相手の立場で物事を見てみると ? オーストラリアでの人種の立ち位置について考えた

2016年7月29日

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1月26日はオーストラリアの建国記念日。いつの間にやら、オーストラリアでは「建国記念日にラム肉をたべましょう」という習慣が広められています。

まるで日本の恵方巻の様に、業界とメディアの方が一生懸命に推し進めていますが、オージー達はまんまと乗せられてしまっているのでしょうか?

この日は各地でイベントが催され、お祭りムード満載な日ですが、先住民族の人たちにとって、オーストラリアの建国記念日は植民地侵略の始まりの日でもあるわけです。

立場を逆転させた疑似ドキュメンタリー

ババキューリア(BabaKiueria)は1986年に作られた疑似ドキュメンタリーフィルム。

設定は白人がオーストラリアの原住民で、アボリジニの人たちが船に乗って海からやって来る人々。その時に白人達が海辺でバーベキューをしていて、アボリジニの人が

「ここは何という名前の土地だ?」と聞かれて「バーベキューエリアですよ」と答えると「おお、ババキューリア(BabaKiueria)か!」と言うシーンで始まります。

白人が常識として行っている事を、不思議な習慣としてとらえ、アボリジニ社会にしてきた不当な政策等を見事に浮彫りにしています。役者は全て白人とアボリジニの立場が逆転した形で物語が進みます。

改めて、言われてみればそうだなぁと思ったのが、オーストラリアのバラエティ番組に出て来る人達って大概は決まった人種だという事。これだけに限らず普段、何気なくテレビを見ていると見落としがちな事実がこのお話には散りばめられています。

将来、オーストラリアのマイノリティは白人?

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上の画像は、どこで生まれた移民が多いかを示すメルボルン地図。(ソースはこちら

イタリア、ベトナム、ギリシャは一昔前の移民で、最近大頭してきているのが中国とインド。ちなみにこの地図には日本は出て来ません。メルボルンの日本人の人口ってそんなにないんですかね。

そんな事実と、世界の経済的発展の将来図を見据えてか、白人がマイノリティーとして扱われるブラックなコメディーです。(未成年には不適切な言葉とジェスチャーあり)

このお話の舞台は、近い将来のオーストラリア。中国、インド、アフリカからの移民が一気に押し寄せ、白人の男性がマイノリティとなってしまいます。その男性が新しい職場で皆に紹介されるシーンから始まり、上司が政治的に正しい事を言おうとしているのがかえって傷に塩を塗りこんでいる様な状況になっています。

相手の立場になって考える

相手の立場に立って考えるのって、やっぱり難しいです。

生きて来た国、文化、言語が違えば相互理解も一筋縄にはいかないでしょう。でもお互い理解しようと努力をするところから始めるしかありません。

オーストラリアの建国記念日を前に、恵方巻やラムチョップでも食べながらそんな事を考えてみるのも良い機会ではないでしょうか?

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