週7日働きつつインターンもこなすバリスタ。ワーホリのなおさんにインタビュー

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ワーホリのバリスタさんインタビューシリーズ第3弾です。

今回お話をうかがったのは、ワーキングホリデーでオーストラリアのメルボルンに来てから3ヶ月目のなおさん

なおさんと初めてお会いしたのはカケルさん主催のブロガーズミートアップBBQ。そのお話が非常に興味深かったのでインタビューさせてもらう運びとなりました。

なおさんは、どんな経験を経て、仕事を同時にふたつも得る事ができたのか、どうやって友達の輪を広げていったのかなど面白い話が続々と出てきてインタビューしていて、つい話に引き込まれる事しきり。

なおさんは前回インタビューしたことみさんと同じ学校の同じバリスタコースを修了。果たしてなおさんの目には、そのコース内容がどう映ったのか詳しく話を聞いてみました。

【参考リンク- バリスタになるにはパッションをアピール!ワーホリのことみさんにインタビュー

それではなおさんのインタビュー、スタートです!

日本を離れてオーストラリアへ来るまで

Q. お名前は?

なおです。

Q. 日本はどちらから?

出身は宮崎で、大学からは福岡です。いいえ、からし蓮根はたぶん熊本のほうの人が食べますよ。からし明太子はめっちゃ食べます。

関東の人からすると、私は標準語をしゃべっているつもりでも「あ、この人は地方の人」って分かるみたいです。

例えば、疲れた、面倒くさいという事を「よだきい」って言うんですよ。大学の時には寮に住んでいたけど、イントネーションが強くて他県の子は分かり難いって言われてました。

宮崎は海岸線がきれい。あとサーフィンとか有名で、色んな著名人も来るんです。

小さい頃から英語を習っていていました。英語学校の先生、オーストラリア人たくさんいたけどサーフィンが好きという理由で宮崎に来ていましたね。けっこうサーファーの先生が多かったです。

Q. オーストラリアに来る前は働いていた?

日本では栄養士を2年半して貯金して、1年目の終わりの頃、オーストラリアに来る事を思い立って周りの人に宣言しました。

その時、周囲から「仕事がイヤで逃げているじゃないのか」「行った後の未来がちゃんと見えているのか」「いったい何が得られるのか」など散々言われました。「もうちょっと良く考えて、周りを説得して納得させられるくらいにまで考えなさい」と言われました。

結局、半年後にもう一度説得し、何とか理解してもらう事ができました。その間、仕事も一生懸命したけど、やっぱりオーストラリアに来たいという気持ちは変わらなかったし、貯金もずっとしていました。

Q. ズバリ、準備した貯金はどのくらい?

100万円くらいですね。でもその内訳を話すと保険代や諸々の支払いもあったので、オーストラリアの生活費に回せたのはもっと少ないです。

Q. いつオーストラリアに来ましたか?

2016年の11月10日です。

Q. ワーホリ先に、なぜオーストラリアを選んだんですか?

まず、時差が少ない事。あと寒過ぎるのが苦手だからカナダが選択肢からは消えて、イギリスとか他の国は仕事が探しづらいのかなと思っていて、オーストラリアは移民の人とは多いから仕事が探し易いと思いました。

それと、以前にオーストラリアに来た事があったので安心感があったのも大きな要素になりましたね。

Q. なぜメルボルンに?

全豪オープンが見たかったんです(笑)ジョコビッチ、マレー、錦織選手のファンなんです。あと、バリスタになるんだったらメルボルン、というのがありました。

Q. 来る前からバリスタになりたかった?

それほど前からなりたいとは思ってはいなくて、オーストラリアでは英語の勉強を中心にしたかったんです。だけど語学学校に行くのはちょっと違うかなと思って。英語ができない訳じゃないし、座学の勉強よりもしゃべれる様になりたかったから、語学学校に行くのは疑問に思っていました。

お金も無かったので、それだったら別の事を学んだ方が良いじゃないかなと思って。

日本にいた時にバリスタさんに色々教えてもらってからメルボルンに来ました。それならオーストラリアに来てからの授業も不安なく受けられるかなと思いました。

Q. 学校はどうやって探しましたか?

日本でエージェントに勧められてバリスタのコースを3件くらい教えてもらいました。自分でも調べてみて、費用や期間をみて自分に一番合ってそうなコースはimpactという学校かな、と思って選びました。

Q. 今、どこに住んでいますか?

サウスヤラです。住むのにはめっちゃ良いです。でも今、働いているカフェからは遠いので家に帰った時は深夜になってしまう。でも治安は良いし、引っ越せなくて。。。

バリスタコースについて


Q. コースの長さは何週間?

5週間 プラス オプションのインターンが3週間。今現在もインターン中です。インターン先は当たり外れがありますね。
インターン先のカフェで働ける場合もあるし、私が行ったカフェのひとつは、働いていた人達がみんな元インターン生でした。

