ただキレイなだけじゃない!シドニーのウラ道 散策に行ってきたよ

スポンサーリンク

突然ですが、オーストラリアの首都はどこでしょうか?

「シドニー!」と思わず答えてしまう旅行者の方が多いので、正解はキャンベラだという事を念のため申しあげておきます、ハイ。

オーストラリアが首都を決定する際、シドニーにするかメルボルンにするか決着がつきませんでした。そこで折衷案として、シドニーとメルボルンの中間に首都、キャンベラが作られる事になりました。

さて、首都と間違われるほどの栄え振りをみせるシドニー。名実共にオーストラリアで一番栄えている都市。

実は私、過去に1年間ほどシドニーに住んでいました。先日は研修でシドニーに行く用事があり、ふらりとシドニー界隈を歩いてまわる時間があったので散策してみたんですが、これまた味わい深い場所ばかり。メルボルンとはまた違った風合いがありました。

そんなわけで今回は観光マップにも載っていない、シドニー散策の旅をご紹介します。

サーキュラーキー駅からスタート

シドニー中心街は、電車がぐるりと環状に走っています。シドニーの電車は2階建てなので2階に乗って景色を楽しみましょう。

オペラハウスの最寄り駅がサーキュラーキー駅。名前の「キー」はカギ(Key)ではなく波止場(Quay)の意味。

駅のホームは高架になっているので、電車を降りた場所からでも見晴らしが良いです。

大道芸人を観る

駅を出てすぐの場所はフェリーがずらりと並んでいます。観光の人も通勤のひとも利用する場所で、人通りも多いです。

人通りが多い場所には大道芸人(バスカー)がいて、おのおのの芸を披露しています。面白いのは「それって芸なの?」と首をかしげるようなパフォーマンスをしているひともいる事。それはそれで味があって良いんですが。。。

湾を左手に見ながらオペラハウスの方へ向かって歩いていきます。

左には豪華クルーズ客船が停泊していますね。実はここから格安クルーズも出ているので、気軽にクルーズを楽しみたい人には狙い目です。

オペラハウスはトガってる !?

実はオペラハウスは大小3つの建物で構成されており、一番小さい建物の屋根部分は意外とトンガっています。

背後にハーバーブリッジ、正面にオペラハウス、そして背景にシドニー湾という構図は何度見ても気分が良いですね。

ちなみに怪獣映画だと、自由の女神(アメリカ)・ビッグベン(イギリス)なみにオペラハウスが登場します。

スポンサーリンク

湾を見ながら歩いてゆく

湾を見ながら更に歩いて行きます。旅客船の他にもヨットが行き交うのを見ているとゆったりした気分になれますね。

途中、海沿いを離れ、植物園を抜けてシドニー美術館に向かって歩きます。

美術館の前で空を見上げて写真を一枚。今回は美術館に寄る時間はありませんでしたが、時間が許せばゆっくり訪れたい場所のひとつ。

美術館の左脇にある歩道をさらに西へ歩いて行きます。

ちょうど美術館裏の広場で女性がオウムと戯れていました。観光名所でオウムの餌付けできるところはありますが、こんな普通の広場でオウムと仲良くなれるなんてすごい!

これもシドニーの日常風景なのでしょうね。

B級グルメ 「ザ・タイガー」

そしてついに到着!シドニーのB級グルメとしてオススメしたいのがここの逸品。Wooloomooloo にある、Harry’s Cafe De Wheelsのザ・タイガー。これはミートパイの上にマッシュポテト、更にマッシュ・グリンピース、そしてグレービーソースがかかったもの。

マッシュ・グリンピースはつぶあんの様に半分マッシュされて半分がつぶが残っている状態。これをソースとマッシュポテトをうまく配分しながら食べ進めます。

うまく食べ進めないと、ソースが決壊してこぼれてしまうので注意が必要です。途中、味の変化が欲しくなったら、カウンターにはソースがいくつか並んでいるのでそれをふりかけてみるのも手です。

けっこうなボリュームがあるのでお腹を空かせて行きましょう。お店はスタンドのみで、まわりのベンチに腰掛けて食べます。近くにトイレが無いので気をつけましょう。

お腹も満たされたので、ここからサーキュラーキー駅まで戻り、そこから今度は西側へ歩きます。

ここの道中の風景はとてもすてきなのでついつい写真を撮ってしまいます。

ロックスを抜けて見晴らしの丘へ

サーキュラーキー駅から西側はロックスと呼ばれる、歴史的な建造物を残している地域。足もとを見れば、相当にすり減った石段もそのままにされていて歴史を感じる事ができます。

右足の位置と左足の位置がちゃんとずれているのが可笑しく感じました。

ツイッターでフォロワーさんに教えて頂いた、ロックス付近にある景色の良い場所を目指します。

映画の撮影場所にもなったアーガイル橋

アーガイル橋をくぐり抜けます。ここは映画『マトリックス』の撮影でも使われた場所。映画序盤、大雨の中を主人公が謎の人物に会いに行くシーンがここ。

昔の人はこの岩の塊をくり抜いて橋を作ったのかと思うと、その労力に頭が下がります。

橋を通り抜けて坂を登っていくと、丘が見えてきました。

Observatory Hill から見える景色

小高い丘になっているこのスポットの名前はObservatory Hill。その名の通り、丘ですね。見える景色は建物が新旧のコントラストを描いています。

私が訪れたタイミングには優しい風が吹いていて、みなさんリラックスした時間を過ごしていらっしゃいました。

例えばナイトクラブにはノリノリの人が集まり、スポーツジムにはアップビートな人が集まり、この丘にはスローテンポな人が集まる。そんなゆったりした感じを受ける場所。

私も景色を見ながら、しばしボォーっとしてしまいました。

Gloucester Walk こそ裏道の醍醐味

Observatory Hill から Gloucester Walk (小径)を通って、ロックスの北の端にあるアイリッシュパブ(Mercantile Hotel) を目指します。

裏路地を通ってゆくと、屋根模様が間近に見られます。普段は建物の屋根は間近に見られないのでひと味違った景色が広がっているんですね。一番奥にはオペラハウスの屋根が。

階段も複雑に入り組んでいて、まるでエッシャーのだまし絵のように、下っているのに登っているかのような錯覚を覚えます。

坂をくだり終えたらパブでひといき

長々と歩いたところでパブに入って喉を潤します。

Mercantile Hotelという名のお店でアイリッシュパブを謳っています。ギネスビールを美味しく注いでくれるのでそれで乾杯!

ライブのバンドを聴きながら散策の景色を思い起こすにはうってつけですね。ちなみにここ、ホテルという名だけ合って宿泊もできますよ。

はつ の まとめ的感想

いかがでしたか? このルートをたどると、早足で回っても半日掛かるのでその心積もりをしておいて下さい。

オーストラリアには、古代のお城といったような歴史的建造物はありません。ですが今回の散策ルートは景色のみならず、人が生きてきたことの証しを見たり感じたりできたので非常に味わい深かったです。

旅行で散策するのにも、テーマをもたせると案外数多くの事が見つかるかもしれませんよ。

それではまた!

スポンサーリンク