デザイン界の大講演イベント、Ag Ideasに行って来ました

2016年2月10日

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世界中で活躍する、デザインにまつわるトップランナーの話を
聞いてみたいと思いませんか?
CGアーティスト、ファッションデザイナー、グラフィティ・アーティスト、
トップシェフ、クリエイティブ・ディレクターなどなど。
それぞれの方面で活躍する人が15分間、講話をする祭典、Ag Ideas。
メルボルンで毎年開催され、今年は25周年を迎えての行事。

会場はメルボルン中心街にあるエキジビション・センター。
以前は違う場所でやっていましたが、参加人数増加につれ、
会場をここに移したのだそう。
ここにはイベントホールが幾つかありますが、
その中でも一番大きい会場で催されるこのイベント、期待が高まります。

上の写真は受付のすぐ近くでやっていたライブ・パフォーマンス。
みるみる内に球体が描き出されてゆきます。
無の状態から表現豊かなものが生み出されるのを見ていると
なんだか不思議な感じがします。

会場にはブースがたくさん出ていて、それらを見て回るだけで相当楽しいです。
特に面白かったのは本屋さんのブース。
マンガやスターウォーズを学問的に解説してある本を立ち読みしたのですが
こと細かに調べてあって、分析が加えられているのが面白かったです。


席に着いたところ。私が持っていたのは自由席のチケット。
開場と同時に会場に入ったので 2階席の一番前の席がとれました。


オープニングのスピーチ。AgIdeasは今年で25周年を迎えるそうです。
オーストラリアのデザイン産業は年に70億ドルの経済効果があるそうです。

メルボルンはオーストラリアの文化的中心地を自負しているので
こういったイベントが催されるのも相応しいですね。

心に響いたプレゼンターの言葉

たくさんのプレゼンターの話を聞きました。中でもいくつか心に残った言葉を紹介します。

映画『ホビット』のモンスターを作成したアーティスト、マデリン・スコット・スペンサー
モンスターを創り出す時、クレイモデルを実物で作成したり、
コンピューターのZBrushというソフトでデジタル上で作り上げたりするけれども
一番中心となる技術は変わらない事を強調されていました。
これからいろんな技術が出て来ても核となる部分は不動なのでしょうね。

有名なサバイバルゲーム『Last of us』の風景デザインしたアーロン・リモニック曰く、

1.どんな環境が自分に1番適しているのかを知ることが大切。

2.理知的なリスクを取ることが大切

3.継続は大切、でもいずれは飽きるから裾野を広げてゆく事も大切。

継続は力なり、といいますが、裾野を広げてゆくという考え方は斬新でした。

日本人プレゼンターの登場!


そして、プレゼンターの中には日本から来た方も。
クリエイティブディレクターという肩書きを持つ川村 真司(かわむら まさし)さん。
佐藤雅彦さんに師事し、幾つもの広告代理店を経て、
2011年東京とニューヨークを拠点とするクリエイティブ・ラボPARTYを設立。
ん?佐藤雅彦さんって聞いた事のある名前だなと思ったら
ピタゴラスイッチや「だんご三兄弟」、キャッチーなコマーシャルを創作し続けている
スーパークリエイティブな方なのでした。

サンフランシスコ育ちという事だけあって
英語は極めて流暢。時折ジョークや軽い口を叩きながら
軽快に話を進めていました。
自分のやりたい事に素直に従う、という姿勢を貫かれている方でした。

一緒に行ったアート系の同僚の一言。

クリエーターっぽい話し方だね

なるほど、アーティストにありがちな話し方なんですね~。

まとめ

デザインや創造を生業としている人達の話には、
普段は気が付けない視点や考え方、世界の捉え方が散りばめられていて
講話の最中は気が抜けないです。

イベント終了後は脳みそ内の情報がオーバーロードしてしまうので
ひとつづつ咀嚼して自分の考え方の血肉にしてゆきます。
このプロセスには、私は人より時間がかかると思いますが
それも楽しみのひとつというところでしょうか。

カリフォルニアで催されるTED Talk、わざわざアメリカまで行かなくても
デザインに関していえばそれと同じくらいインスピレーションをもらえるイベントが
この地、メルボルンにもあります!

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