転んでもタダでは起きない+行動力でバリスタになった!ワーホリのtabikuraさんにインタビュー

2017年3月12日

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ワーホリのバリスタさんインタビューシリーズも、とうとう第4弾にまでなりました。

今回お話をうかがったのは、ワーキングホリデーでメルボルンに来たtabikuraさん。tabikuraさんとはツイッターのご縁で、インタビューをお願いしました。

tabikuraさんが通ったバリスタコースは、以前インタビューしたなかがわさんと同じ学校の同じバリスタコース。しかしtabikuraさんは一体どんな体験を学校でしたのか、その辺は読み比べどころ。

【第1回インタビュー 渡豪してメルボルンでバリスタになるまでの赤裸々事情!ワーホリのなかがわさんにインタビュー 】

それではtabikuraさんのインタビュー、スタートです!

tabikuraさんの渡航前

Q.お名前は?

tabikuraです。

Q. いつオーストラリアに来ましたか?

2016年の10月3日です。

Q.なぜオーストラリアを選びましたか?

カナダとかも候補にあったんですけど、暖かいというイメージ。海も近いし、時給も良いし。ボク、お金稼ぎたかったんですよ。世界一周したかったんで。オーストラリアに来る前にバリスタコースが目について。もともとカフェとコーヒーが好きだったんで将来カフェの経営をやってみたいと思っていました。勉強と経験になるかなと思ってバリスタコースを選びました。

Q. コース探しはエージェントにお願いした?

いえ、自分でコースを選びました。段取りはエージェントにお願いしました。

ネットでコースを調べたらシドニーやブリスベンにもありましたが、メルボルンが一番カフェが多いという事で「本場」のところでやりたいと思いました。

メルボルンに到着して、まさかのハプニング

Q. メルボルンに到着してどうでしたか?

空港に着いてwifiが繋がったと思ったら、何と登録したコースのキャンセルメールが入っていて腰抜かしました。同じコースが、1ヶ月半後の11月23日にスタートするとも書いてありました。

Q. え!それって返金とかあるんですか?

いえ、謝罪も返金も無かったです。単にスタートが延びました。

Q. その時期、泊まっていたのは?

バックパッカーでしたね。でも3日間でルームシェアを見つけて移ったんです。そこからコースが始まるまでのアルバイトを探しました。

州立図書館に行って履歴書を印刷して。印刷は安いので助かりました。パソコンを持っていなくてもUSBにデータがあればそこから印刷できます。

Q. レジメは何枚印刷しましたか?

100枚。でもアルバイト探してお店を回って、履歴書を受け取ってもらえたのは50枚くらい。

100軒以上回ったけどダメでしたね。結局ローカルのレストランのキッチンハンドとして雇われました。週二日だけだったのでもう一軒仕事を探してウェイターの仕事をみつけました。

Q. ふたつの仕事を掛け持ち?

はい、学校が始まってから最近までやっていました。日中は学校に行って、終わったら仕事でしたね。

Q. 仕事を始めたばかりの頃はどうでした?

まず英語が通じなかったですね。でも一ヶ月もすると、不思議とだんだん通じるようになりました。最初の頃はネイティブの英語が「全く」分かりませんでしたね。

日本にいた時、社会人(消防士)をしながらオンライン英会話をしていました。消防士を3年間勤め、辞めてからゲストハウスで働いて外国人と話す機会がありました。バーテンダーもやったりしてました。だから英語は話せると思っていて、来てみたら全然話せなくて(笑)

バリスタコースについて

Q.コースの長さは?

5週間です。内訳は学校に通うのが3週間で、カフェでのインターンシップが2週間です。インターン中は午前がカフェで、午後は学校に戻って授業です。

Q.バリスタコースの学校はどこへ?

行った学校はInus(イヌス)、コースには生徒が6人いて、全員日本人でした。学校にも「こんな事は初めてだ」と言われました。先生はネイティブで英語オンリーの環境でした。

Q.学校の良かった点

実践が多かったですね。座学はほとんど無くて。実技が70%~80%。ひたすら練習でした。6人でひとつの機械をまわしていきました。

Q.学校が改善して欲しい点

コースが突然キャンセルになった事ですね(笑)「キャンセルになる可能性があります」ぐらいは事前通達して欲しかった。

あと、インターンシップの仕組みについて、もっとちゃんと説明して欲しかったです。

インターンシップ、実はオーナーと揉めてクビになりました。インターンシップでカフェで働き初めて、ひたすら給仕の方しかやらせてもらえなくて。 「バリスタやらせて下さい」とオーナーにお願いしたんです。

インターンは2週間で3日目にお願いしてみたんです。その次の日からコーヒーを淹れさせて貰える様になりました。

更にその次の日、どうしても外せない用事があったので「仕事を休ませて下さい」言ったらオーナーが激怒して。今までの生徒とも何かあったらしく、オーナーの逆鱗に触れてしまった様です。

”カフェが学校からインターンシップへの協力代金を受け取っている”ということを前提に、ぼくはオーナーに色々要求したりしていたけど、実際は完全に無償だったみたいで事前にその事を知らされていませんでした。 その食い違いでトラブルが起きてしまいました。

それでインターンシップは3日で終わってしまったので、そこから仕事探しを始めました。レジメを手配りで。

Gumtree(広告サイト)に自分の事を載せたら、先方から連絡がガンガン来ました。「あ、これが正解!」と思いましたね。結局5~6件ぐらいコンタクトが来ました。

で、今働いているところから連絡が来て行ってラテ2回作って、それでトライアルに呼ばれて丸1日やりました。「カフェが朝にオープンするところからを見せたいから朝から来られる?」と聞かれた時点で「あ、決まったな」と(笑)

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Q. tabikuraさんはどんな所が気に入られたと思います?

