立体的で贅沢な空間を楽しめるカフェ @ Higher Ground
新しいカフェを訪れる毎にそんな事を考えたりしていますが、今回訪れたカフェは有名カフェオーナーの新規開店させたお店。
そのオーナーが今まで出したお店は、根底に同じテーマがありつつも、それをどう解釈して店舗を展開してゆくかが違うんです。その違いこそが面白くもあり、刺激ともなるんです。
さて、今回向かったお店の名前は Higher Ground。直訳すれば「より高尚な領域」。
名前の通り、期待値を高くしてカフェに向かいました。
天井の高さと3つのグラウンド・セクション
まずお店に入ってビックリしたのが天井の高さ。3階分はあろうかと言う高さを贅沢にもまるまる吹き抜けに使っています。
蛍光灯や白銀等が無いにも関わらず、屋根の採光窓や壁の大窓の明かり採りがあるお陰でカフェ内部はそこそこ明るく保たれているんです。
カフェは大きく分けて、3つのエリアで構成されています。私は勝手にハイヤー(上部)、ミドル(中部)、ロワー(ベース)と呼ぶことにしました。それぞれのエリアについて説明しますね。
大人の空間と大人のドリンク
メルボルンのカフェと言えば、3時ごろには片付けが始まり4時にはとっとと閉まってしまうイメージでしたが、この店は木曜から土曜までは夜遅くまで開いています。
また、出てきたメニューからも2種類。左は料理とカフェのメニューで、右はアルコール類のメニュー。お昼時からでもお酒を楽しむ事ができるんですよ。
ラウンジ仕様のハイヤー・セクション
最上部のセクションは、ラウンジ仕様になっており、上の写真の様なレイアウトになっています。面白いのが、ひとつのテーブルで4種類のソファーやイスが用意してあって、それぞれにくつろげる感覚が違う事。
しかもこの隣のラウンジは、似てはいるものの若干違ったセットアップになっており、これまた違った感じになってました。何とも 大人の空気感 がそこに立ち込めていました。
スターバックスコーヒーは自分たちの店を、自宅、仕事場に加え、サードプレイス(第3の場所)を提唱していました。
このラウンジエリアに来て思ったのが、カフェの雰囲気とはまた一味違う フォース・プレイス(第4の場所)になり得るのではないか、という事。洗練されたオトナの雰囲気で、ついまた訪れたくなる良さが漂っています。
フラットホワイト。表面の艶の具合がうまく写真でお伝えできないのが残念。一眼レフカメラを持ってくればよかったかなと思う瞬間ですね。
コーヒーが載っているミニテーブルはまるで無垢材から削り出したお盆の様な作りで趣きがあります。
ミーティングスペースのミドル・セクション
ミドルグラウンドには大きなコミューナルテーブルとスツールが。
このエリアのスツールは木の良さを引き出した、マルがモチーフのもの。
実はハイヤー・セクションにもスツールテーブルがあるのですが、ミドルグラウンドのものとデザインが異なります。
壁は「剥がしっぱなし」のレンガ。最近のカフェの流行りのスタイルみたいで、あちらこちらのカフェで見受けるようになりました。
こういった小細工は日本のお家芸ですが、とうとうメルボルンのカフェでもやるようになりました。徐々に進化していますね~。
カジュアルな雰囲気のロワー・セクション
ロワー・セクションにはテーブルやダイニングテーブルが設置してあります。
カウンター席もあるんですが、ここはバリスタさん達の目の前。ちなみにスツールのデザインも他の場所と違います。
オフィス街の真ん中にあるだけあって、パソコンを広げて会議をしていたりiPad Proでデザインの打ち合わせをしていたり。
おしゃれな空間でミーティングをしていたら、ブレインストーミングなどはいいアイディアが次々に出そうです。
まとめ
お金や時間を贅沢に使う、という概念は一般的にありますが、空間を贅沢に使うというのはあまり目にする機会がありませんでした。このお店は訪れる度に「今回はどこに座ってどの空間を楽しもうか」とワクワクできる事うけ合いです。
磨き上げられたそれぞれのセクションの空間やそこでの時間を楽しむにはこのカフェには数回通う事になりそうですし、みなさんのフォース・プレイスとして楽しむのも一興ですよ。
したらね~。
Higher Ground ( ホームページ )
650 LITTLE BOURKE STREET MELBOURNE
VICTORIA 3000 AUSTRALIA
月~金 7am – 4PM
日曜・祝日 8am – 4PM
夜の営業(木~土) ~11PM