メルボルンから東京まで90分?夢のような列車が現実味を帯びてきた
メルボルンと日本の移動時間って長いと思いませんか?飛行機でメルボルンから東京(成田)まで9時間55分。しかも飛行機の中でじーっとしている時間の長く感じる事ったらないですよね。
乗り換えの場合は待ち合わせ時間が長かったり、変な時間の乗り換えだったりします。私がシンガポール経由で経験した夜中の乗り換えは、眠い目をこすりながらの移動となり、お世辞にも楽とはいえませんでした。
こういった時間は、少ない方が楽ちんに決まっています。なんか良い方法はないものか?
そんな訳で今回は移動時間を短縮してくれる、夢の様な乗り物についてのお話です。
昔に描かれていた夢の乗り物
写真はマリンエクスプレス踊り子号 flickr.com CC by hirox3
小さかった頃にテレビのアニメで見た手塚治虫のマリンエクスプレスと言う番組がありました。これは1980年代のアニメで、海底を渡る真空になったチューブの中を列車が走り、その中で展開されるのドラマが描かれていました。
幼いながらも、「将来はこんな列車が走るのかな~」とボンヤリ考えていました。
ドナルド・フェイゲンのIGYという曲に、この列車の事らしきものが歌われています。
曲は色々な素晴しいものが登場するバラ色の未来が舞台。
すべてグラファイト製の黒光りする列車
海底を走る列車はニューヨークからパリへ90分
まあ、76年までには完成するだろう
この曲は、1957年に行われた「国際科学研究プロジェクト」で未来予測したものなんですが、1976年どころか2015年の9月に至っても超高速列車は完成の日の目を見ていません。
ところが!ここに来て急に現実味のあるニュースが流れてきました。
夢の列車を作ろうとしている会社
アイアンマンのモデルになったイーロン・マスク氏。有名なところでは電気自動車のテスラモーターズ、民間宇宙企業スペースX社のトップなどを務めておられるお方。このたびマスク氏は、チューブの中をカプセル型の列車が走る「ハイパーループ」と呼ばれる次世代交通システムを開発すると発表しました。現在実験されている列車は時速 1,290km/hを目標としているようで、これが実現すればメルボルンから東京まで8,191キロあるから、ざっくりで7時間。多少なりとも短縮にはなりますね。
日本もロケット列車の実験経歴あり
1959年から愛知県の名城大がロケット列車をチューブ内で走らせる実験に取り組んでいて、時速2,535km/hという驚異的なスピードを記録。残念ながら研究は終了してしまった模様。
中国も研究中
中国がこの真空列車の研究開発をしているというニュースもあり、中国の研究チームは4,000km/hを目指しているそうです。(参照元)音速の3倍強というスピード、なんだか怖い気もしますが、いずれはできるもんなんでしょうか。
まとめ
移動の時間が、90分とまでいかなくても2時間で移動できるとなれば相当楽ちんですね。無理すれば日帰りなんかもできる勢いです。列車にこだわらずにみれば、音速の4~6倍の飛行機も研究開発が進んでいるので、これからは移動の時間も費用もぐっと少なくて済む様になってほしいですね。
いずれにしろ、新たな移動手段が完成するまでには、もうちょっと時間がかかりそうなので気長に待ちつつ、飛行機の旅を快適にするようにしましょうかね。
したらな~。