怖がりだから作った!立体音響型お化け屋敷やります @ ジャパン・フェスティバル

スポンサーリンク

突然ですがお化け屋敷って好きですか? 実は私、怖いのが苦手なんです。

私は結構な臆病もので、シャワーを浴びながらシャンプーをしていて、背中の方に泡がツツゥ~と流れようものなら思わずバッと振り返ったりしてしまいます。

小学生の低学年だった頃は、夕方のお使いの近道に薄暗い墓場を通っても全く平気だったのに、どうしてこうなってしまったのでしょうか。

そんな怖がりのクセに、中学生の頃からホラー映画を見て悪夢にうなされたり、怖~いゲームをやって後で後悔したり。。。

怖いものに引き寄せられる、この心理がすごく不思議で一時期はそれを解明すべく心理学を勉強したものでした。

そこから学んだ事は、人間の心理として怖いものからは離れたいという心理と同時にその怖いものに近付きたいと言う心理が同時に働くそうです。それを読んだときに初めて「ああ、私が怖いものが苦手なのに見てしまうのはこういう理由なのか」と腑に落ちました。

半年位前でしょうか。メルボルンの友人とそんな「怖い」話をしていて、それらを集約してお化け屋敷にしたら相当怖いのができるんじゃない?と言う話をしていたら「いいね!じゃあ、それやってみてよ!」と言うお話をいただきました。

そしてあれよあれよと言う間にお化け屋敷をやる運びに。

そんなわけで今回は 来週に迫ったジャパンフェスティバルでの催し、お化け屋敷についてのお話でございます。

日本の怖さと西洋の怖さの違い

日本と欧米のホラー映画の違いとして例に挙げられるのが、映画の中のシーンで「振り返るとそこに怪物がいるのが欧米ホラー、何もいないのが日本のホラー」というもの。

欧米のホラーは「ジャンプスケア」、つまり突如として怪物が飛び出て来たり、大きな物音で怖がらせようとします。

一方、日本のホラーはヒタヒタと迫り来る様な、息が苦しくなるような怖さが特徴ではないでしょうか。

私がホラーというジャンル考える上で、西欧にはなくて日本にだけ存在している怖さ、これを象徴する2つのキーワードがあります。

その二つのキーワードについて説明しましょう。

1.英語にはない日本語「畏れ」

日本語で「おそれ」は「恐れ」と「畏れ」、それぞれ書くことができます。「恐れ」は普段使いしている言葉ですが、「畏れ」はどうでしょうか?

「畏れ」はその対象に畏敬の念を持っている場合に使います。ただ単純に怖い存在に対しては使いません。

この「畏れ」といった概念は、長年、日本での伝統や自然、天災に翻弄されながらも今日まで社会を繁栄させてきた先祖代々が泊組んできたもの。 その地形が人々の考え方をも形成しているわけですね。

スポンサーリンク

2.姿の見えない「鬼」

鬼の語源を辿っていくと諸説ありますが、私の好きな説は穏(おん)から派生した、というもの。つまり目では見ることができない、不穏なもののことを指して鬼と言っていました。

この二つの例のように、日本は「目にみえないもの」を大切にしていたし、同時に畏怖もしていました。そういった事もあってお寺や神社が数多く建立されてきたのは間違いないでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 上の2つの点を踏まえた上で、私が作るお化け屋敷は立体音響型のお化け屋敷。つまりは自分で歩くタイプでもなければディズニーランドのホーンテッドマンションのようにゴンドラに乗るのではありません。

視界や動きを完全に奪われた上で、聴覚のみでの恐怖体験。

今回、音響の収録にはメルボルン在住でボイスオーバー声優をなさっているこうじさんにお手伝い頂きました。ストーリーの中で生々しい呻き声が聞こえたら、それはこうじさんです(笑)。

このおばけ屋敷での恐怖体験のあらすじは、メルボルンの情報ウェブサイト、Go 豪メルボルンに記事として採り上げて頂きました。

おばけ屋敷を催すのはジャパン・フェスティバルにて。日時は5月21日(日)、Box Hill Town Hallで行われます。おばけ屋敷はTAFE建物の方でやるので、ぜひ怖がりに来て下さいね。

それではまた!

スポンサーリンク