バリスタになりたいならこのカフェで技を盗め!バリスタの手さばきを間近で見られるメルボルンのカフェ達
メルボルンは日に日にカフェの数が増えております。しかもスタンダードは徐々に上がり、郊外のカフェも新装開店するところがちらほら。
カフェ関係の方とお話ししていて聞いたのは、
メルボルンのカフェ・カルチャーに惹かれて日本からメルボルンにカフェ修行に来る若者が増えている。
そういえば、有名ドコロのカフェで活躍してらっしゃる日本人バリスタ、私が知っているだけでも随分といらっしゃいます。そう考えれば日本からバリスタ武者修行にきている人が多い事も想像に難くはないですね。
という訳で、今回はバリスタを目指す人にうってつけな、バリスタの手さばきを間近で見られる席のあるカフェを3つばかり紹介します。各店舗の詳細情報は文末に載せておきますね。
1. ブラザー・ババ・ブダン (Brother Baba Budan)
トップバッターはメルボルン中心街にある”ブラザー”。私がコーヒーにハマるキッカケともなったお店。ほがらかな店員さんと気のいいお客が自然と募るカフェ。
お店のシグニチャーともいえる、天井から吊り下げてある無数のイス。
お店に一歩入って見回すと、入り口脇に大テーブル、その奥にはカウンター席があります。奥の方の席が空いていたらそちらへ座りましょう。
上の写真は奥のカウンターから入り口を向いて撮ったもの。
マシーンの近くに席を取れればしめたもの。ここのお店はお客さんが引きも切らないので、バリスタさん達の手際の良さや効率よく共同作業をしているのが見てとれます。
印象的だったのが、バリスタさんが二人がかりでマシンを操作していたところに、ドリップコーヒーの注文が入った時、スッと一人が場を離れてドリップのセクションに行って、残ったバリスタさんが後の注文を事も無げにこなしていた事。
阿吽(あうん)の呼吸というものに出くわした光景でした。
私のお気に入りのマジック。(マジックとは?)じっくりバリスタさんの仕事ぶりを見るのなら、すぐに飲めてしまうマジックよりも、たっぷり容量のあるフラットホワイトの方が良いかもしれませんね。
2. モンク・ボーディ・ダーマ (Monk Bohdi Darma)
お次に紹介するのがこちらのカフェ。達磨大師の名を冠したモンク・ボーディ・ダーマ。
以前、隠れ家カフェと言うことで紹介したこちらのお店、脇の路地から1本裏に入らないと見つからないので要注意です。
メルボルン中心街からは離れた場所にあり、小さい店舗ながらも大人気のこのお店は、バリスタたちの手さばきを学びたい人にとっては格好のお店。
一人で行った場合はカウンター席に座ることになると思うんですが、そのカウンターはエスプレッソマシンの目の前。
相撲の土俵まぎわの「砂かぶり席」ならぬ 挽いたコーヒー豆かぶりの席で、もう本当にバリスタさん達のすぐ近くで仕事ぶりを見ながらコーヒーを飲むことができます。
上の写真はカウンターから座った状態で写真を撮ったのですがあまりに近くてカウンター自体が入っていません(笑)。
ロングブラックとホットミルクをカウンター席で。
カウンターはエスプレッソマシーンがもの凄く近いし バリスタさんの作業ぶりも間近なので、マシーンの騒音や抽出したコーヒー豆をガンガン叩いて取り出す音が聞こえて来ます。心して行きましょう。
3. ジャーニーマン (Journeyman)
大トリを務めるのはジャーニーマン。お断りしておかなければならないのは、私がこのお店に行った時点ではデュークス・コーヒーロースターだったのですが、今は店名が変わっています。(2016年5月現在)
メルボルン中心街からは多少離れていますが電車1本、20分位で辿り着くことができます。
ここのカフェの大テーブルは相席用のテーブルになっているのですが、入り口から向かって奥側に座るとバリスタさんたちの仕事ぶりを真横から見ることができます。
カフェの席によってはバリスタさんが間近に見られるところがあっても、背中姿しか見られなかったりします。その点、ここは横から見えるのでエスプレッソマシンを扱っているのか、ミルクのスチームをどの位置まで差し込んでいるかなど事細かく見ることができます。
まとめ
どれだけ教科書を読んだりYouTubeで動画を見たとしても実際のものを見るのとでは天と地ほどの隔たりがあります。
私がバリスタコースを受ける(その時の記事)に当たって YouTube にある動画をしこたま見たり、エスプレッソマシーンの使い方を本で何度も読み返したり。そうして知識的な準備は万端にしたつもりで講座を受けました。
結果、衝撃でした。細かな手さばきや用具の扱い方などは到底、机上では学び得ない事ばかり。正に百聞は一見にしかず、な体験でした。
カフェの雰囲気なら、そのお店に行って適当にテーブルについて座ってコーヒーを注文すれば良い話。でもバリスタ志望の人ならば、エスプレッソマシンの使い方が見える席でバリスタさん達の「仕事をする空気感」を感じてほしいと思います。
アートの域まで達している、バリスタさん達の素早い身のこなし、小気味良いマシンの操作、ラテアートを創る手つきに触れられるのは万金にも値する体験です。
バリスタになりたい人からすれば何時間でも見ていたいでしょうが、ほどほどにしてカフェを切り上げるようにしましょうね。
最後に、今は亡きアップル・コンピュータを興したスティーブ・ジョブズの言葉を贈ります。
優れたアーティストは真似をする。偉大なアーティストは盗む。
したらな~。
ブラザー・ババ・ブダン
Brother Baba Budan (Seven Seedsグループ内ホームページ)
月~土 7am – 5pm
日 9am – 5pm
コーヒー、食べ物はケーキとペイストリーのみ。
モンク・ボーディ・ダーマ
Monk Bodhi Dharma (ホームページ)
月~金 7AM – 5PM
土~日 8AM – 5PM
ジャーニーマン
Journeyman (ホームページ)
月~土 7am – 4pm
日 8am – 4pm