ヒールズビルは動物園だけじゃない!郷愁を誘う駅舎と車両も見られるよ
「日本には廃墟ファンの人が多い」という事を聞いたことがありますか?
試しにアマゾンで廃墟の本を検索してみると、ずらずらと出てきます。しかもただ廃墟、というだけでなく「幽玄」「昭和」「建造物」などジャンルが別れているんですね。
私は廃墟ファンとまでは行きませんが、ひなびた雰囲気を醸し出しているものは好きです。
メルボルンの片田舎に、廃墟とまでは行きませんが ひなびた駅舎と貨物車両をみつけました。なかなか趣があったので今回はそちらをご紹介します。
場所はどこ?
訪れた場所、ヒールズビルはメルボルン中心街から車で1時間半ぐらい東に行った田舎町。
この町はヒールズビル自然公園が有名ですね。ここは動物園(Zoo) ではなく自然公園 (Sanctuary)として運営され、動物ができるだけ自然に近い形で飼育されています。
実はこのまちに、かつて使われていた駅舎があります。正確には現在も使われていますが、観光列車が走るときだけ使用され、あとは放置状態。
その駅舎とその周辺がなんともノスタルジックでした。
尚、列車が走っていない日に行けば閑散としていますが、週末などの運行日には観光列車が走っていますので路線には絶対に立ち入らないようにしましょう。
列車が走っている日はこちらのページから確認できます。
忘れ去られた貨物車両たち
実はこの場所を数回訪れたことがあるんですが、一部の貨物車両は置き去りにされていて動いた気配が全くありません。
線路は錆びついているし砂利の間から生えている雑草は車輪を覆うぐらいの高さにまで育っています。
時間から忘れ去られた車両たち
何かを制御する車両。日本の車掌車を思い出しますね。
実は日本で貨物車両って買うことができるんですよ!輸送費が高くつくけれども車両自体は、廃車を買うので安いそうです。
上の画像は運転席から外に向かって撮った一枚。
一体どんな作業をするのか、どうやって操作するのかは皆目見当もつきませんでした。でもそこで人が長い間、作業をしていたと考えると感慨深いですね。
この貨物車両は車輪が完全に雑草で覆われてしまっています。
もう少し時間が経ったら自然に還ってしまうのではないでしょうか。
連結器です。これは日本と共通かな? ちなみにレールの幅は日本に比べ、格段に広いです。
車輪のアップ。板バネを重ねてある具合が翼のように見えました。
ポイント(転轍機)もあるよ
アニメ「銀河鉄道999」で育った私としてはポイントにロマンを感じてしまいます。
人生に置き換えれば、ここから別のストーリーが始まるといった感じでしょうか。
切り替えた先の行方はどこに。
ふと「もしオーストラリアに移住せずに今も日本にいたなら」と考えてみたりして。
機関車のような車両もありました。でも何か足りないというかやせてるというか。。。
運転席の部分もないし、駆動シャフトもないので相当なレストアをしないと動きそうにもありませんね。
窓に覆いがしてある車両。以前はディーゼルエンジンで動いていたのでしょう。
ここでただ佇んでいるのはもったいないので、民泊などで泊まれるようにしたら楽しいんですけどね。
ヒールズビル駅の駅舎
駅舎はきれいに整備されていて、建物のペンキも塗り直された形跡がありました。
ベンチもレトロな感じが出ています。
昔はこのはかりで荷物の重さを量っていたんでしょうね。
こういったものが置いてあると歴史を感じさせてくれます。
はつのまとめ的感想
線路が続く彼方を見ていると、昔、日本各地を電車で旅行した事を思い出したり、
ヒールズビル駅は終点駅。でも終点駅は始点駅ともいえるわけで、終わりと始まりが同居しているスポット。また新たなチャレンジをするには何を終わらせて何を始めるべきなのか考えたりしました。
難しいことは抜きにしても、間近で車両を見ることができるので、電車好きな方やお子さんには楽しめるスポットな事、請け合いです。
それではまた!
参考: ヤラバレー鉄道(ホームページリンク)