通勤電車のあるプラットホームの風景 @ フリンダース駅

2016年9月23日

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以前の記事で長距離列車の発着駅のお話を書きましたが、今回は日々よく使われている通勤電車の発着駅であるフリンダース駅をご紹介。

この駅はメルボルンのメインとなる駅で、近郊へ向かう路線の集約されています。なのでプラットホームがたくさんあるのに付け加え、同じホームに来た電車でも行き先が違ったりするので電車に乗る際は注意が必要です。

ホームのキオスク


電車が来るまでにキオスクでスナックを物色。日本のキオスクに比べてちんまりとしています。

日本の様にうず高く積み上がったスポーツ新聞や雑誌は見る影もなく、その分、食べ物が幅をきかせています。無くても困りませんが、お酒、冷凍ミカン、駅弁のお供のプラスチック容器に入ったお茶なんかも不在なんですね、ま、当たり前か。。。


カンやボトルに入った飲み物は冷たいものだけで、暖かい飲み物は紙コップに入れてくれます。

私の日本での駅キオスク活用法としては、いつもガムやのど飴をパッと買っていた覚えがあるのですが、オーストラリアに来てからは滅多に利用しませんね~。キオスクの店員さん、ヒジャブ(ベール)を被っていますが、それもこちらでは当たり前の風景。

オーストラリアでは学校の制服を着ていても宗教的な装飾は認められているので、学生の集団の中にヒジャブやターバンを巻いていたりする学生をちょこちょこ見かけます。

プラットホーム思考


プラットホームの下は、日本のホームの様に空洞にはなっていません。万一ホームから路面に転落した際、電車が迫っていたらホームの下に逃げ込める様になっているのが日本式ですが、こちらはそういった逃げ道はないみたいですね。

線路と枕木を見てみると、線路の幅がひろいのが見てとれます。枕木もコンクリート製と木製(ユーカリ材)とが混ぜこぜで使われています。レールとレールのつなぎ目は、テルミット溶接ではなくプレートとボルトで繋がれています。


ホームの案内は液晶テレビが設置されています。線名と停車駅が書いてあるのは有難いです。アナウンスもありますが英語のみ。

地下への階段のまわりにある手すり、装飾が日本とは一味違いますね。

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通勤電車は3ドア6両編成


車体は幾つかの種類がありますが、一番出回っているのがこの車両。3車両が1セットになり、それが2セット連結されて6両編成で運行しています。PTというのは日本でいう「JR」みたいなもんです。


電車には大きい窓が付いていますが、開ける事が出来ません。日差しを少しでも遮る為、内側にはフィルムが施されています。ドアの開閉は一部ボタン式です。


内装はこちら。2席が対面式になっていますが、お弁当を食べている人はあまり見かけません。それよりナッツや干しぶどうなどのスナックを食べている人はしょっちゅう見かけます。天井の真ん中ら辺についているのは防犯カメラ。一部路線の深夜運行便はガラが良くないんだとか。

手すりは、ほんのちょろっとしか設置されていません。乗客はどちらかというと、席の端っこにある緑色の手すりをつかんでいます。それでも最近の人口増加の影響か、通勤ラッシュ時には車両がパンパンになる位まで人が乗り込みます。こちら式のパーソナルスペースもあるのでしょうが、日本式のギュウギュウ詰め乗車はメルボルンでは体験した事がありません。

車内には広告がないので非常にすっきりしたデザイン。日本に帰省して、電車に乗って三文雑誌の広告を読むと「あぁ、日本に来たんだなぁ」としみじみします。


出入り口すぐのベンチシートははね上がる仕様になっていて、車いすの方がスッと入れる様になっています。以前の記事でも紹介しましたが、ドアの脇には手すりがありません。


画像右側がメルボルンの全路線です。東京に比べれば、路線は多くないし電車の種類もバラエティーがありません。路線的に地下を走る箇所もありますが、メルボルンには地下鉄はありません。

メルボルンはなぜか空港から市街へ出る電車がないんです。作る予定はあるらしいのですが、これだけ大きい都市なのに空港への電車がないのは不思議。

何だか、こと電車に関してはナイナイ尽くしですね。

オープンな連結部


車両の連結部です。大きなガラス戸で、向こうの車両まで見えます。日本の電車に比べて、車両と車両の間隔が広い様な気がします。


ドアを開けて連結部をみると、ジャバラ部分はぶっといゴムチューブ。でもこれって列車が揺れる度に外の風景が見えたり、足元の部分は外が丸見えだったり、意図せずとも自然が感じられるデザインになっています。黄色いカバーのチェーンがなければ、人も落っこちそうな勢いのジャバラは油断なりません。

まとめ

日本の電車とはまた一味違う味わいがある、メルボルンの電車。そっけないといえばそれまでですが利用客を見ればメルボルンに住んでいる人達のエッセンスがつかめると思います。流れてゆく車窓の風景も、家の造りや街並みを見るのには適した手段ではないでしょうか。

したらな~。

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