5年連続で世界で一番住みやすい都市に選ばれたメルボルンは本当に住みやすいのか?

2017年8月5日

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世界で一番住みやすい街って、一体どんな感じの街を想像しますか?
毎年、この時期になるとニュースに出て来るのが「メルボルンが世界で一番住みやすい街」に選ばれました、というもの。今年で5年連続です。これはなかなかの偉業だと思います。

実は私、メルボルンが大好きで街のエッセンスを骨の髄までしゃぶり尽くし、残った骨はダシをとったら骨粉肥料にするぐらいの勢いでメルボルンの生活を堪能しています。メルボルン・ラブな話はまた次の機会にするとして。。。

メルボルンには足りないと思っている部分だって身に染み入って感じています。憎愛背反、思うところあって、今回はメルボルンが本当に世界一住みやすい街なのか、検証してみました。

メルボルンは果たして住みやすいのか?

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去年、1位になったという輝かしい結果を見ても「メルボルンって本当に住みやすいの?」という疑問が残りました。電車やバスの公共交通機関はあまり頼りになりませんし、病院はいつも待たされるし、郵便や配達サービスもいい加減だったり。

私はオーストラリアではシドニーとメルボルンに住んだ事があり、オーストラリアと日本以外にもアメリカに住んでいた事があります。それを踏まえても「メルボルンの住みやすさは世界一ィィィ」と大っぴらにいえる程、飛び抜けて住みやすいかといえばそんな事はないです。

なので、この「世界で一番住みやすい街」の称号はいつも話半分で聞いていました。

だれが世界一と認定しているの?

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世界一
のレストラン、ファットダックがメルボルンに出張店舗をオープンした時、世界一という事実に、単純に感心していました。日本からみえた方に「誰が世界一と認定したの?」と尋ねられた時、はたと困ってしまいました。というのも一体誰が認定したのかさっぱり知らなかったからです。その答えはイギリス刊行の雑誌, Restaurantでした。メルボルンのレストランは32位にAtticaが入っています。

よく「世界一の」とか「今、巷で流行っている」いわれているものは、だれがそう定めているのか、もう一度見極めてから考える必要性に気づく良い機会になりました。

さて、話を戻して、住みやすい都市を選定しているのはエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)という組織。

ウィキペディアによれば

エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(英: Economist Intelligence Unit)は、イギリスの定期刊行物『エコノミスト(Economist)』の調査部門である。世界の国家や工業を分析し、情報を提供している企業

だそうです。

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オーストラリアの街と採点

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オーストラリアの都市だけを見れば

1位 メルボルン
5位 アデレード
7位 シドニー
8位 パース

トップ10に4都市も入っています。1位のメルボルン(97.5点)から4位までの差は0.4ポイント、つまりは0.1ポイントで順位が分かれています。これほどの僅差で辛くもメルボルンは1位になったのです。これほどの紙一重の差なのであれば、メルボルン以外の都市でも十分に住みやすいという事の表れといえます。

日本の首都、東京は15位でした。東京は安全性(原発問題・地震)の要素で点数を稼げていません。

何を判断基準にしているのか

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EIUの発行するレポートは、会員登録さえすれば無料でダウンロードする事ができます。私もダウンロードしてこれを読んでみました。

レポートは各都市を安全性、医療、文化・環境、教育、インフラ設備の5つの観点から30項目に分けてチェックがなされています。メルボルンは100点満点中、97.5点。テストでいえば、ちょっとしたうっかりミスのレベル。気になった点は公共医療機関のクオリティや公共交通機関の質、通信網の整備などの項目がありつつも、総合では高得点をマークしている事。メルボルンってそれぞれの項目で、そんなにクオリティが高いんでしょうかね。はなはだ疑問です。

もうひとつ、気になった点は医療や教育において、私設のものがあるのか、そしてそれの質はどうかという項目。これって裕福な層が享受できる事柄であって、一般庶民としては配点具合は低くても良いのでは?と思いました。

まとめ

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レポートから読み解く限り、メルボルンは世界一住みやすい街なのか、という質問に対しては「ある程度お金があれば」世界一住みやすい街だといえると思います。あとはそれぞれの人の価値観に照らし合わせて、自分にとって住みやすいのかを判断すれば良いでしょう。

メルボルン在住の日本人からよく聞く、メルボルンの良さは、人々がフレンドリーだという事。それ以外にも、日本食材もある、ユニクロやダイソーもある、日本直行便の飛行機もある、そういった日本にまつわる利便性も享受しつつオーストラリア文化の良さがギュッと詰まったメルボルン。

近代化した田舎のような、文化的な便利さがありつつ、人々がゆったりとしている街だと私は感じていますし、良い点やマイナスな点も加味したうえで、やっぱりメルボルンは世界有数の住みやすい都市だと私は言いたい!

したらな~。

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