Q. 通っている学校、impactの良いところは?

授業の一環でカフェやロースターを一緒に見学しました。見学したカフェは3軒、ロースターは1軒。Axil Coffee Roasterでカッピングもさせてもらえました。ロースターで豆の説明を受けたり、そういうのは楽しかったし、普通じゃなかなかできない経験が積めました。

コース中は日本語が禁止なので英語だけの環境になります。単語の事とかも詳しくやってくれます。座学が70%で実技30%。

学校のネームバリューも大きいし、コースを修了すればCertificateも貰えますし、4回ぐらいWilliam Angliss(専門学校)に行けます。

学校のカフェで働かせてもらえるし、友達ができました。卒業した後も、シフトに空きがあればいくらでも入る事ができるんですよ。学校で実地の経験は積めるし、そこで先輩とかにも会えるし、卒業した後でも行けるので卒業生とかとも会って情報交換ができます。

繋がりができるのは大きなプラスですね。

Q. コースで改善して欲しい点は?

impactは1クラスに12人いてエスプレッソの機械が1台しかないので順番が回って来るまでに時間がかかるんです。回転が悪いので待ち時間が多かったですね。
今、現地のカフェでインターンシップ(kickstart program)もしているんですが、これは余分に費用を払わないといけないんです。

Q. 学校で大変 or ツライ事

もっと練習できたらな、と思います。なかなか次の順番が回ってこないので、もっと練習の時間が欲しいと思いました。
あと授業は座学が多い事。たしかに座学も大切だけど、コーヒーを作りたくて来ているのにそれができないのはモヤモヤしますね。

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仕事探しについて


Q.  今しているアルバイトはコース中に探した?

はい、今、土日に働いている所はカフェ、というよりはレストランで、コーヒーはハンドドリップで淹れているのでラテアートを作る時は抹茶ラテの注文が来たときだけです。

週日はもう一軒、ベトナムカフェで働いているんですけど、担当は生春巻き。なんでコーヒーの注文はあまり来ません。日中はインターンで、それが終わってから仕事しています。

オーナーがFive senses(メルボルンで有名なコーヒー豆)を使っていて、「バリスタのトレーニングだったらボクがお金を払ってあげるから好きなだけ行って良いよ」と言ってくれて、Five sensesが運営しているトレーニングに行っています。このトレーニングはめっちゃ良いです。うん、めっちゃ良い。(注: なおさん何度も頷いてました)

Q. 週に七日間、働いているですか?

はい、休みは無いんです。休みは要らないです。カフェで仕事をしていたら、夜は仕事しないじゃないですか。夕方ぐらいから休みになるんなら私はぜんぜん休みは要らないです。

Q. 今の仕事を見つけるまで、時間的にどれくらいかかりましたか?

今のアルバイト先を見つけるまで、履歴書を配って歩いたけど、どこも「あ、今募集してないんで」と断られ続けてて心が折れました。

で、お金が無かったし経験として日本食レストランで働くのも良いかなと。このままお金もらえなかったら死んじゃう、と。
ネットで募集がかかっていたレストランで「バリスタ募集」とあったので履歴書を持っていったらその場で採用されました。

もうひとつの所もネットで見つけました。先方にネットで連絡とったら電話がかかって来て、いつ来られるか聞かれて、お店に行って見たら「ちょっとコーヒー作ってみて」と言われて。あまり上手くできなかったけど笑顔を絶やさず陽気な雰囲気を出す様にしていました。そしたらそのまま採用になりました。

オーナーはベトナム系オージーの面白い人でいつも気遣ってくれるんです。奥さんが日本人。働いている人はみんな優しいです。

Q.オージーと話すコツは?

最近思ったのが、バカになった方が好かれる、という事。私のアルバイト先の同僚の男の子は、誰とでも仲良くなるのが得意なんです。

彼は街なかを夜中に歩いていて、知らない人に突然「チキンは好きか~」と叫ばれたので「好きだよ、チキン」と答えると「今から一緒に食べに行こうぜ!」と言われて「Why not !」(行こうぜ!)と言って付いて行ったそうです。そしてまた今週、そのチキンの人と一緒に食事に行く約束をつけていて、私も誘われて食べて来ました。

そこでも思いましたが、アホな話してた方が喜ばれるんだな、と。アホな話してた方が笑ってくれるし、お酒とか飲んでアホになる。でもきっと自分の殻を破るのが大変なんですよね。

生活のヒント集


Q. なおさん流「自分の殻の破り方」は?

まず何個か自分のネタを持っていて、それをしゃべったら仲良くなるキッカケになる。私の持ちネタですか? 以前、太っていて、痩せて、また太るのが怖いと言いつつたくさん食べる(笑)

