座って飲める立ち飲みカフェは裏口入店しかないコダワリのお店だった@Patricia

2016年10月5日

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メルボルンには、たくさんの裏路地が入り組んでいます。今回紹介するのは、メルボルン中心街のはずれにあるカフェ。バリスタ講座が終わった後に向かいました。

地図を見る限り、裏路地を縫って行けば最短距離でたどり着けるのでスマートホンのナビゲーションの言うがままに歩いて行きました。


事前に調べた通りの住所にたどり着いたのですが、写真を見てわかる様にカフェの気配はありません。もしかして小さく看板が出ているかと淡い期待を抱いてキョロキョロしましたが、むなしくも空振り。

どうしたものかと思案していたら、何やら人の流れが、脇道にどんどん吸い寄せられる様に入っていきます。これはもしやと思い、その流れに乗って脇道に入ってみました。そうして建物の裏側に行ったらありました!入り口!

入り口にこだわる


何の標識も出していないなんて、不愛想だなぁと思いつつも、ドアを押し開けます。でもよくよく考えれば裏口からしか入れないカフェって初めて。これは希少な体験かも !?

ここはれっきとしたカフェですが、ドアのガラスにはブルワー(醸造所)と名乗っています。「ただコーヒーを淹れるカフェとはワケが違うんだ」という意気込みが伝わって来ます。

選択肢にこだわる


注文カウンターの立て札には注文できるコーヒー豆ブランドが2種類とセレクトできるコーヒーの抽出方法が記載されています。エスプレッソマシン以外にもプアオーバー、コールドフィルターが選べます。

これから暑くなるメルボルン、アイスにコーヒーをかけたアフォガトも良さそうですね。

水にこだわる


注文を済ませると、サッとグラスを差し出してくれました。お水かと思ったら炭酸水だったので少しビックリ。

通常のお水も良いですが、炭酸水の方が口の中がキリッとするので、コーヒーを飲む前にちょっと口に含むのはうってつけ。こういったサービスって心憎いですね。

焼き菓子にこだわる


このカフェには厨房がなく、焼き菓子が置いてあるのみ。その分、焼いたり炒めたりした料理のにおいがコーヒーに混ざる事がないので、より純粋にコーヒーが楽しめます。

OL系するらしい味なのか女性客が次々と焼き菓子を買っていきます。コーヒー皿ぐらいあろうかという大きなチョコチップクッキー、これが人気らしく皆さんコーヒーと共にテイクアウトしてらっしゃいました。

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名刺にこだわる


バーカウンターの下の店には、なぜかシューキーパーが入った革靴とコースターがたくさん重なっていました。このコースター、ミシン目が入っており上下部分を切り取ると名刺に変わると言う変わり種の名刺。面白い!

この革靴を見て、昔、本で読んだ紳士の身だしなみの話を思い出しました。履いていない革靴は、シューキーパーを入れてつま先が反り返らないように、というもの。

もしかして、この革靴は「紳士淑女たれ」というメッセージを暗に送っている、、、わけないか。

スペース活用にこだわる


カフェの中は狭いので、新聞を広げて読むスペースがありません。そこでカフェが投じた秘策は、まるで図書館のように新聞が広げてあって、わざわざ自分で広げて読む必要がありません。狭いスペースを活用したうまいアイデア。

立ち飲みにこだわる


ご覧のとおり、バーカウンターから壁まではお世辞にもゆったりしているとは言えません。その分、コーヒーはカウンターに置いたり、壁側の窓枠に置いたりする事ができます。


私も窓枠にもたれて外を見ながらコーヒーを待ちます。ん?外には座っている女性が。外席なんかあったっけ?入って来た時には全く気づきませんでした。で、気になったので外を見てみると。。。


ミルクの運搬カゴをひっくり返してイス替わりにしていたのでした。でも、このカゴって底の部分が格子状になっているので、ずっと座っているとお尻が格子状に痛くなるので要注意です。

ちなみに写真左のところがカフェの入り口です。きらびやかな装飾もなければ看板もありません。

コーヒー豆にこだわる


このカフェで使われているコーヒー豆はSeven SeedsMarket Lane Coffeeのブランド。両方ともコーヒー豆のロースターであり、名誉ある三ツ星受賞のカフェを経営しています。

普通カフェではひとつのブランドの豆しか扱わないのに、あえて大御所ブランドの豆を2種類も置いてあるんです。
これだけでも十分に妥協を許さない姿勢がうかがえます。


そして出て来たフラットホワイト。ミルクの泡の均一さやツヤツヤ具合は本当に素晴らしいです。自分でやってみてその難しさが身に染みている分、神業とも思えてしまいます。もちろん、コーヒー自体も美味しかったです。

エプロンにこだわる


バリスタを含め、店員さんは皆このエプロンをしています。革製でよくなめしてあります。

水回りで革製品?とも思えますが、入念にオイルで手入れしておけばきっと風合いのあるエプロンになるに違いありません。

まとめ

カフェにたどり着くまでは、看板も見つからないでちょっと難儀したので不愛想だと思っていましたが、お店の人たちはとってもフレンドリーだし、立ち飲みであるにしろ、居心地はとても良いカフェでした。コーヒーも文句なく美味しかったですよ。

裏口入店できる、こだわり抜いたカフェ、メルボルンの中心街付近に行った時にはぜひ訪問してみて下さいね。

したらな~。

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Patricia Coffee Brewers
Little Bourke St & Little William St
Melbourne VIC 3000
月曜~金曜 7:00am~4:00pm

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