自身のステップアップのために必要なものとは? イセエビの成長から学ぶストレスの活用法
前の記事でも登場したメルボルンのビクトリア・マーケット。ここには様々な海老や蟹が売っています。魚の種類が少ない傍ら、なぜか海老や蟹はバラエティーに富んでいるし、日本では見ないものもチラホラ。
それだけオージーはエビやカニが好きでたくさん売れるということなのか、はたまたオーストラリアの位置的に諸外国から海老や蟹が入って来やすいのか、どちらなのか悩みましいところ。
ビクトリア・マーケットではイセエビも小さいものから巨大なものまで並んでいます。特にクリスマス時期は、みなさんこぞって巨大なイセエビを買って行きます。
最近、イセエビにまつわる面白い話を聞いたので、今回はその話をご紹介します。
イセエビはどうやって成長するのか?
SisterMaryEris via Visualhunt.com / CC BY-NC
イセエビという生物は硬い殻のイメージに反し、実はとってもふにゃふにゃして生き物なんです。でも、それだと外敵に襲われてしまうので外側の堅牢な殻をまとって我が身を守っています。
イセエビは成長していくにつれ殻のせいで、文字通り肩身が狭い思いをして段々とストレスを感じるようになります。
そして、ある一線を超えた時に、石の下に隠れて外敵から身を守りつつ、その硬い殻を脱ぎ捨てます。
こんな苦労を経て一回り大きくなったイセエビは、また時が経つに連れ外側が硬くなり、外側の成長は一旦止まります。そしてまた内側のふにゃふにゃな部分はまたもやドンドンと成長して行き、また外側の殻に成長を阻まれてしまうわけなんですね。
ここで肝心なのは、ストレスを感じると言う事は成長につながっている、ということ。
もしイセエビの世界にお医者さんがいたら伊勢エビは成長しないだろうといえます。なぜなら、もしその殻の中でのストレスを感じた際に薬などを飲んでストレスを解消してしまったら、そこから大きくなる事は無いからです。
この話から学べる事は、ストレスを感じる環境に身を置いたときは成長のチャンスだということ。そんな時にこそ重くて硬い殻を脱ぎ捨てて不安と言う環境に身を包まれますが確固たる成長のチャンスだと言うことをに気が付けば、それほどストレスを感じる必要もないかもしれません。
ストレスを感じることと2年ルール
私は自分でも自覚できるほど器用貧乏な性格。それ故、仕事先で無理難題を言われることもしばしば。
全く違うフィールドや事前知識の全然無いような事にも取り組む事が多いです。で、その時は相当ストレスに感じますし、無力感、焦燥感、肉体疲労や抜け毛などいろいろ大変な思いをすることも日常茶飯事。
ですが、時が経って振り返ってみると、その時に習得した技術が自分の身となり肉となり役に立っていることが多いことに気が付きました。
私はこれを「2年ルール」と呼んでいるんですが、その時には何の役に立つのかもわからないまま仕事をこなしますが、2年前後が経った後、その経験が大いに生きてくる体験を数多くしています。
これもイセエビの例から習えば、ストレスを感じた時にそこから自分のカンフォートゾーンから一歩抜け出し、新たなことにチャレンジすることが成長につながっている、というわけです。
まとめ
もちろん全てのストレスが良いというわけではないです。ある程度のストレスであればそれを踏み台として自分の成長につなげることができるし、またはそれがきっかけとなって次のステップに上がって行く事ができます。
ぜひ、街の中でイセエビを見かけることがあれば、ヤツらはストレスを感る事によって成長して来た事を思い出してあげてください。特に中国料理屋さんの水槽では必ず出会えますんで。
したらね~。