ネタは作っておくのは大切。あと映画をもっと見ておけば共通の話題ができたかな~と思います。

Q. 新しい友達の作るコツは?

友達の作り方が上手な人に付いて行く事ですね。その人が他の人を紹介してくれるんです。別の知り合いは公園で出会った人と付き合い始めたりしていて「あぁ、そういう事もあるんだなぁ」と思いましたね。

日本にいた時はオーストラリアバーやカフェで、仲良くなった人と友達になったりしました。お金はかかるけど、自分から出かけていかないとどうにもならないな、と思います。私は貧乏だったけどカフェやバーに行く時はお金を使っていましたね。

最近はミートアップでテニスをしています。自分の趣味を通して出会いがあるのは良いですね。

Q. なおさんにとってメルボルンの魅力って何ですか?

時間の流れがゆっくりしているところ。まちの人がフレンドリーでどこでも人と仲良くなる要素があるなと思います。私の職場の人も、お客さんと仲良くなって連絡先交換したりしている人がたくさんいます。

日本よりもかしこまってないし、けっこうフランクだからすぐ色んな人と仲良くなれます。接客していて楽しいですね。

Q. オーストラリアに来る前にしておくべき事は?

英語の勉強ですね。できるだけしておきましょう。あと、オーストラリアに来る予定の人と日本で事前に知り合えるならネットワークを広げておくと良いですよ。

私の場合は渡航前の話なんですが、オーストラリアに15年住んでいた人がオーストラリア・バーを開いていて、その人と仲良くなって色々教えてもらったり、その人繋がりで色んな人に出会いました。そこにはオーストラリアに興味がある人が集まるので、これからワーホリに行く人達と情報交換ができました。ラッキーでしたね。

Q. オーストラリアに持ってきた方が良いものは?

逆に持って来る必要が無かったものがたくさんあります。ダイソーだってあるし、「こんなに荷物を持ってこなくて良かったかな?」と思います。

自分が気に入っている化粧品、特にオーストラリアで手に入らないものはマストでしたが、それ以外は特に必要ないです。コダワリがないのであれば、オーストラリアでも色んな化粧品は手に入ります。

あとコダワリの調味料、私の場合は醤油ですが、それは持ってきました。

Q. ワーホリに来たいな、と思っているけど一歩を踏み出せない人に一言

ワーホリに来ちゃえば良いと思います。考え過ぎずに来たら良いです。ある程度生活ができる分のお金があれば、考えていても勿体無いですよ。

行きたいと思っていてオーストラリアに来る人と来ない人では差ができて来ます。周りのみんなに「ワーホリに行くなんてスゴいね」と言われたけど、全然スゴくないし、ただ来たいという気持ちを大切にしただけ。

たぶん、そこでみんな考えた結果、ワーホリに来ないんだろうけど、私の場合、結婚したら自由が効かなくなるのがイヤで、やりたい事はやってから結婚したい。後で悩んでも仕方がないですし。

体験をどう捉えるかは自分の考え方次第。それで周りも変わるしマイナスに考えていても仕方ないかなって思います。

逆に、来て後悔する人なんて多分そんなにいなくないですか?

Q. 最後に、これからオーストラリアに来る人にアドバイスがあればお願いします

日本と同じ様な感覚で生活していると、危ない事に巻き込まれるから、自分の身は自分で守る、という事ですね。

友達で携帯を盗まれた人がいて、携帯とクレジットカードを一緒にしてあったのでカードを止めたりするのが大変だったそうです。

オーストラリアでは日本とは「常識が違う」事を知る必要があります。たとえば真夜中に出歩くのは安全じゃないし変な人がうろついている場合もあります。

住む場所にも気を付けたほうが良いですね。

まとめ & 編集後記


なおさんをインタビューをしていて印象に残ったのが、二手先を見越して行動している事

オーストラリアに来る前からのコネクション作りや、友達作りのためにネタを作って仕込んでおくとか物事をスムーズに運ぶための一手間をかける事を労力を惜しまずに実行していました。

普通の人にはなかなかなし得ない様な事をしているなおさん、色んなエピソードを聞いて驚いていても「いえいえ、そんな大した事ないですよ」と、とても謙虚なかたでした。

インタビューしたのは、なおさんのお仕事時間前。忙しい中、時間を割いてくれたなおさん、有難うございました!

今回のインタビューでは、初めて音声を録音して後から文字起こしをしたのですが、意外と時間がかかるものだと分かりました。普段、雑誌などで何気なくインタビュー記事を読みますが、あれには相当な労力がかかっている事を身をもって学びました。

ただ、音声で記録した方がより臨場感が溢れるインタビューが書けると気付いたので今後も録音でインタビューをしていきます。

次回のインタビューは男性が初めて登場する予定です!お楽しみに~。

【第1回インタビュー 渡豪してメルボルンでバリスタになるまでの赤裸々事情!ワーホリのなかがわさんにインタビュー 】

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