むかごの収穫はこれで楽ちん!掃除機の吸引力を使った「むかご収穫器」を作ったよ
メルボルンの6月。この時期はむかごの収穫の季節。むかごは山芋(自然薯)の肉芽で、ジャガイモを直径2cmくらいにしたイメージのもので、食べる事ができます。
この時期になると、蔓に鈴なりに実っています。ちょっとショックを与えるとポロポロと落ちてくるんですよ。
地面にはむかごがたくさん落ちているんですが、それらを一つ一つ拾っていくのは意外と時間がかかるんです。そこで今年はカンタンにむかごを収穫できる装置を作ってみました。
そんなワケで今回は「むかご収穫器」を作って収穫作業を飛躍的に楽にしたおはなしです。
「むかご収穫器」を作る
今回使った材料は
- ウォータークーラー用プラスチック容器(20リットル。リサイクル品)
- フレキシブルホース (直径3cm。うちに転がってたもの)
- ガムテープ (強力なダクトテープでも可)
プラスチック容器の全長から半分ぐらいの高さの位置にドリルで穴を開け、ホースを差し込みガムテープで固定します。
プラスチック容器の上の注ぎ口のところから掃除機の吸引口を差し込みここもガムテープで固定。
この状態で掃除機の電源をオンにすると、吸引力が強すぎてプラスチック容器がペチャンコになってしまいます。それを防ぐために吸引口の手元にある吸引調整バルブで吸引力を抑えつつバランスをみます。
むかごを吸い取るのには十分な吸引力を維持しつつ、プラスチックがぺちゃんこになるのをならないようにする位の吸引力をキープします。
むかごを吸ってみた
さて、この装備を完成させるて、外に引っ張り出して早速むかごを収穫してみました。
むかごはまとまって地面に落ちているので、思った以上に成果を発揮してくれました。今までは地面に落ちたむかごはひとつひとつ手で拾っていたので圧倒的に楽ちんですッ。
このシステムの素晴らしい点は吸引力を自分で調整できるので、むかごを吸い上げるのには十分な吸引力を発揮しつつ、石を吸い上げるのには力不足、といった設定がカンタンにできるのがポイント。
葉っぱとホコリを分離
プラスチック容器の中でも軽くて舞い上がるので、さらに掃除機の方へ吸い取ってくれます。でもむかごは重いのでそのままタンクの中に残る、という仕掛けで分離システムができています。
上の写真では既に枯れ葉で一杯になってしまっていますね。この葉っぱはコンポスト(堆肥)槽にポイッ。
果たしてその成果は?
プラスチック容器に集めたものを一旦ざるに出して、ふるいに掛けます。あまりに小さいむかごは固くて美味しくないので選別します。
この段階で砂や小石は落ちますが、大きめの石や枝、炭のかけらなどは手を使ってひとつずつ、丁寧に取り除いてゆきます。これがけっこうな手間なんですが、バリスタさんに聞いた「コーヒー豆をチェックしてダメなものは手で選り分ける」という話を思い出してバリスタの心になりながら選別をしました。
まとめ
今後の改善点としては、フレキシブルホースをもっと径が太いものを使う事。今回使った径3センチはちょっと細すぎです。むかごをいくつか連なって吸引すると、途中で端詰まってしまってしまいました。そのたびに掃除機を止めて反対側から棒を突っ込んで詰まりを解消する手間が掛かりました。通常の掃除機のホースの太さであれば問題なかったような気がします。
ともあれ、収穫したむかごは塩炒めで頂く事にします。
それではまた!