渡豪してメルボルンでバリスタになるまでの赤裸々事情!ワーホリのなかがわさんにインタビュー
私がコーヒー好きな由縁もあってか、コーヒーにまつわるお仕事に就いてらっしゃる人と数多く出会うんですよ。
特にワーキングホリデーでメルボルンに来ているバリスタ志望の人は、一昔前に比べて多いと感じています。
カフェばかりか、世界に名だたる日本人バリスタさんやロースターさんがいらっしゃるんですよ、メルボルンには。
そういった事もあり、メルボルンにはバリスタになる為の学校が幾つかあり、バリスタ志望の人の多くはバリスタコースに進みます。
では実際に日本から来てバリスタコースを修了し、本当にバリスタとしてカフェで働く事ができるのか?
その当たりを当事者である方々にインタビューしようと思い立ったのがこのインタビュー企画。
果たしてバリスタコース修了後、どの様にしてカフェでの仕事をゲットしたのか、インタビューしてきました。
記念すべき第1回に登場して下さったのは なかがわさん。ツイッターで知り合いになり、ブログでも日々の生活ぶりを記してらっしゃいます。
それでは なかがわさんのインタビュー、いってみましょう!
渡航・滞在先・スクールについて
Q. お名前は?
なかがわさんです。ツイッターでの名前が「なかがわさん」なので。
日本の富山出身です。え?富山のオススメですか? 立山のアルペンルートですね。
Q. バリスタになろうと思ったキッカケは?
そもそものキッカケは海外に行きたかったんです。その行き先にメルボルンを選んで。メルボルンはカフェが多かったのでバリスタになろうと思いました。
海外に出た時は「手に職」が無かったんです。けれどもバリスタという技術があれば海外のどこに行っても働けるじゃないですか。
オーストラリアの後は海外を色々回りたいんです。まずはカナダとフランスかな。
Q. バリスタになるために通った学校について教えて下さい。
メルボルンのINUS(イヌス)という学校に行きました。ここは語学学校でバリスタコースもあるんです。
コースを履修する人の英語のレベルが、その学校内のインターミディエイト(中級)からバリスタコースを選択できるんですが、実はプレ(初級)でもこのコースがとれる事もあるんです。
コースへの参加人数が少ない時は開催されない時もあるし、プレのレベルだとダメって言われる事もありますね。
私自身、最初はバリスタコースをとるのはやめようかと思ったけど、日本で受けたテストの結果がインターミディエイトで合格だったんです。でもメルボルンに来てからオラル(口頭)試験を受けたらその結果が「プレです」と言われました。
それで英語への自信を失ったので、バリスタコースじゃなく一般英語のコースに進もうと考えました。それを学校のカウンセラーに相談したら「バリスタコース、頑張ってやってみたら?」と励まされたんです。それでバリスタコースに進む事にしました。
実際にバリスタコースに参加してスタートしてみたら、何と自分が一番英語ができてました(笑)
