メルボルンの蒸気機関車、パッフィンビリーはこうやって楽しもう!
オーストラリアの名物鉄道といえば、クイーンズランド州にあるキュランダ鉄道、世界最長の直線を誇るインディアン・パシフィック鉄道などがあります。
メルボルンだって負けていません。ゲージ(レールの幅)こそ小さいですが、住民からをも愛され続けている蒸気機関車、パッフィンビリーがあります。
今回は、鉄道好きな私がパッフィンビリーの楽しみ方を紹介します。
始発駅での楽しみ方
始発駅となるベルグレーブ駅。混雑を避けるために、事前にオンラインでチケットを購入できます。目的地はレイクサイド駅がおススメ。小さいながらも湖がありますし、時間的にもちょうど良い距離にあります。
汽車の出発時間の30分前くらいには駅に着いていましょう。パッフィンビリーのホームに入るのには入場券はいらないので、改札らしきところもそのまま通って行けます。
その時点ではホームに汽車は到着していないかもしれませんが、駅構内には写真が撮れるスポットもあるし、売店をちらりと眺めるのも楽しいです。
汽車が到着したら、汽車の写真を撮りたいのはグッと我慢して客車に乗り込みましょう。特に週末は混んでいるので、進行方向に向かって右側に座席を確保するようにしましょう。
目的地の駅に降りた時に機関車の写真を撮る時間は十分あるので、その時まで楽しみはとっておきます。
機関車のガッシリとした足回り。蒸気がソレらしい雰囲気を出してくれています。
機関車も間近で見ることができます。スチームパンクファンの人にはたまらない銅や真鍮のパイプ、機器の数々。
実際に、機関士さんが釜に石炭を入れていたりして、火が赤々と燃えているのが見られました。
火が使えない日に機関車は走るの?
オーストラリアにはトータルファイヤーバン(野外火気使用厳禁日)と呼ばれる火気の使用厳禁の日があります。火の粉を吐き出す機関車は、そんな日には走ることができません。
ではどうするかというと機関車の替わりにディーゼル機関の牽引車が走ります。
このディーゼル車両はの厳禁日でなくても走っているので、すれ違いの時に見るチャンスがあります。
客車の種類
実はパッフィンビリーの客車にはいくつか種類があります。飛行機と違い、自分の乗る汽車にはどんな客車が連結されているか判らないので、どの客車に乗るかは運なのですが、選べる場合もあるので事前に知っておいて下さい。
貨物車改造タイプ
上の写真のものは屋根がなく、開放感がある車両。貨物車両を改装してあって無骨な感じがまた鉄道通を唸らせるものがあります。ただ、日差しが気になる方や天候が不順な時には避けた方が無難でしょう。
席は板でできたベンチ。これに長時間座るにが苦痛な場合には、バスタオルやピクニックラグを持参して敷く、という手も使えます。
通常の旅客車タイプ
通常の旅客車両は窓の代わりに鉄格子があります。子供も大人も皆、そこから足を出して腰かけます。
この手すり枠に座るのは大人が座っていると、お尻が痛くなるので要注意です。まぁ、オージーは大人でも窓枠、座っていますが。。。
【注意事項!】2018年3月現在、窓枠から足を出しての乗車は禁止になりました。観光バスとの接触事故の影響を受けて施行されたルールなのですが、また足出しOKにして欲しいですね。
内側はこんな感じ。ベンチシートにはクッションがあるので、座り心地は思いの外良かったです。
上等旅客車
特に風が強い日や雨が降っている日はこのレトロ調の旅客車も良いのではないでしょうか。窓は縦に開きますし、内装も、昔ながらの古~い感じ。
憧れの食堂車
事前予約すれば食堂車に乗ることもできます。景色を楽しみながら、列車にカタコト揺られつつ料理に舌鼓を打つ、なんてこともできます。
連結を楽しむ
駅は常時、機関車も連結したり離れたりしてるので、連結するところが間近で見ることできます。
連結時のダイナミックな衝撃音を聞きつつ連結を見られるのは、鉄道好きな人間としてはグッとくるものがあります。
右サイドに座るか左サイドに座るか?
パッフィンビリーに乗る際、進行方向に対し右側か左側かどちらに座ったらいいのか迷うことがありますが、どちらかと言うと私は右側をお勧めしたいです。
何故かと言うと、始発駅のベルグレーブを出発してすぐのところに現れる小高い位置にある木製の橋は右にカーブしているので、先頭の機関車を含め、素敵な景色を眺めることができます。それ以降の風景は左右どちら共に景色が開ける箇所があるので、どちらでも遜色なくエンジョイできますよ。
車で追いかけて楽しむ
始発駅から車でレイクサイド駅まで向かう道路は、パッフィンビリーの路線とほぼ平行なんです。
車で汽車を追いかけていくと何箇所も写真スポットがあり、ちょうど汽車が現れるタイミングで写真を撮ることができます。
ちなみに上の写真は踏切で撮ったのですが、この路線の踏切は警告灯は点滅していますが、音が全くない箇所もあるので要注意です。
途中駅を楽しむ
目的のレイクサイド駅までの道中、いくつかの駅に停まります。降りて写真を撮るほどの時間はありませんが、車で汽車を追っているのなら、十分に写真を撮って回る時間はあります。
機関車の標識を見ると1905年とあります。もう随分と長い事ガンバってくれているんですね~。
レイクサイド駅で楽しむ
目的地であるレイクサイド駅。その名の通り、小さいながらも湖があり、ボート遊びや釣りなど、ちょっとした水遊びができます。
こんな色の水ですが、オージーは夏の間にここで泳いだりしているのを目撃した事があります。
バーベキュー施設なども充実しています。日によっては空いているスペースがない可能性もあるので、その辺は要注意です。
まとめ
いかがでしたか? ざっとパッフィンビリーの楽しみ方をざっとご紹介しましたが、本当の魅力が分かるには車窓から足を出して乗ってみる事。
パッフィンビリーに乗る機会があればぜひ試してみてくださいね。
したらね~。