お茶の老舗、辻利 (Tsujiri) がメルボルンで独自路線を展開をした理由を抹茶ソフトクリームを食べて考えた。

2016年10月22日

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昨日は地元で大人気のオーストラリアンルール・フットボールの決勝戦があり、町は大興奮。みんなエキサイトし疲れた余韻か、日曜日のメルボルン中心街は大人し目な雰囲気でした。

そんな人出具合とは裏腹に、久々に春らしくポカポカとした暖かい気候になりました。そんな温かさにも推され、メルボルンで新しくオープンした京都の老舗のお茶屋さん、辻利(つじり)に行ってきました。

果たして老舗がどんな海外戦略を持って、お店をメルボルンに出したのかチェックして来ました。

創業156年の老舗、「Tsujiri」


まず私が面白いなと思ったのは、老舗であるにもかかわらず海外進出、しかもアジアのみならずイギリス、カナダ、そしてここオーストラリアに店舗展開している事。

辻利のホームページを見ると、フランチャイズ展開しているのが分かります。ですがそういった経営に関しての大胆な方向変換は勇気があるなぁ、と感心してしまいます。

遠目からも目立つ、緑一色の看板と「TSUJIRI」の文字。店舗に関しての説明一切なし。正面には誇らしく「since 1860」とあります。

メニューとバラエティー


お店ではカウンターで注文し、出来上がった品を呼ばれたら受け取る方式になっています。

メニューには英語と日本語が併記されていて、オーストラリアにおもねったメニューは見付かりません。かえって日本のメニュー、そのものをウリにしている感がありました。

抹茶ソフトクリーム


抹茶ソフトクリームはなめらかで抹茶の味がシッカリしています。しかもお茶自体の甘みが感じられるんですよ、正直これは驚き。

私も抹茶を料理に使ったりしますが、あまり質の良くないものですと、風味が薄くて苦い味が先に立ってしまいます。ここでのソフトクリームではそんな事は全くなく、抹茶の旨味を堪能することができました。

宇治金時もあるよ


こちらが宇治金時。コップに山盛り入っているので注意しながら食べ進めなくてはなりません。

ちょっと食べにくいんですが、ジェンガ(積み木ゲーム)を遊ぶ様なゲーム感覚でうまく食べ進めていきましょう。

こちらも氷の中にしっかりと抹茶味がして食べ進めた先のあんことのハーモニーがよかったです。

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なぜ強気の値段設定なのか


メニューを一覧して思ったのが、強気の値段設定をしていると言う事。

例えば抹茶ソフトクリーム。当然、良質の抹茶を使っているのでしょうが、それにしても他の有名どころのジェラート屋さんのダブルスクープと同じ位の値段。これを高いと見るか妥当だとみるか。


店内を見回して気がついた事は、お客さんがほとんどアジア系だと言うこと。

アジア圏にはお茶はもちろんの事、あんこやかき氷、白玉などを受け入れる下地ができています。そしてアジア系の人が多く、新しいものを受け入れるベースがあるメルボルンという街を選んだのでしょう。

そこも踏まえて、高級抹茶という新しいコンセプトの商品は値段設定を高めにしたのかなと、宇治金時の氷を突っつきながら勝手に想像してました。

経営者の思惑は当たった様で、上の写真の通り、行列ができるほどの人気ぶりでした。

まとめ


メルボルンにはユニクロや無印良品、ダイソーなどが多数の店舗展開しています。ラーメン屋さんも有名無名を含めて、ひと通りオープンしたと私は感じています。

辻利に関しては今までの日本のお店とは違ったセグメント(商品区画)店舗展開だと感じています。抹茶、しかも質の高いもので勝負してもメルボルンには日本の高級商品を受け入れる素地があるという証明をしてくれています。メルボルンの懐の深さ、ここに見たり、といった感じですね。

個人的には、この勢いで日本のシュークリーム屋さんとたい焼き屋さんができてくれると嬉しい限りなんですけどね。

したらね~。

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