日本のクリスマスディナーといえばKFCですが、オーストラリアの新しいトレンドはターダッキンですぞ!
今年のクリスマスまで、あと333日!みなさん、準備は出来ていますか?
光陰矢のごとし、とはよく言ったものであっという間に今年も終わりそうな気がするのは私が年老いたせいでしょうか。あぁ、そうですか。
さて、そんなクリスマスのタイムリーな話題でお届けします。
日本でクリスマスに食べるもの
日本でクリスマス時期に食べるものといえばクリスマスケーキにケンタッキー。
諸外国の方にすれば、「なぜ、クリスマスにKFC?」となるのですが、このコンセプトを日本全国に定着させる為にはKFCの戦略と涙ぐましい営業努力があったと思われます。
image by David Bourke
ひるがえってオーストラリア。こちらでのクリスマス料理といえば、ロースト料理。
ビーフや羊のローストと野菜を一緒にローストしたものを頂きます。ローストのお肉は火が通りつつも肉汁じゅわっとしてて食べでがありますしロースト野菜は旨みと甘みが凝縮されていて、こんがり焼き上がっています。
一方、アメリカでは七面鳥をローストします。
日本でクリスマスにKFCが流行ったのが、外国から来て日本に在住されている方々が七面鳥の代用品としてKFCを食べたのが発祥だとか。
さて、2013年あたりから、クリスマスの季節ごろになるとスーパーに陳列されていたのがこちら。
ターダッキンとは(Turducken)
ターダッキンはターキー(七面鳥)にダック(あひる)を詰め、更にチキン(鶏)を詰めて焼いた料理の名前。
Turkey、Duck、Chickenを繋げたからTurDuCken。安直な命名ですね。
本物は、鳥をまるまる3羽使い、それぞれの内臓部に詰めてゆくのですがそんな大量には食べられないので、写真のお手軽パックを買って来ました。
これはそれぞれの鳥の胸肉プラス詰め物だけで、しかも加工済み。量的にも手間的にもちょうど良い感じです。
最初の方はフォイルで蓋をして、表面が焦げない様に低温でゆっくりゆっくりと加熱してゆきます。
トレーには肉汁がた~っぷり。これでグレービーソースを作ったら美味しそう。
後半戦はフォイル蓋をとっちゃいます。オーブンの温度を上げて焼き目を付けます。中まで火が通り、表面がパリッと焼けたら大成功。
ロースト用の肉を縛るのはたこ糸だとずっと思っていましたが最近では伸縮性のあるネットが使われています。お肉をセットするのにも外すのにも楽に便利になりました。
ネットに伸縮性があるおかげで切り取りやすかったです。焼いて出た肉汁をたっぷり吸った詰め物も美味しそう。
小説「三国志」に出て来る、豚まるまる一頭の内臓部にもち米や野菜を詰めて焼き上げる野戦料理。それを彷彿とさせるワイルドさがあります。
断面図はこちら。写真だと解り難いですが、ちゃんと3層の胸肉が入っています。それぞれ味比べするのも乙ですね。
3羽の中ではあひるのお肉が独特のパンチがありました。それにしても、これはどこまでいっても胸肉なので飲み物がないとキツい気がします。
自分で作るとなると難儀しそうなメニューですが下準備されているものを買ってくれば簡単ですので、ターダッキンに挑戦してみてはいかがでしょうか?