オーナーにも言われたんですがカフェに行った時、ワクワクしてここで働けるんだ~と思ってめっちゃニコニコしてたんです。お店に行ってオーナーだけでなく働いている人みんなと話しして、コミュニケーションとってて、そこを評価してもらえた。

バリスタはコーヒーを作るだけじゃなくてお客さんとのコミュニケーションが大切。うちのオーナーはそこを大切にしているんです。

Q. 学校を卒業してから働き始めるまでの期間は?

ほとんど日が空いてないです。振り返ってみると全部繋がってたと思いますね。

バリスタコースが延期になった事でウェイターとキッチンハンドとして働けて、バリスタの職探しの時に自分のスキルや経験として言えました。

特にウェイターの経験は振り返ると全部良かった。今のカフェでの担当はオールラウンダーなので、コーヒーを淹れる他にもオーダーをとるのから提供から全部やらなくてはいけないんですよ。それが全部、生きた。

オーナーによると思うんですけど、うちはまずコミュニケーションがどれだけとれるかが第一で、コーヒーは二の次。

オーナーに言われているのは「tabikuraは すごい礼儀正しくて良いんだけど、うちのカフェではその態度は要らない。上品なレストランならそれで良いけど、うちのお客はローカルな人たち。もっと砕けだ感じで良いし、もっとドンと構えるようにしておけ」と。それは意識しています。

カフェでの仕事について

Q. 現在の仕事はどうです?

今のカフェで働き始めたのがクリスマス終わり頃から。慣れてしたのはつい最近。約1ヶ月。学校で勉強はしていたが、コーヒーを2杯や1杯ずつ作っていたけど、カフェでは注文が一気に来たりするので学校と現実は全然違う。うちのカフェーはコーヒーだけでなくフレッシュジュースやミルクシェイクを、作らないといけない。

お客さんとの距離は近いと感じますね。英語って、縦より横から始まる関係。いきなり(お客さんと)めっちゃ近い。

Q. つまづいた英語は?

特にありませんが「ター」って言うのは面白いと思いますね。メルボルン中心街ではあまり聞きませんでしたね。

Q. お客さんエピソードを教えて下さい。

個性的なお客さんは多いですね。うちのカフェは常連さんが多いんですが、毎日顔を合わせて同じものを注文してゆくんです。

働き始めた頃の話です。ある常連のおばちゃんが帰り際、わざわざカウンターまで来て「あんたのコーヒー、良くなっているのが分かるよ。昨日より良くなっているのが分かるよ。頑張りな。」と言ってくれたのが嬉しかったですね。ジーンと来ました。

Q. 好きなコーヒーは?

カプチーノですね。ミルクの泡を綺麗にふくらませるのって難しいんです。下手なやり方だとミルクがボソボソになるんです。更にアートが難しいです。

最近、エスプレッソにハマっています。そのまま飲んだら全然美味しくないんですけど、砂糖を入れると味が広がるんです。シングルオリジンも面白いですね。

Q. 日本から持ってきて良かったものは?

キンドルは持ってきて本当に良かったです。本って荷物になるし、キンドルならオンラインで本をすぐ買えるし良いですね。あとはパソコンは必需品だと思います。ボクはマックブックを持ってきました。

Q. コチラに来てバリスタになるのを考えている人にアドバイスを

やりたんだったら思い切ってやったら良い、と思います。躊躇している時って怖がっている時。ボクは絶対オススメしますね。バリスタという仕事は、他の仕事とはちょっと違った良さが有ると感じています。

ボクがこの仕事の醍醐味に感じているのは、朝、お客さんに一杯のコーヒーを淹れて have a good day と言って送り出す。誰かの一日の良いスタートに関われる、そういうのってすごい素敵だと思います。

まとめ


今回はいつもとちょっと違ってビーチでインタビューしました。ビーチを散歩しながら話し合うというスタイルは初めてで、楽しかったですよ。

この日は気温も丁度良く、波打ち際で足を波で優しくしめらせつつ潮風が頬を撫でてゆくのは何とも良い心地。そんな中でのインタビューは会話が弾むものですね。

tabikuraさんの第一印象は礼儀正しい好青年。でも話をするにつれ、その熱い想いや経験を色々語ってくれ、その人柄に触れる事ができました。

ビックリする様な体験も、全て血となり肉となる捉え方をされていました。カフェをクビになった事も後から振り返って「全て良かった」と言い切れる芯の強さにはシビれましたよ、ホントに。

tabikuraさんのブログ 、tabikuraの、ここだけの話やツイッター(@tabikuralog)も合わせてチェックしてみて下さいね。

それではまた!

【第1回インタビュー 渡豪してメルボルンでバリスタになるまでの赤裸々事情!ワーホリのなかがわさんにインタビュー 】

【第2回インタビュー バリスタになるにはパッションをアピール!ワーホリのことみさんにインタビュー

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