病気になると思い出す、ばーちゃんの拭いた食卓がキライだった話

朝、起きたら軽く頭が痛い。鼻も詰まっていて声が出ない。

レクチャーをするという仕事柄、声が出ないのは致命的なので仕事はお休みをもらって病院へ直行。

お医者さんに診てもらって、診断は喉頭炎(Larynitis)。処方は「おうちでゆっくり休んで、喋らずにたくさん水分を摂取するようにして下さい。 」

体は割りと元気なのですが、頭は頭痛と鼻づまりの酸欠でボーっとする感じ。

こんな時には「あ~、元気なら片付けや書類の整理もできるのに」などという考えが頭をよぎります。昔なら憔悴にも似たこの感覚がキライだったのですが、最近は惑わされなくなりました。こんな時には年の功も悪くないかな、なんて感じます。

私は病気になると。ふと思い出す事があります。それはばーちゃんの食卓。

ばーちゃんは天寿を全うしてもう会えないのですが、お婆ちゃんっ子だった事もあって楽しい思い出がたくさんあります。

そんなおばあちゃんの食卓がなぜキライだったか、について今回はエッセイ風にお届けします。

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ばーちゃんちの食卓

ばーちゃんちは東京の下町にあり、週末には家族全員で、泊りがけで遊びに行く事が月に数回ありました。

ばーちゃんは孫である私をかわいがってくれていました。いつも食べきれないほどのお菓子や「ハイカラな喫茶店」に連れて行ってくれ、当時は流行の最先端であったジャンボパフェを食べさせてくれりしていました。

また、家族全員で夕食を食べる際、テレビを見ながら食事をする特権がありました。自分の家では絶対にダメでしたが、ばーちゃんちでは特別にオッケーだったのです。

そんなスペシャルな所がばーちゃんちなのでした。

そして夕食も終わり、食器を片付けた後、ばーちゃんは台拭きで手際よくササッと食卓を拭きます。

食器の片付けが終わった後、お茶うけをつまみながらテレビを見てお茶を飲むのが恒例行事。時々、レディーボーデンのアイスがあって私は大はしゃぎしたもんです。

ですが!

いつも私が嫌だな~と思っていたのが、この食卓。ばーちゃんが台拭きで拭いた後はなんとなくペタペタ、湿った感じになっていたんです。だからばーちゃんに「もっとしっかりと台拭きを絞って!」とお願いしたりしたんですが、それ以降もペトペト感は変わる事はありませんでした。

だから食卓で大好物のアイスを食べていても、このペタペタ感がマイナス要素となっていました。

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ケガしてわかった、ペタペタの理由

そして時は流れて、私が社会人になった頃。私は台拭きは固く絞る派だったのですが、あるときケガをしていて、台拭きを絞る手に力が入りませんでした。

その時にテーブルを緩くしか絞れなかった台拭きで拭いてみると、ばーちゃんの食卓と全く同じペトペト具合が再現されたではありませんか!

その時、ハッと気が付きました。ばーちゃんは歳で握力が無くて台拭きを思いっきり絞る事ができなかったんだと。

それに気が付いたときには、なんだかばーちゃんに対して申し訳なく思いました。

まとめ

自分が健康体であるときは、それまで当たり前と思っていた事。病気になると、それが急にできなくなり、健康のありがたさを再認識するという場面が歳をとるにつけ多くなってきます。

また、俗に四苦八苦と呼ばれるうちの四苦(生老病死)の後半3つは、齢と共に接する機会が多くなるので「生きる」事の大切さと不思議さを噛みしめる事が多くなりました。

とりとめもない記事ではありますが、私が言いたかったのは「今日、一日をしっかり生きましょう」という事。ケガや病気になってしまってからでは遅いんです。今日という日を大切に、ね。

それではまた!

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