友達は少なくても良い。私がそう思う理由と余命宣告のお話。
普通に仕事をし、健康的な生活を努めて営む家族ある男性。ある日、定期検診を受けた後、医者にガンが見つかったと言われる。
医者に余命を宣告された時、あなたなら残された家族に何をしてあげますか?
これはブルース・ファイラー (Bruce Feiler)さんの実話。彼にとって正に青天の霹靂(へきれき)の出来事だったでしょう。
TEDトーク(世界的講演会)のポッドキャストで彼のスピーチを聞いて、多くの事を考えさせられました。
今回は友達の数についての考え方をシェアします。
父親団を結成
(上の動画でブルース・ファイラーさんのスピーチを聞くことができます。)
宣告を受けた時、ブルースさんは結婚していて3歳の双子の娘さんがいました。
診断を受けて家に帰ると双子ちゃんは無邪気に遊んでいます。そんな子供たちを見てブルースさんは、子供たちとの将来を共にする事ができないのかと思いあぐねていました。
そこでブルースさんは6人の友人に、父親の代わりになって娘たちの人生の節目に立ち会ってくれる様に頼みました。そして生きてゆく上での知恵を授けてくれる様に、とも。これが「父親団」結成に繋がっていきます。
この話を聞いた時、自分だったら一体だれに頼めるだろうかと考えを巡らしました。
本当の友達とは
この人になら自分の家族を託しても良い、と思えるほどの友達は何人いるでしょうか?
しかも自分の生き様を伝えてくれるほど、あなたのことをよく知っていて自分が尊敬できる様な生き方をしている人。これだけの条件を加えると6人を挙げるのも厳しいかもしれません。
あれこれ考えている時に気がついたのは、私がこの6人に求めていた事は、私自身が足りないと思っているものを持っている人たちでした。
つまりは自分が何に価値を置いているのか、自分の得意とするもの、苦手とするものは何か、という風に自分と向き合う良いキッカケとなりました。
まとめ
もちろん友達は多い事を否定する訳ではありません。ただ、ひとりひとりとの繋がりをより深く、絆をより強くしていきたい、と、スピーチを聞いて思いました。
最初メルボルンに来た頃は右も左も全くわからず、友達も全然いませんでした。でも次第に知り合いの輪が広がり親しくなった友人も増えました。そして顔を合わせる度に、より親密になっていったんですよ。
人間関係の深さは、共有する時間と体験に比例します。
友達は少なくても良い、その分だけ深い人間関係を築いていきましょう。
したら、ね。