【後編】富裕層向けビジネスのお手本、ハーベスト カフェ @ バイロンベイ

2016年10月6日

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前回に引き続き、いよいよハーベストカフェのご紹介です。

デリの右隣りにあるハーベストカフェに移動。午前早めの時間にも関わらず、店の前の駐車スポットにはどんどん車が入っていきます。


道路に面したベランダ部には自転車で来店した人、ワンコ連れの人が陣取っています。ワンコたちは大小関係なく、大人しく座っています。それでもお調子者はいるもので、通る人全員に愛想を振りまいている小型のワンちゃんもいました。


入ってすぐのスペースには暖炉とソファーラウンジ。本当にゆったりとスペースがとってあります。暖炉は暖まれるのはもちろんですが、炎を見ながらゆっくりと時間が過ごせるのって素敵ですよね。

コロニアルスタイルの高めの天井。昇ってしまった暖気を下ろすために天井にファンがあしらってあります。


キッチンカウンターにはデリから来たパンとペイストリーが並んでいます。やはり食べ物がたくさん並んでいるのを見ると心が豊かになりますね。ペイストリーの上にかかっている鉄アミもレトロ調で良い感じ。

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テーブルに花が添えられていないわけ


外のデッキにあるテーブルにつきました。周りをみると、他のお客さんは本を読んだりiPadをいじったりしながら、思い思いの時間を過ごしています。あとで気が付く事になりますが、このカフェは居心地が良いんです。

カフェあるあるをご紹介した記事には書きそびれましたが、よいカフェの共通点のひとつとして、生花が活けてある事が挙げられます。でもこのカフェでは見受けられませんでした。なぜ?と思いましたが、デッキ席についてみて分かりました。花にかわるもの、それは外の景色。上の写真でも見える様に、花が咲いているのが見えますし、フェンス越しにはデリのハーブガーデンも見えます。私が座ったテーブルのすぐ外には大きな木が生えていて、まるで木の下でピクニックテーブルを広げているかの様な雰囲気。

日本庭園でよく使われている借景の技法をうまく活用しています。

手の感触で高級感を演出


メニューは料理のものとドリンクのものと2種類。料理のものはベースが板。ドリンクのものはレザー仕様になっていて、しかも上の方にはここのカフェのロゴのエンボスがなされていました。

やっぱり革製品は手触りが良いんですよね。有名ブランドのかばんや財布、くつ、はたまた車のハンドルまで多種多様に使われていて、皮が持っているしっとりとした手触りと経過年数に応じた「焼け」が味を出してくれます。

そういった革のものは、見た目でも触った感じでもひとクラス上の印象を与えてくれます。


メニューの紙は厚手でざらざらしたものがつかわれていました。柔らかな手触りの革と良いコントラスト。コーヒーメニューにはどんな豆が使われていて、どんな手法でローストされているかまで細かく書いてありました。

久し振りに巡り会えたカリカリ・フレンチトースト


メニューからクリスピーフレンチトーストを注文しました。他では見られないブラッド・ソーセージというのにも目が行きましたが、「カリカリな食感」を謳うフレンチトーストはシドニーのカフェで出会った以来でしたので、こちらにしました。


来ました、フレンチトースト!トーストは一枚だけですが、通常よりも厚めです。全体的に茶色なのでいちごの赤とミントの緑がいろどりを添えてくれます。


ここのフレンチトーストは珍しく、芯までしっかりと卵液が浸けてあるタイプ。外側部分とマカダミアナッツのカリカリ感と中のしっとり感がよいハーモニー。かかっているのはクリームではなくヨーグルト。こういった所にもヘルス・コンシャスな要素がちらっと顔を覗かせるのでしょうか。

たった1枚だけとはいえボリュームがあるので、食べ終わった頃にはお腹いっぱいになりました。

このカフェに流れている時間


コーヒーを飲みながら周りを見渡して思い至ったのが、このカフェの居心地の良さ。空間的にも余裕があって、食べ物も飲み物も美味しい。まわりには緑もいっぱい。デッキ席は、まだ早い時間でお客さんが少なかった事もありますが、比較的しずかで本を読んでいてもそれに集中できるレベル。

最初は、こんな素敵なカフェに来てまで本を読んだりiPadを見たりしているのはもったいないと思いましたが、こんな居心地の良い空間だからこそ、そういった事をより一層 楽しめるんだな~と痛感しました。

まとめ


滞在していた時間の端から端まで楽しめたカフェ。バイロンベイからわざわざ車を飛ばしてくるだけの価値は十二分にあるし、他に何もない町で、これだけ人気を誇るのもよく分かりました。華美な装飾やアイロンが効いたテーブルクロスはありませんが、上等な時間がゆったり、滔々と流れています。

以下、カフェ情報です。

Harvest Cafe(ホームページ
18-20 Old Pacific Hwy
Newrybar NSW 2479

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カフェ右隣りのアクセサリーショップには、バイロンベイで手作りされた革製品が売っていてオススメ。お店に入ったら店員さんに「カフェはどうだった?」と訊かれました。「なんでカフェに行ったの分かったの?」「だってこの町にはカフェとここぐらいしか行く所ないでしょ?」なるほど~。

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