ココナッツ由来の材料だけでホットケーキは作れるのか?ココナッツフラワーをベースにしてチャレンジしてみた。
ココナッツといえば果肉や果汁が美味しい南国の果実。それらは色々なものに加工され、使われています。最近、メルボルンではココナッツ・ウォーターがもてはやされています。
先日、パレオダイエットのレシピ本を読んでいてココナッツの粉を使ったホットケーキが載っていました。それを読んで、果たしてココナッツという食材の可能性の限界に挑戦するとどこまでいけるのか?そんなふと単純な疑問の答えを見つけるべく、ココナッツのホットケーキ作りにチャレンジしてみました。
ココナッツが原料の食材
うちにあるココナッツ系の材料はココナッツオイル、ココナッツジャム、ココナッツシュガー、ココナッツミルク、そしてココナッツフラワーです。
今回の為にココナッツフラワーは新しく買って来ました。
ココナッツフラワーとは
小麦粉は英語でフラワー (flour) と呼ばれています。穀物などを粉末にしたものもフラワーと呼ばれているので、ココナッツの場合はココナッツフラワーと言う名前で出ています。
通常のスーパーで探してみましたが見つからず、健康食品店で買う事ができました。500グラムで8ドル(約620円)という値段に一瞬、躊躇して伸ばした手を引っ込めそうに。いやいや、チャレンジの為にちゃんと買ってみましたよ~。
どうやらココナッツを乾燥させローストしてから粉末にしたらしく、甘い匂いの中にも香ばしさが漂って来ます。
ホットケーキのタネを作る
粉類とココナッツミルクを混ぜていきます。パレオダイエットのレシピ本を見て、そこからアレンジしたレシピを考えて試してみました。
ココナッツフラワーがどんどんココナツミルクを吸ってしまいました。追加でミルクを投入しても粉っぽいままでなかなかドロドロになりません。
ココナッツミルクを追加投入
これが今回使用したココナッツミルク。缶に入っているココナッツミルクは主に料理ようですが、これは飲むのがメインのもの。さらりとしていて、ココナッツ独特のクドさは無いのでサラリと飲めます。
一向に固まらない
ココナッツミルクを大量に入れたにもかかわらず一向にドロッとした生地になる気配がありませんでした。
ここであえなく完全にココナッツのみの素材でホットケーキ作りは諦め、パレオクッキングに倣ってタピオカ粉少々混ぜてみることに。その試みは功を奏し、上の写真のように生地らしい生地になってきました。
ただこの時点では後で泣きを見ることになろうとは思いもよりませんでした。
ゆるすぎてひっくり返らない
ココナッツオイルをフライパンで溶かし、生地を流し込んで焼いてみました。ホットケーキを焼くのは得意なのでいつもの調子で焼いていると。。。ん?妙にフライパンにひっ付く。。。
考えてみれば、タピオカ粉を入れたことにより白玉やお餅に近いものになってしまいました。だからデンプンの成分がフライパンに付着するのでしょう。
フライ返しを使ってもうまく返すことができず、半ばスクランブル・ホットケーキになってしまいました。
ひっくり返せないのなら
底がしっかり焼けていても表面部分がまだトロトロなのでうまく返すことができない状況でした。
ならば裏返さなくても良い状態で焼けばよい、ということでパニーニメーカーを用いて鏡面底面の両方を同時に焼く作戦にシフト。結果、上手に焼き色をつけることができました。
ココナッツ・ホットケーキができた !?
焼き上がりはこんな感じ。特にグルテンもなし、ベーキングパウダーなし、小麦も入っていないのでほとんどふくれていません。
香りは ほのかにココナツの匂いがします。でも、そんなにきつくないのでココナッツが得意ではない人でも大丈夫そうです。
食べた食感は薄焼きにした名古屋名物「ういろう」といった感じで軽~くモチモチ。小麦粉に比べてココナッツフラワーは粒が粗い食感。
総じていえば、ホットケーキとは程遠い感じになってしまいました。
まとめ
今回は実験として、ココナッツ素材の物からホットケーキを作る、ということをしましたが、残念ながら結果も味も今一つ。結局はココナッツ以外の材料も混ぜてしまいましたしね。上の写真のココナッツジャムもあまり活躍の場がありませんでした。
ですがレシピ本に載っているような、小麦粉や他の材料との配合をうまくやればきっと美味しいホットケーキができるはず。まだまだココナッツフラワーのポテンシャルは引き出せそうです。
ココナッツフラワーはまだ残りがあるので、ちゃんとレシピになぞらえた作り方でホットケーキを作ってみる事にします。
したらね〜。