『国語が得意科目になる「お絵かき」トレーニング』を読んで分かった、理解力の鍛え方。

小学校のとき、国語は得意でしたか? 現在、日本語を教える仕事をしている私ですが、小中高の時期はずっと国語が不得意でした。

そんな私に恵投頂いた『国語が得意科目になる「お絵かき」トレーニング』をという書籍。

この本はタイトルのごとく、学生が国語力を上げるためのトレーニング本。国語力を上げるためにはどうするか? 理解力を上げる必要性がこの本には説かれていて、国語学習の基礎となるものは、知識ではなく理解力でありそれを鍛える必要性が力説されています。

今回はアマゾン国語カテゴリーランキング、堂々の1位にも輝いた、この書籍についてご紹介します。

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どうやったら理解力がつくのか?

理解力をつけるためには この本に出てくるトレーニング法が推奨されています。

この本では絵から文、そして文から絵にする訓練によって短い文章を作り、見た柄や抽象的な概念を頭の中でコトバにする練習ができるようになっています。

お絵かきをする事によって、何がわからないのか頭の中を整理する事になるし、文章の解釈の仕方によって正解は一つではないという事を学べます。

日本のお受験社会、そして今後のより多様化した社会においてひとつの事象であっても多面的に見たり理解する力は大切なものになると同時に、必須のスキルになってゆくでしょう。そういった側面を鍛えるのにも良い訓練になります。

お絵かきトレーニング

設問の箇所に具体的なアドバイス(例えば一文は30 ~ 40文字)が書いてあるので、「お絵かき」トレーニングが一体どういったものであるかの知識が皆無でも安心して取り組んでいけます。

例えばお子さんが設問を解き進めてゆく上でも、前半の問題には模範文章があり、穴埋め方式で書いていけばOK。このおかげで段階的に難易度をあげて取り組めるし、まずはできる問題に取り組んだなら、うまくできた、という自信につながりますよね。

レベルがあがってゆけば次第に難易度の高いフォーマット、原稿用紙と同じマス目を使う、という風になってゆくので、お子さんのチャレンジ精神を刺激する作りになっています。

設問の種類も状況の説明だけでなく、風景や道順といったバラエティーに富んでいます。

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文章から絵へ

例えば小説を読んで、その情景を頭に思い浮かべる力はどこから来るのか、考えた事がありますか? この本の後半部の設問は、絵から文章を書くのとは逆に、文章から絵を描く、というもの。この章に出て来る「文章の足し算、引き算」という概念が面白いと感じました。

問題文の漢字は全てふりがながあるので小学校低学年でもとっつき易くて良いですね。

実は親が勉強になる理論編

理論編は、「お絵かき」トレーニングがどういったロジックにもとづいて作られているかを理論的に説明してあります。私はどちらかというと、この理論編のパートが気に入りました。

ただ単に、この本を活用した子供が良い点をとるというだけではなくて、その子供ひとりひとりがどんな人生を歩むかまでも思いを馳せて書き込んであるのが素晴らしいなと感じました。

まとめ

 

この本の中で、心に響いたフレーズがふたつばかりあるのでご紹介しますね。

  • 正しい答えを探すのではなく「わからない」「なぜ?」と疑問をもつ習慣をつける(48p)
  • 「学ぶ」ことに共通するのは、この「わかる・わからない」をしっかり認識することが、正しい理解につながる (228p)

私が考える、今後10年~20年に必要とされるスキルは知識でもなく設問を解く力でもなく、「なぜ」を問う力

知識はインターネットで代替されるし、学校の教科書で問われる問題は、教科書会社が予め用意した解答法に則って解いていくだけ。しかし実社会においては知識よりは知恵、設問よりは不慮の問題にぶつかった時、それを解決する力が求められます。それには大元となる「なぜ?」という疑問を持つ力が必要だしそれを解決する能力がより重要視されてゆくでしょう。

そういった意味でこの本は子供にトライさせるのと同時にオトナがまず国語の理解力を磨いて子供と一緒になって理解を深める喜びを体験するのには最適な本です。

また、ブログを書く上で、体験した事を言語化するためには良い訓練になると感じました。

この本を読んで、経験した事象を上手く言語化する作業は大切であると痛感するのと同時に、何とも険しい、困難な作業だなぁと再認識。普段からもっと言語化の練習をしておくのはが大切ですね。

それではまた!

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