メルボルンに移住するならどの町?数値で見るメルボルンの町事情・2015年版
以前、記事で世界で1番住みやすい街メルボルンの話を書きました。メルボルン、いいところですよ。で、メルボルンに住んでいる人間として、しばしば訊かれるのが「メルボルンのどの町に住んだらいいのか」という質問。
私も興味のあるトピックなので、メルボルン中心街から東西南北のそれぞれの位置にある町に住んでいる人たちに、ズバリどんなところが良いのか、はたまた悪いのか聞いてまわった事があるんです。
で、返って来た答えは、あまり普遍的ではありませんでした。がっかり。
当然と言えば当然で、たとえば学生であれば、通う大学周辺のアパートにシェア暮らしをすれば便利で経済的だし、小さいお子さんを連れた家族であれば、一軒家で良い学校や公園、自然が多い地域が望ましいでしょう。
そんなわけで、今回はメルボルンの町を、主観ではなく数値でとらえた見方をして行きましょう。
住むことについての考え方
flickr.com CC license by Mark Moz
オージーはとにかくよく引っ越します。仕事が変われば引っ越しますし家族構成が変わればこれまた引っ越します。つまりはライフスタイルが変わるごとに家を引っ越すわけです。私の同僚と話していても、通勤時間に片道1時間半かかる位なら引っ越したほうがマシという人が多いです。そういった日本とのライフスタイルの基準の違いも引っ越しの要因になるのでしょう。
若い時はワンルームのアパートでスタートし、結婚してユニットに移り住み、子供ができてより広い一軒家に移り、子供が成人して家を出て行くと、もっと小さな住まいに移って行きます。
ライフスタイルの変化と共にニーズに合わせて住む町も変えてゆくわけです。
で、どの町が良いのか
では実際にどの町のに住むのが良いのかと言うと色んな人が様々な意見を教えてくれます。
ただ、良い町でもそこそこの界隈でも、住んで3ヶ月も経てばその環境に慣れますし、その場所を肯定する心理が働きます。その点をかんがみると、人の意見って実はあんまり鵜呑みにはできません。
最近はメルボルンの街自体が成長しているので、町はどんどん変化しているという点もあります。現在、高値をつけている郊外の住宅も、以前は地価が安くて治安も誉めたものではないエリアだったりもします。
そんな訳で数値や統計でみたメルボルンの町を、5つのインタラクティブ・マップを使ってチェックしてみましょう。それぞれのマップはリンク先にて、更に詳細な情報を見る事ができます。作成されたのは2011年から2014年までなので、データのバラつきはありますが、十分参考にはなると思います。
1.不動産情報サイトの「住みやすい町」トップ10
インタラクティブ・マップはこちら。
不動産情報サイト、Domain.com.auが発表したメルボルンの住みやすい町のトップテンは次の通り。(元の記事)
1位 South Yarra
2位 East Melbourne
3位 Armadale
4位 Hawthorn East
5位 Toorak
6位 Clifton Hill
7位 Parkville
8位 Ormond
9位 Fairfield
10位 Hampton
順位は、カフェやレストラン、ショッピング、学校、文化的施設など14の項目から選ばれています。このリストに入った町は、いわゆる高級住宅地なイメージ。東京なら白金台や麻布を連想するような街並みです。そこに住むとなると、家の価格や賃貸料もそれ相応だと思われますが、その付近も町を見てゆく、という手もあります。
2.メルボルンの家の価格マップ
インタラクティブ・マップはこちら。
メルボルンの家の価格は10年前に比べ、約2倍に膨れ上がっていてます。この地図で表されているのは家の価格の中央値(メジアン)で、淡い色は40万ドル(4,300万円)未満から濃い色は100万ドル(8,600万円)まで。最近はお金持ちの移民資本が地価を押し上げています。
3.メルボルン移民マップ
インタラクティブ・マップはこちら。
メルボルンに住む移民の出身地をあらわすマップです。インタラクティブ・マップでは、それぞれの町の移民の国籍トップ3が見られます。
みなさん申し合わせたわけではないんでしょうが、各地域で移民国籍に特色が出ていますね。それに伴って町のお店も、それぞれの国の需要に合わせたものが置いてあります。
日本からの駐在さんは海辺の町にすんでらっしゃる方が多いという話は聞いた事がありますが、日本人永住者が多い地域って聞いた事がないですね。みなさんバラバラな地域に住んでらっしゃるのでしょうか?
4.メルボルンの住宅侵入窃盗マップ
インタラクティブ・マップはこちら。
引っ越しや移住を考える際には、治安も重要な検討項目ですよね。という事でメルボルンの泥棒さんが出没する頻度を現したマップ。濃い色ほど発生件数が多いです。
メルボルン中心街は住居者数が少ないせいか、件数は色は薄めで、田舎の方の空欄は、単に情報がないだけみたいです。
5.メルボルンの犯罪件数
インタラクティブ・マップはこちら。
こちらは犯罪全体を表しています。犯罪件数が多いのは、やはりメルボルン中心地付近で、人やお酒が集まっている地域。日本の統計(東京)をみても繁華街の方が住居地よりも犯罪率が高いです。
まとめ
いかがでしたか?私がメルボルンの町を見る際に参考になる様なサイトを探しても見つからなかったので、ここにまとめてみました。実際に住みたい町にアタリがついたら、実際にその町を、いくつかの異なる時間帯に訪れてみるのも手でしょうし、カフェなどに行って「ここら辺ってどんな感じ?」と聞いてみるのも良いかもしれません。
メルボルンに移り住むことを検討してらっしゃるかたは、住みやすい物件が見つかると良いですね。
したらな~。
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