メルボルン中心街の朝、何気ない通勤風景を見て感じたこと

2018年1月21日

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街路樹の葉は黄色から茶色にうつろい、冬の気配も濃くなって来たメルボルン。

今日は いつもと違う出勤風景、というのも研修でメルボルンの中心街に来たから。中心街へ向かう車のラッシュを避けるためにいつもより早起きをしてメルボルン中心街へ繰り出しました。

街のはずれにある立体駐車場に車を停めて研修のある会場へと向かいます。普段とはちがう景色を見ながらの出勤というのは目新しいものがたくさん目に付くものです。

そんな訳で今回はメルボルンの朝の風景を足で歩いてお届けします。

メルボルンを動かす朝のコーヒー


私の気に入りのカフェの1つ、ブラザー ババ ブダン。ここでまずはコーヒーを一杯。

やはり朝にコーヒーを一杯飲むとパワーをもらえます。しかもそれがとびきりの美味しいものでカフェの雰囲気が良ければ、尚更ながら素敵な一日のスタートが切れます。

このお店のトレードマークは天井から吊るされた数多くのイス。

カウンターで注文を伝え、席についてコーヒーを待ちます。その間、イスを見上げて眺めたり、テーブル中央に置かれた秋のオブジェを鑑賞したり。。。


この店に来たからにはロングブラック。飲み進めながらホットミルクを足して味を変化させながら飲むのが楽しいんですよ。風味が豊かで鼻腔に広がるローストの香りが至福のひとときを演出してくれます。

しかし、このミルクの量、コーヒーカップ分以上あるんですが。。。サービス精神旺盛ですね。

共同テーブルに、お客さんはまだ私だけ。この時間帯のお客さんはテイクアウトが多いんですね。それぞれ思い思いの時間を過ごしながらコーヒーという共通項で同じ場所にいるというのは、何だか不思議な感じがします。

いずれにしろ、メルボルンのブルーカラー、ホワイトカラーを問わずコーヒーがみんなの燃料だとするなら、メルボルンという街はコーヒーで稼働している、という事になりますね。


コーヒーを飲み終え会計を済ませ、ドアを開けようとしたらこのハンドル。コーヒー用スクープなのでした。

こういった、ちょっとした遊び心があるお店と言うのはそこかしこに心を和ませる仕掛けがしてあるですよね〜。だからまた次回もついつい寄ってしまいたくなります。

街並みに見え隠れするアート達


カフェを出た通りの横道はグラフィティアートが散在するエリア。この日に見かけたのはちんまり可愛いブレーメンの音楽隊、と思いきやメンバーがちょっと違いますね。(本物はロバ、イヌ、ネコ、ニワトリ)

忙しいという漢字は「心を亡くす」と書きます。忙しくしながらこういった道を通っても、せっかくのアートを見過ごしてしまいます。


ふと空を見上げればそびえ立つ高層ビル。

わざとか偶然か、この角度だと最上階のほうの屋根が猫の耳に見えませんか?

左側が実物で、右側の暗い方は窓ガラスに映った反射。巨大な猫、2匹から連想されるものは。。。


インターネット界隈に出回っている、この画像。何となく似ていませんか?そう思うのは私だけですか そうですか。

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ラーメン模様がメルボルン市内にある !?


メルボルンには随分とラーメン屋さんが増えましたが、そのラーメン熱は街角にも及んでいて、ドンブリの内側によくある模様(雷文)が建物にも刻んでありました。

と言う冗談はさて置いて、本当のところは「ギリシャ雷文」と呼ばれるもの。きっとギリシャにゆかりのある方がこの建物のデザインをなさったのでしょうね。

ギリシャ国外において、一番ギリシャ人がいる都市はメルボルンなんですよ。だからギリシャ料理屋さんもあちこちにあります。

通勤電車の中の風景


電車、といっても上の写真はトラム(路面電車)のもの。メルボルンは中心街だけなら無料でトラムに乗れるんですよ。メルボルン中心街を端から端まで歩こうと思えば歩けますが、トラムを使った方が断然速いし楽チンです。

このトラムの吊り革、まるでイカリのような「山」の形をしています。混雑時にはひとつの吊り革で3人が利用できるようにという工夫なんでしょうかね?

混む時間帯であっても、日本のようなぎゅうぎゅう詰めの混み方はしません。とはいえ、あまり自由には動けない程度の密集具合にはなります。日本同様、新聞を読む人はめっきりいなくなりました。


トラムを降りて歩きます。街角には日本でもお馴染み、セブンイレブン。

でも中身は全くの別物で、あまり品揃えが充実していません。100円コーヒー同様、オーストラリアでも1ドルコーヒーを売っていますが、味は雲泥の差があります。実は日本のものの方がずば抜けて美味しいです。

果たしてなぜコレほどまでに味に開きができてしまったのか。美味しければもっと買うのに。

ガード下には


ガード下をくぐります。東京の有楽町といえば、味のあるガード下の飲み屋街。メルボルンには残念ながらそういったものはありません。

メルボルンには「居酒屋」が幾つもありますが、綺麗にまとまっている感じで、ガード下の飲み屋の様な「雑然美」は感じられないんですよね、コレが。

メルボルンの中心街エリアでは環状に電車が走っているし、前出のトラムも碁盤の目を縫うように走っています。

なので一旦慣れてしまえば街中の移動はいたって楽ちん。

いろんな人のいろいろな朝


メルボルンの中心街を抜けて流れるヤラ川。上の写真左側には川に浮かぶヘリポート。


よく見ればヘリの傍らで、4人のおっちゃんとパイロットさんが談笑しています。ヘリコプター脇には、お付きと思われる人がせっせとゴルフバックをヘリコプターに積んでいる姿が。

ここから車なら約60キロのところにワインの産地、ヤラバレーがあります。さしずめここからヘリでひとっ飛び、ラウンドをプレイした後、ぶどう畑を見下ろすレストランでワインを楽しみながらランチでもするんでしょうかね。運転の心配をする事もないので安心してワイン飲めるでしょうし(笑)。

いろんな人のいろんな断面が見られるのもちょっと面白いですね。

目的地に到着


メルボルン最大のコンベンション施設。その名もメルボルン・コンベンション・アンド・エキシビジョン・センター。

とてつもなく大きな施設で、ダライ・ラマが来豪した際もここで公演をしていました。


はるか彼方まで続く建物。柱がきれいに並んでいます。鍵が織り成す模様と相まってなかなか素敵。

上の写真の1番奥の右側に見える催事場へと向かいます。

メルボルンの朝を歩いた感想


最終目的地である会場ではたくさんのイベントが行われていました。スクリーンに映し出されている「看護婦と助産婦連合組合の協議会」ってどんな事を議論するんでしょうね?

普段とは違った形でメルボルンの朝を体験する事ができ、カフェを巡るときとはまた違った目線で街を見る事ができました。

行き交う人達の姿と持っているドリンクを注意を払うだけでも十分に面白いです。例えばテイクアウトカップのコーヒーを持ったスーツ姿のサラリーマン、朝っぱらからマクドナルドのソフトドリンクの大きいカップを携えている若者、全身を2XU(豪州スポーツブランド)で身を包んでドリンクボトルを片手に颯爽と走り抜ける若い女性、いかにも健康そうなグリーンスムージーをすするOLなどなど。

普段とは違う朝のメルボルンを体験したわけですが、こういった事をするのって自分で意識してするのは案外難しかったりします。だから通常の生活から一歩はみ出た事をするチャンスがあれば、ぜひ乗ってみて下さい。きっと面白い世界が見られますよ。

それではまた!

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