ユダヤのお祭り「プリム」で食べるお菓子「ハマンタッシェン」を買い食いしてみましたよ。
3月最後の週末は、オーストラリアではイースターの連休。スーパーではチョコレートでできた卵やうさぎさんが所狭しと陳列されています。
イースターはキリスト教のイベントですが、この時期には「プリム」と言うユダヤ教のお祭りがある事を友人に教わりました。
また、このお祭りで食べるお菓子がある事を聞き、売っているお店を調べてみて早速「おつかい」に行ってみました。
「美味しい」という名のカフェ
今回向かったのは、惣菜、食材、カフェ、レストランが全部一緒になったお店、Cafe D’lish。以前の記事でご紹介した様に、オージーは短縮して言うのが好き。だから「美味しい」という意味のデリシャスも省略してデリッシュ(D’lish)と言います。
ここはユダヤ系の食材を取り扱っているお店で、日本でも注目を集め始めたコーシャ(ユダヤ教の食の規定)に則ったお肉や食べ物が並んでいます。
ショーケースにはケーキやサラダが並んでいます。名前は見慣れないものが多いのですが、きっとユダヤの人たちには馴染みが深いものなのでしょう。日本で言えば、京都のおばんざいみたいなものでしょうか。
パンも籐のバスケットにざっくりとした陳列。このラフさ加減はバイロンベイのハーベスト・デリを髣髴(ほうふつ)とさせます。スーパーなどと違い、保存料も入れず、その日のうちにできたものを売切り、買った側もすぐに食べ切るスタイルが確立していれば、この販売方法でも問題がないのでしょうね。
ユダヤの料理や食材は疎いので、並んでいる商品がどういったものかは今ひとつ分かりません。でもこういった空間に来ると、まるで外国にいる気分に浸れます。いや、オーストラリアにいる時点で既に外国ってツッコミはなしで。
伝統的なお菓子「ハマンタッシェン」とは
さて、今回のお目当てであるお菓子はショーケースの上、ど真ん中に陳列されていました。今の時期はそれほどに重要なお菓子なのでしょう。
ハマンタッシェン(Hamantaschen)とは三角形のクッキーで、真ん中に詰め物がしていあります。詰め物はクッキー生地で完全には覆われていなくて、木村屋のこし餡のあんパンの様に、頂上から具を覗かせています。
お店に並んでいたのは3種類。ポピーシード(ケシの実)、チョコ、そしてヌテラ(ヘーゼルナッツ味チョコペースト)がありました。全種類お買い上げでおつかいの目的は達成となりました。
ハマンタッシェン、食べ比べ
おうちに持ち帰ってコーヒーと共に頂きました。サイズはマリービスケットと同じくらい。食べた食感はサクサクしていて、ショートブレッドに似ています。詰め物が中心にあるので、尖った部分と一緒にかじるとバランス良く食べられる事に気付き、全種類を美味しく食べられました。
チョコもヌテラも美味しかったのですが、やはりここは伝統的なポピーシードのハマンタッシェンに軍配を上げる事とします。
まとめ
色んな国やお祭りや習慣、それらにまつわる食べ物に気軽に触れられるのがメルボルンの良いところ。メルボルンには様々な民族と文化的背景を持った人たちがいます。
そういった人たちの文化を、食を通して触れてみる。食べ物なら「言葉の壁」を軽々と飛び越えてゆけるのと同時に意外な発見がきっとあります。ぜひそういったチャンスを活かして色んなものを食べてみて下さいね。
したらね~。