世界よ、これがメルボルンのピザだ ! 世界一に選ばれたピザのお味はいかに?
メルボルンのグルメ度合い、毎年のように加熱度を増しています。
お陰で世界の名店がメルボルンに集結して来ているのに加え、メルボルンの地元の店のレベルもグングン上がって来ています。
そんな中、メルボルンの東郊外にあるピザ屋さんが何と世界一に輝いたとのニュースを聞きつけ、さっそく向かう事にしました。メルボルンで一位、とかいうのならともかく世界一と聞いたら興味が湧くというもの。
場所はメルボルン中心街から東へ車で40分ほどのドンカスターという町。そこにるZero95というお店へ。
実際にお店に来てみると千客万来、お客で賑わっていました。でも場所は普通のお店が並んでいる一角で特にずば抜けた印象はありません。
果たしてどのあたりが世界一なのか、じっくりみていくとしましょう。今回はそんなピザ屋さんのお話です。
受付カウンターのお姉さん、イタリア訛り
世界一のピザ屋さんというからには、なかなか予約が取れないんじゃないかと思いつつ電話予約を入れたら、案外すんなりテーブルを予約できたので拍子抜け。
上の写真にも写っている受付のお姉さん、すごいイタリア訛りの英語でにこやかに対応してくれました。
このお姉さんと話していて思ったのはサービス業であれば、日本人も日本語訛りの英語をアイデンティティーとして持っている方がかえって武器になるんじゃないかと。もちろん受け答えのスキルは必要ですが、発音やアクセントは、相手が分かってくれる範疇で訛っているままの方が愛らしく聞こえます。
数々の賞状や記事
壁には賞状や各メディアで採り上げられた記事が所狭しと並んでいます。メルボルンで色々なカフェやレストランをまわって来ましたが、ここまで数多くの額縁が並んでいるところは初めて見ました。
ピザ窯の奥まで見える特等席に通されました。赤いシャツのお兄さんがどうやらピザ作成を仕切っているようで生地を塊からどんどん伸ばしていってました。
ピザ生地を伸ばす際は空中に高々と投げ上げる、という事はしていなくてちょっと残念。どちらかというと指先でキレイに伸ばしてから具をのせていましたよ’。
右のおっちゃんが素早い棒さばきで窯の火の調節。薪を足したり炭を崩したり。窯の中の温度を常に一定に保つのも技術なんでしょうね。
そんな事を考えながら窯を見ていたら次々とピザがテーブルに出てきました。
トリュフとプロシュートのピザ
サリナピザはトリュフのベースの上にモッツァレラチーズがのっています。更にプロシュート(生ハム)はピザが焼き上がる寸前にスライスし、ピザ窯から出来立ての上にトッピングされています。
ひとくちたべてみたら、普段、自分が口にしているピザとは全くの新境地を切り開いてくれるピザだと気付きました。プロシュート、トリュフ、モッツァレラチーズの三つ巴の香りが味に深みを加えています。大人好みの味で、ひとくちずつジックリと味わいたい一品。
世界一のマルゲリータ
バジルの緑、モッツァレラチーズの白、トマトソースの赤がまるでイタリア国旗を連想させる、正に定番中の定番。
このピザが受賞に繋がったそうです。バジルとソースもさる事ながら、モッツァレラチーズに加えてブロッコンチーニチーズものっていて美味しさ二倍二倍。
ピザにのせるべき具とは?
オージーの一部のひとは、ハワイアンピザ、つまりパイナップルを具としてのせるのは邪道である、と主張しています。
ですが、この店では立派な分として扱われているようです。果たしてハワイにはハワイアンピザ、あるんでしょうかね?
デザートピザというジャンル
この店では、デザートピザも置いてあります。ピザ生地がモチッとしているので、甘いものにはバッチリ合います。
上の写真はピザ・ビアンカ。ビアンカはドラゴンクエストVのヒロインキャラの名前でもありますが、イタリア語で「白」の事。
その名の通り、バニラアイスとホワイトチョコ、イチゴと砕かれたオレオ・クッキーがのっています。
ピザ屋さんという事であなどる事なかれ、バニラアイスはバニラビーンズがたっぷりで写真からも見てとる事ができます。
初めてデザートピザの概念に触れたときは「本当に美味しいのかな」と訝しく思いましたが実際に食べてみるとピザの固定観念はたやすくもひっくり返りました。
よくオージーに「日本には紅ショウガや海苔や長ネギがてんこ盛りになってるピザがあるんだよ〜」と説明すると必ずウゲ〜ッという顔をされるんですが、これって既成概念だけの問題ですよね。やはり美味いものは美味い、ウン。
まとめ
「食べたものが自分になる。だから今日、私はピザ」とのたまうのはお店の壁にあったスローガン。確かに私も完璧にピザに成り果てていました。
普段、口にしているピザとは確実にレベルの違うピザを楽しめました。特にトリュフとデザートピザはオススメします!
世界一に選ばれたピザを、イタリアまで行かずにここ、メルボルンで食べられるのはなんともありがたいことです。
公共交通機関ではたどり着きにくい場所にありますが、それをおしてでも味わう価値がありますよ。
それではまた!
Zero95 Pizza Bar
(ホームページ、オンライン予約、地図)
904 Doncaster Rd, Doncaster East
Tel (03) 9840 6975
(公共機関なら電車でBox Hill駅まで出て、そこからバスかタクシー)
無休: 12pm – 10pm