メルボルンの裏路地グラフィティアートはエブリデー芸術祭

2016年8月21日

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メルボルン市街の裏路地にはグラフィティアートが点在しています。「Graffiti」の名前の通り落書き的要素もある為、アートが存在する場所は決まっておらず自分で探していくしかありません。一部の壁はメルボルン市によって公式に許可されている所もあります。有名な所ではHosier Laneは通り全てがグラフィティアートに提供されています。興味深いのは、単純な落書きは「犯罪行為」だという事。一体どうやって線引きをするんでしょうね。

そんなわけで今回はメルボルン裏路地のグラフィティアートをご紹介。

裏路地へのお誘い


大通り小通りに横丁通り。何を持って裏路地と呼べるのでしょうか?

道の格付けが、ストリートではなくレーン(Lane)となっているものは大概は裏路地。レーンは袋小路になった通り。レストランの裏口だったり、従業員が一息つける憩いの場所だったりします。

裏路地だと路面が整備されていなかったりする場所があり、昔ながらの石畳と出会うことができます。もちろんアスファルトが敷かれているところも多いんですが石畳の不均等な表面からの反射も絵になります。
表通りのきらびやかなレストランやブティックの装飾とは対照的に、レンガや石の壁がむき出し。まるでゴージャスな美女がメークを全て落としてリラックスしている素顔でも垣間見ている様な感覚に似ています。

「裏路地」というと何だか怪しげな響きがありますよね。私はひとりでふらふら裏路地の裏の裏まで巡りをしましたが、他に人がいた時は、だいたい同じ様にグラフィティアートを探している人達でした。メルボルン市街(CBD)のエリアは、夜はどうだか分かりませんが日中であれば治安の事はそう心配する事はありませんでした。それでも用心するに越した事はないので、雰囲気のよろしくないところには近づかないのが良いでしょう。

アートワークたち

グラフィティアートには色んなスタイルの絵があります。文字をベースにしたもの、ステンシルで描かれたもの、カリカチュア(誇張や歪曲を施した人物画)、デフォルメされたもの、メッセージ性の高いものなど本当に様々です。私はユーモアのある可愛いものが好きなので、そういったものに目が行きます。


寂し気なうさぎさん達の集団。そんな辛気な群れの中にも一匹だけ幸せそうなのがいます。見つけられますか?私が数えたところでは54匹のうさぎさんがいます。北斎の波の浮世絵がモチーフになっていると思うのですが、どうでしょ?


小さ目のアート群。私的にはスターウォーズに出て来るストームトルーパーがお料理している絵がヒットです。


正統派(?)な作品。画力とエネルギーが溢れる大き目の作品にはシグニチャーが入っているので、気に入ったアーティストの作品をフォローして探すのも楽しいです。


どこか哀愁漂うブレーメンの音楽隊。あれ?でもブタとあひるっていましたっけ?これはKaffeineというアーティストの作品。コリングウッドの市営プール脇の壁にも、このアーティストの大きな作品があります。


クールな視線を投げかけてくる艶めかしい人魚さん。
薄汚れた裏路地と女性美、マーメイドから連想させる海と、この街が形成されている陸とのコントラストがお見事な作品。
IMG_7105.JPG
今回の一番ハッとさせられたアート。山積みのゴミ袋の向こうから、今、話題になっているドローンの群れが飛来して来ています。しかもカメラがこちらを向けながら。こんな裏路地でも「だれかがあなたを見てますよ」というメタファーでしょうか。

まとめ

グラフィティアートの楽しみ方はひとによっていろいろ。自分なりの楽しみ方でアートに接してみて下さいね。メルボルン市街はもちろん、Fitzroyの街にもたくさんあります。両エリアともに良いカフェが多いのでアート&カフェツアーに出かけてみるのも良いですね。

したらな~。

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