発酵バターの最終兵器、ペペサヤ・バターは極上の味だった
みなさんは「忘れられない味」に出会った事がありますか?
人間の味覚は、何かを美味しいと感じる時、ベースとなっているのは油と塩。だからポテトチップスみたいな油ぽくて塩味の効いているものは美味しいんですよね。
バターはその最たるもので、油分と塩分だけでできているといっても過言ではありません。また、逆に言えばそれだけごまかしの効かない食材でもあるわけです。今回はそんなバターのお話です。
クイーンズランド旅行で出会ったペペサヤバター。
夕食の折にフォカッチャと一緒に食べたのですが、その時の衝撃は凄まじく、小さかった頃に初めて四葉バターを食べたときのインパクトを思い出しました。私は料理にもパンにもバターを使いますが、ペペサヤバターほどの味わいと風味を体感した事がありませんでした。
あまりに美味しかったのでメルボルンに戻って来てから探してみました。
メルボルンのオアシス的存在のスーパーに行く
メルボルンでこのバターを売っているところを探したのですが、やっぱりとゆうか、当たり前なんですが通常のスーパーでは見つかりません。で、インターネットを検索してたどり着いたのがこの店。
オアシスベーカリーという、中近東のものなどをメインに置いてあるスーパーです。
普段、見慣れないものが並んでいるので陳列されているものを見て歩くだけでも十分楽しいです。
さて、乳製品のセクションに行くと通常のバターからオーガニックのバター、はたまた、インド料理で使うギーが並んでいます。
そんな中にすました顔で並んでいるのがペペサヤバター。それにしても、このペペサヤと言う名前、なんだか面白い響きがありませんか。陳列されているのは塩入りタイプのバター、無塩バター、ギーの3種類。
このお店に来たからには忘れちゃならないのがターキッシュブレッド。もちもっちーな食感で食べでのあるこのパンは2枚で$5(約450円)。バターと合わせて食べるのが楽しみな一品です。
すまし顔のペペサヤ
はい、買って来ました。試しに大きいのと小さいのをゲット。ペペサヤはシドニー郊外にある乳製品のメーカーで、バターの他にもマスカルポーネやバターミルク、クリーム・フレーシュなどを作っています。
発酵バター、本領発揮。
バターを冷蔵庫に入れる暇もなくさっそく試食。パンはグリルであっためてから「いただきます!」。パンは白ごまと黒ゴマが香ばしく、そこにバターを塗るとジュワっと溶けてゆきます。発酵させてあるだけあって、豊かな香りがしますし、バターの断面にはうっすらと不均等な模様が現れます。
使うお塩にも相当こだわっていて、熟成段階によって加える塩を変えていて第一段階ではエア半島の塩、第二段階ではマレー川のピンクソルトを使用しています。
まとめ
普段、食べつけているバターから比べれば高価なバターではありますが、この風味はぜひ一度体験する価値はあると思います。料理に使っても美味しいのでしょうが、何となくもったいなくてトーストに塗ってジックリ味わいながら楽しんでいます。最近では、メルボルンのカフェでもパンの付け合わせにペペサヤバターを使用しているお店があるので、運が良ければすまし顔のおっちゃんに出会えるかもしれません。
このバターのメーカーは、シドニーから車で30分くらいのところにありますが、タスマニアとノーザンテリトリー以外では販売店がいくつもあるので、ぜひ試してみてくださいね。
したらな~。
ペペサヤバターのホームページ
オアシスベーカリーのホームページ