足元注意!グランピアンズ・ホローマウンテンケーブへの行き方【ハイキング編】
前回の記事ではメルボルンからホローマウンテンの駐車場までの道のりと行き方をご紹介しました。
さて、今回は駐車場からホローマウンテン、そしてそこに広がる巨大な空洞、ホローマウンテンケーブへの道中をご案内します。
上の写真は登山道のスタート地点。
一見、楽しいハイキングコースなのかと思いきや、「黒ひげ危機一髪」に登場する黒ひげさんもハダシで逃げ出すようなこわ~い崖っぷちの小道が出てきたりします。
そんなわけでドキドキハラハラな道中、ご紹介します。
駐車場からケーブまでの道のり
黄色がハイキング・ルート、各番号は記事の小見出しと対応しています。
上のマップはグーグルアースから引用しました。(上の位置でのグーグルアースリンク)
これを使えば地図を立体的に見る事ができるし、エリア全体を俯瞰(ふかん)して見る事もお手のもの。標高や高低差がある場所を感覚的に把握したい時には便利なツールです。
1. トイレと水について
駐車場エリアには、トイレと水道があります。といってもトイレは汲み取り式で水洗ではありません。
水は雨水を貯めてあるものなので飲まない方が良いです。予め用意しておきましょう。
道中にも山頂にもトイレや水道はないので、ここで済ませておくのが大切です。
2. 前半の遊歩道
数年前に私がここに来た時に比べ、登山道は格段に整備されており、歩きやすさも距離自体も、グッと楽になりました。
本来、ここいらは砂岩地帯で土質も砂の様にサラサラしています。なので何も整備されていない箇所はとても歩きにくいんです。
訪れた時期は上の写真の小さくて白い花が一面に咲いていました。
オーストラリアの低木地帯(ブッシュ)は花が咲いているものは少なくて味気ない風景が広がっている事が多いのですが、今回は白い花たちに歓迎して貰えて嬉しかったです。
ダラダラの登りだった箇所もステップが設けられ、歩きやすくて助かりました。
途中から岩場が出現します。岩場になると傾斜も強くなり、一定のペースで登る事が必要になります。
3. アンデルセンズ・エリアとの分岐点
登山道は写真左の道をそのまま真っすぐ登ってゆくのですが、右側の標識が出てきたら、これを右に行くとボルダリング(ロッククライミング)で人気のエリア、アンデルセンズに行く事ができます。
アンデルセンズには大きな岩が無数にあり、ボルダリングの人気エリア。地面が平らな場所に岩がそびえているので、万が一落ちても危険度が低くて安心です。
4. 胸突き八丁のガレ場
突き当たりから左へ迂回して、この急な登山道、というより岩場を登ります。
ガレ場というほど崩落した岩が辺り一面に散乱していませんが、強烈な岩登りが要求されるエリア。
上の写真、これでちゃんと水平は取れているんです。つまり左の岩がもの凄く突き出ているんですよ。
岩をよじ登るようにして進んでいきます。進む先がわかりやすいように黄色い三角矢印(画像の左下部分)がありますが、場所によっては見つけにくいので注意が必要です。
5. 断崖絶壁の近くの登山道
登山道の一部は、崖っぷちを歩きます。上の写真の赤い線の部分を歩いたんですが、一歩間違えて足を滑らせようものなら斜面を転げ落ちて奈落の底へ一直線。ここは足がすくみます。
6. 後半部は平らか
景色も開けるので、気分が良いです。しかも広い角度で地平線を見る事ができるんですよ~。
7. ホローマウンテンケーブの入り口
遂にホローマウンテンケーブの入り口に到着です!
この洞窟は高さが1メートル弱しかないので頭をかがめてやっと通れる高さしかありません。
面白いのが、地面と天井で同じ岩なのに色と風合いが違う事。
地面の方の岩は永い歳月と共に色がくすんでいってしまったのでしょうね。
ホローマウンテンケーブの反対側で撮った一枚。狭かった入り口と反して、こんだけ幅広くパックリと洞窟が広がっています。
写真に写っているお二人、巨大な荷物を背負ってここまで来ていて「どの課題を登るの?」と聞いたら「とりあえずV5(難しいレベル)から」と軽~く言っていました。
私もぶらさがってみました。ここの岩質は砂岩なので、サンドベーパーの様な触り心地。
そのおかげでグリップも良いのでクライマーに人気があるのも頷けます。
まとめ & ひとくちメモ
いかがでしたか? 危ない箇所もありますが、その分だけ景色が違ったものに見える事うけあいです。
そんなわけでホローマウンテンケーブへ行く際のヒントをまとめます。
- 飲み水、食料は予め準備しておく。
- 道中はトイレがないので駐車場のトイレで用を済ます。
- 捻挫を防ぐ意味でも、歩きやすい靴を用意
- 断崖絶壁のガレ場があるので注意する事
- 駐車場からケーブまでは片道30分ぐらい
以上の事をふまえて、楽しいハイキングを!それではまた。
【関連記事】 オーストラリア・ボルダリングの聖地、グランピアンズのホローマウンテンへの行き方