Q. バリスタコースがあるメルボルンの学校はどうやってみつけましたか?
日本にいた時、日本でのエージェントを通してです。学校を選んだ基準は一番安かったから。
インターネットで「メルボルン バリスタ クラス」で検索すればエージェントやバリスタ・スクールの情報が色々出てくると思います。
Q. オーストラリアに来て、一番最初はどうしたんですか?
1ヶ月半はホームステイをしました。空港へはホームステイの人に迎えに来てもらいました。
そこのステイ先には日本人の女性の学生さんが3人いて、色々教えてもらいました。
6月中旬にメルボルンに到着して、学校は6週間、7月おわりにシェアハウス探しをして、学校が終わったらすぐ働きはじめました。
Q. それって学校が終わってすぐに仕事を見つけて働き始めたって事ですよね?
はい、8月1日からお給料をもらっていました。住む所も変わって一気に新しい生活になりました。
Q. そんな短期間のうちにどうやって仕事先をみつけたんですか?
友達づたいで仕事を紹介してもらいました。それでトライアル(試用期間)に行ってから本採用になりました。
Q. どうしたら仕事を紹介してもらえますかね?
まず自分の事を認知してもらえる様に、学校のクラスでは積極的に発言する事。そこから繋がりができます。
人との繋がりは大切。レジメ配って見つけるのも良いけど、友人からの紹介が意外とあるんです。チャンスは思いのほか、あります。人との繋がりは侮れないですよ~。
仕事探しのアドバイス
日本食レストランでの仕事は私はアリだと思うんですよ。そこからカフェの仕事に繋がったりする事もあるから。どこかで繋がるかもしれないんです。もし仕事が見付からなくても楽観的に捉えた方が良いですね。
クラスメートでカフェに履歴書配りをして仕事をみつけた人もいるので色々ですね。ただ運と粘り強さは大切。与えられたチャンスを活かす事。でも自分から発信しないとチャンスはやって来ないですね。
小学6年生の先生が言っていた言葉「天は自らを助けるものを助く」を今でも覚えています。また、高校の入学式で上に似た話に巡り会いました。それというのが、卵の中にいるヒナが殻を割って外の世界に出て来る時、親鳥が殻をつついてヒナが出るのを助けてくれるのですが、中から自分でつつかないと親鳥は助けてくれないし、そのタイミングも分からない。そんな話でした。
はつ談:どちらの言葉も、自分が能動的に動く事の大切さが説かれていますね。
バリスタの醍醐味について
バリスタになりたい人が集まる街、メルボルン。一体何がそんなに人をバリスタへと駆り立てるのか?そこらへんの質問をなかがわさんに投げかけてみました。
Q. ズバリ、バリスタになって良かった事は何ですか?
お客さんにコーヒーをお出しして「美味しかったよ」言ってもらえる事ですね。バリスタになりたての頃、まだ技術が上達していない時でもお客さんが「美味しかった」と言ってくれて、すごく励みになりましたね。
Q. 逆にツライ事は何ですか?
自信が無い事ですね。コーヒーを作っていて「本当にこれを出して良いんだろうか?」という思いがいつも頭にあります。有名なコーヒー店でのコーヒーを飲むと比べてしまいますしね。
最初の頃はラテアートもできなくて、ミルクの泡立てもちゃんとできていませんでした。でもそんな時であっても楽観的に、シリアスに取り過ぎずに仕事をして行くのも大事です。
なかがわ流 不安の乗り越え方
初めて渡豪した歳は知らない街、知らない人々、知らない文化に囲まれてさぞ不安だったと思われます。私も最初は電車の自動改札の抜け方さえ分からず、モタモタしていた覚えがあります。
そんな中、なかがわさんはどうやって不安要素を乗り越えて来たか気になるところ。そのあたりをズバリ尋ねてみました!
Q.不安の乗り換え方のヒントがあれば教えて下さい。
学生時代、進路を迷った時、大親友に丸投げしてみたんです。で、言われた事が
あした 楽しいほうを選ぶ
でした。だから決断に迷った時、必ず明日 楽しいほうを選ぶようにしています。
メルボルンで快適な生活を送るコツ
Q. メルボルンでの生活を快適にする秘訣があったら教えて下さい。
感謝の心をもつ事。普段の生活や仕事で大変な事もあるけど、そういった心を持つ事が大切。そうすれば周りの人がみんな良い人。
Q. どうやって良い人をみつけるんですか?
自分の考え次第。起こってくれる人も有り難い、今の時代、怒ってくれる人の方が少ないですよ。ツライ時にはそういう風に考えられない時もあるけど、落ち着いてから考え方をシフトチェンジする事にしてます。
Q. 最後にメルボルンでバリスタを目指す人に「ひとくちアドバイス」をお願いします。
バリスタになりたい女の子と男の子の比率は8:2ぐらい。でも実際に仕事をしているのは男の子の方が多い様に思います。でもそれは気にする事はなくて、バリスタ界隈では男女差が無いと思います。
あと案外、郊外のカフェを探してみると良いかもしれないですね。
まとめ
弾むようなリズムでたくさん話して下さったなかがわさん。彼女の朗らかさも手伝って、彼女の周りには良い人が集まるのでしょう。まさに「引き寄せの法則」を実体験として持っている、これは強みですね。
インタビューは2軒のカフェをハシゴしながら行ったのですが、カフェのウェイトレスさんとも楽しげに会話していたりと人懐っこ一面をチラリと覗かせていました。
なかがわさんのラテアートの腕前は彼女のツイッター動画から拝見する事ができます。ぜひフォローしてチェックして見て下さいね。
また、なかがわさんのブログ、なかがわさんのワーホリ日記のチェックもお忘れなく。
最後に、忙しい時期にこのインタビューの為の時間を長々と割いて下さった なかがわさん、有難うございました!
このインタビューシリーズはまだまだ続きます。今後も色んな方にインタビューしますよ~。お楽しみに。
それではまた!