オーストラリアのトマトはなぜ硬いのか?その答えは日本にあった

公開日: : 家庭菜園


メルボルンはまだ寒い日が続いていますが、木々の芽が膨らんで来たり、スモモやモクレンの花を道すがら見つけたりして、春の到来が感じられる様になりました。

今日もスーパーでお買い物。特売品なのか、売り場面積を通常よりもたくさんとってトマトを売っていました。春先である今の時期、園芸屋さんでもスーパーでもトマトの苗が並び始めています。そこで今回はスーパーのトマトについてのお話です。

山積みにしても平気なトマト

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スーパーでよく見かける、このタイプのトマト。光沢は控えめでヘタは既に取ってあります。特徴を挙げてみると。。。

皮が厚い

ちょっとやそっとの事では傷つきません。あまり切れ味のよくない包丁で切ろうと思っても、刃が身に切れ込んでいきません。

身が硬い

どれだけ押されようが身崩れしません。このタイプのトマトは収穫の際、大きなコンテナ一杯に入れて保管します。コンテナの下の方のトマトは潰れてしまうのではないか?と思うくらいの量ですが、それもへっちゃら。それほど硬いんです。

長持ちする

商品としての価値が長期間保てるように、長持ちする品種が選べれています。棚に並べて、1日でも日持ちが長いのであれば、それだけ利益が大きいですもんね。

育った環境が悪いのか?

挙げた特徴は良い所が全然ないですね(笑)。このタイプのトマトは園芸屋さんに行っても苗を見つける事ができません。なのでスーパーから買って来たトマトから種を採取して育ててみました。結果、スーパーのものよりは美味しい果実ができましたが、この品種の特徴は変わらずに維持されていました。

スーパーにあるイタリアン・トマトも同様の特徴があり、がっちり硬いです。ここまで書くと、このトマトはスーパー側の都合で選ばれているみたいですが、ズバリその通り。買う側のメリット、すなわち甘くてトマト本来の風味がある、という事が損なわれてしまっています。

ツルについたままのトマトは新鮮?


隣りに陳列されているトマトはツルに付いたままになっています。ここ数年、目にするようになったタイプですが、前述のトマトと似たり寄ったりです。ツル付のトマトは、ツルのトマトが一斉に赤くなる品種が選ばれ、完熟する前から赤く育つ特徴がありあます。

前述のトマトと写真を比べてみれば分かりますが、不自然なほどの光沢があります。やはり見た目のアピール度をあげる為にそうしてあるのでしょう。

オーストラリアの農家さんがスーパーに卸す際の野菜の基準は「緩やかな曲線」「シミがない」など、まるで美容雑誌の様な言葉が踊ります。スーパーの棚に陳列されている野菜たちが見た目重視になって、味は二の次になってしまうのも当然の流れなのでしょう。

日本で見出した答え

日本に帰省した時、スーパーの野菜売り場に行った時に思ったのが「土」が無いことでした。野菜なら、根本に多少土がついていたり、泥つきジャガイモやネギがありそうなものですが、綺麗に洗われていてピッカピカ、泥がついている野菜はビニールで完全密封されていて、まわりが汚れる心配がありません。

皆さんもご存じの通り、日本の野菜は見た目を非常に重視します。キュウリは曲がっているものはダメ、股割れになっている人参はダメ、葉っぱに虫食いの形跡があるものはダメなどなど。

残念な事ですが、これは消費者が招いた事態でもあるですね。販売側は消費者の動向に敏感です。消費者の意向によって野菜の遺伝子までも組み替えようとする。これって何だか怖くないですか?

オーストラリアはもともと野菜は量り売りばかりでした。それがいつ頃からか、プラスチックの容器やパッケージされたものが増えつつあります。このままの流れで行くと、日本のスーパーみたいに量り売りが消えてなくなってしまうかもしれませんね。

どうすれば良いか?

もっと美味しいトマトを食べたいならどうするべきか?

1.自分で植えましょう。

手間はかかりますが、これ以上に新鮮なトマトはありません。モーゲッジ・リフターという種類がおススメです。大きい身が出来て、果肉部分が多くてべチャッとしていません。なにより甘くて美味しいのでサラダにして食べると最高です。

植える際には、数種類のトマトの苗を買って植えましょう。その年によって調子の良い品種とそうでないものがあるのでリスク回避の意味合いもあります。何よりも、上手く実った時には色んなトマトの食べ比べが楽しめますよ。

2.美味しいトマトを売っているお店に行く

植える場所がないとか手っ取り早くトマトを食べたいという方には、オーガニックのお店や、農家さん直売のファーマーズ・マーケットで買う、というのはどうでしょう。これらのお店なら、エアルーム(原種)のトマトや、ちょっと変わったタイプのトマトにお目にかかれます。

まとめ

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flicker.com CC by eyeweed

消費者が硬いトマトをよしとするのであれば、今後もこのトマトをスーパーで目にするでしょう。

何事も急に変わる事はありません。自分で植えたとしても、大きな畑を持っているのでもない限り、自分で消費する分をまかなうにはとても足りません。それでもトマトに対する意識はほんの少しづつ変わっていくと思います。そういった小さな意識の改革が、ひいては社会の流れの変革へと結びつくと思います。

いずれは美味しいトマトがスーパーで手軽に買える日を夢見て。

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  • Author:はつ。Twitterアカウントは@Hatsu_Oz。 日々、色んな事に挑戦して面白い気付きに遭遇するのを楽しみしているアラフォー。オーストラリアのメルボルン在住。 詳細はこちらから
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