メルボルン老舗のエスプレッソバーは古き良き時代を今に伝える @ Pellegrini’s Espresso Bar
見知らぬお店に入るときって勇気がいりますよね。私はこう見えて意外と臆病者なので、新しい店やレストランで、特に中の様子が今ひとつ見えないところは不得手意識を持ってしまいます。
今回訪れたカフェはメルボルン中心街にあり、エスプレッソマシーンがメルボルンに登場した頃から営業しているらしいです。そんな情報を得て、勝手に頭の中で「一見さんお断り」のお店のイメージを勝手に作り上げていました。
今回訪問したカフェの名前はPellegrini’s Espresso Bar。「何とかカフェ」という名前のカフェが多い中、エスプレッソバーという命名がキラリと光ります。
というわけで今回は1954年にオープンした老舗のカフェに行ったお話です。
まさに「バー」の名前にふさわしく、幅の狭いカウンターしかありません。しかも昔ながらの丸いストゥールは革の古ぼけた感じが年季を感じさせます。
たまたま私が入った時間そうなのかウェイターさんとお客さんたちとの会話がイタリア語。
以前、フレンチカフェにいた時は全てフランス語だったのに対し、全部イタリア語。まるで別世界が繰り広げられているみたいです。
【参考リンク – メルボルンでフランス気分に浸れるカフェの期間限定ゆずエクレア @ Éclair 】
バーカウンターに座るとササっと給仕のおばちゃんが来て、イタリア語訛りの英語で注文をとってくれます。
1分もしないうちにエスプレッソマシンの向こう側から「ヘイお待ち!」(意訳) と呼んだのはヒゲをきれいに整えたイケメンのバリスタ。
マシンからすぐ近くのところに座っていたので、コーヒーをカウンター越しに受け取ります。
この店に来たからにはエスプレッソ
実は私、人生でほんの数回しかエスプレッソを注文したことがありません。でも今回、「エスプレッソバー」見に来たからにはネスプレッソ注文しないわけにはいきません。
そんなわけでバリスタさんから受け取ったコーヒーはエスプレッソ。
フラットホワイトの大きなカップに比べれば、おちょこのような小さいコーヒーカップ。量は少ないながらも、香りはパンチが効いています。
ちょびっとすすってみるとコーヒーの風味よりも苦味の方が圧倒的に強力に口の中に広がります。
そこで今回は、tabikuraさんに教わった飲み方で攻めてみることにしました。
エスプレッソ + シュガー = より深い味わい
その方法はいたって簡単で、エスプレッソにお砂糖をスプーン一杯分入れて溶かして飲む、というもの。
早速実践してみると、あら不思議!ただ苦味しか感じられなかったのが苦味の中にもふわっと広がるコーヒーの深い味わいが感じられるではありませんか!
エスプレッソにこんな飲み方があるのかとコロンブスの卵的に驚きました。
食事もできるよ
お店の中央あたりに天井からメニューが掲げてあります。古ぼけ具合が、まるで日本の定食屋の壁に張ってあるお品書きを彷彿とさせます。そんな風合いは万国共通なんでしょうか。
コーヒーのみならずスパゲティーやラザニアなどのメニューもあるので食事をしたい人にもバッチリです。
オーストラリアではスパゲティーの呼び名は「スパゲティー・ボロネーゼ」。スパゲティーとだけ言うとパスタのみを指します。あと、ナポリタンは存在しない、と思いきや一部のお店でナポリターナの名前で出ています。
まとめ
一見、ハードボイルドな雰囲気をかもしていますが、小さいお子さんを連れたお客さんや家族連れもたくさん来ていたので、敷居は高くないですよ。
夜遅くまで営業しているので、小腹が空いた時に駆け込むのも良いし、ケーキ類も充実しているので苦いエスプレッソと合わせて頂くのには丁度いいかもしれませんね。
ここに来ればメルボルンの古き良き時代にタイムスリップできる、何とも不思議なカフェなのでした。
それではまた!
Pellegrini’s Espresso Bar (Facebook ページ)
66 Bourke Street, CBD, Melbourne (グーグルマップリンク)
月~土 8 AM – 11:30 PM
日曜日 正午 – 8:30 PM