『エイリアン:コヴェナント』DVDの特典映像から続編の『エイリアン・アウェイクニング』のストーリーを大胆予想!

2017年8月25日

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日本では2017年9月に公開予定の『エイリアン:コヴェナント』。オーストラリアを含む英語圏の国では5月に封切りされ、日本だけが取り残されたかたちになりました。

さて、オーストラリアではブルーレイのDVDも発売され、内容がかなり詳しく解析され始めています。そしてDVDの特典映像から、今まで謎だった事柄の解明したり、次作へのヒントも窺い知れるようになりました。

そこで今回はエイリアンシリーズ次回作についてのお話、ブルーレイDVDから分かったストーリーライン、そして次回作の内容大胆予想の三本でお送りします。

尚、あらすじとネタバレ満載なので映画を楽しみにしている人は、ぜひ映画を観た後に読んで下さいね。グロ画像もあるので要注意!

『エイリアン・コヴェナント』続編のタイトルが4作も予定されている?

エイリアン・コヴェナントがアメリカで封切りになる前にオリジナルの映画『エイリアン』の上映会があり、そこに参加したリドリー・スコット監督がインタビューに答えました。その時、ポロッと漏らしたのが

エイリアンシリーズは、プロメテウス、アウェイクニング、コヴェナントの順になる。

つまり次作のタイトルは『エイリアン・アウェイクニング』で、コヴェナントの前日譚となる可能性が高いわけですね。何だかややこしい順番に映画を出すつもりらしいです。ただ、アウェイクニングはコヴェナントの後のストーリーになる可能性もある様です。

さらには

次の映画(エイリアン・アウェイクニング)が成功したら、あと3作を絶対に手がけるよ!

と、息巻いてらっしゃいます。

インタビュアー:その3作はオリジナルの『エイリアン』の後の話になるのでしょうか?
スコット監督: いや、ならない。もうそこは既にやってしまっている。(Been there, done that)

という事はコヴェナントのストーリーの続きとなり、あわよくばオリジナルの『エイリアン』に話の筋が繋がってゆくのでしょう。

ファンとしては非常に嬉しいのですが、まだ先が長そうな話ですね~。ちなみにインタビューのソースはこちら

Blu-Ray DVDの映像特典から分かった事

エイリアン:コヴェナントBlu-ray DVDの特典映像で分かった『プロメテウス』と『コヴェナント』の中間の話。

デヴィッドがエンジニアの星に到着して黒い液体を宇宙船から散布した後、何年も掛けて生物実験を繰り返していました。

デヴィッドを創造した父親、ピーター・ウェイランドの会社、ウェイランド・ユタニ社に向けて自撮り動画を送信しました。そこでデヴィッドが多岐に渡っていろいろな事を解説をしています。

黒い液体は何なのか?

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デヴィッドは黒い液体の事を、遺伝子の進化促進剤(genetic accelerant) 、または「過激なAI」と表現していました。

「不確定要素が多く、遺伝子の変化も全く予測がつかないし可能性は無限にある。最初は期待したほどの結果は得られなかったものの、人間に対して黒い液体を使ったら上手くいった。」と述べています。

果たしてショウ博士はどうなったのか?

エイリアン:コヴェナントでは、いきなり おいたわしい姿で登場した前作主人公のショウ博士。果たしてデヴィッドが殺したのか、それとも他の原因で死亡したのか曖昧でした。

デヴィッドの供述からすると、どうやらデヴィッドが実験のために彼女を「使って」しまったようです。デヴィッドはショウの事を完璧な実験材料と呼び、彼女を人間以上の存在にしようとしたが、彼女の協力を得られなかったので彼女の「パーツ」をできるだけ取り出して自分の「傑作」を創り出すための材料にした、と言っています。

ショウ博士、首だけになってしまったデヴィッドを胴体とつなぎ合わせてまで助けてあげたのに、逆にバラバラにされてしまいました。デヴィッドは本当に人でなしです、ハイ。

送信の最後の方にデヴィッドは「最後にもうひとつだけ完成させるべきものがある。クイーンだ。」と言って冷凍休眠しているダニエルズ(エイリアン:コヴェナントの主人公)に手を置きます。

エイリアン:コヴェナントでは謎だったエイリアンの卵ですが、ショウ博士の細胞を使って作られたのでは、と私は考えます。そしてダニエルズは実験材料としてどうなってしまうのか? 恐ろしいかぎりです。

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前日譚のストーリーを読み解くカギは?

プロメテウス、エイリアン:コヴェナントには聖書、そしてキリスト教になぞらえた話がたくさん出てきます。ある意味、余りに多過ぎて本が一冊書けるほど。なのでそこから逆算すれば、ある程度の展開を読むことができます。

映画『プロメテウス』の原題から向かう未来は『失楽園』

映画『エイリアン』の前日ショウとして公開された『プロメテウス』ですが、リドリー・スコット監督がインタビューの中で、宇宙船が向かった先はエンジニアの星、「パラダイス」である、と言っています。ところがデヴィッドは、「そこは腐ったパラダイス」と一蹴し、黒い液体で滅ぼしてしまいます。

ではデヴィッドが滅ぼした星は何だったのか? プロメテウスに出てきたエンジニアとは明らかに違う風貌の人間が住んでいましたね。この星はおそらくエンジニアが生命の種を蒔いてそこから育った星なのではないかと。だからエンジニアの星はまだ他にあると考えられます。

監督のインタビューによれば、地球に命を吹き込んだのはエンジニアで、その経緯をエンジニア達は見守っていた。しかしでき上がった人間は争いばかりを繰り返し、エンジニア達は人間を正しい道へと導くためにエンジニアの一人を地球に送り込んだ。しかし愚かにも人間たちは、そのエンジニアを十字架に磔(はりつけ)にしてしまった。エンジニア達は怒り、人間達を滅ぼそうと決め、黒い液体を満載した宇宙船を派遣しようとしていた、と言っています。

パラダイスからのストーリーは失楽園(Paradise Lost) となり、新しく辿り着く惑星でのストーリー展開は、それこそイバラの道となる事を暗示しています。

なぜエイリアンは機械っぽいのか?

エイリアン:コヴェナントに登場したエイリアンは二種類。

黒い液体由来の飛沫を吸い込んた人間から誕生した「ネオモーフ」

従来のフェイスハガーを経由して宿主に寄生し腹部を突き破って出てくる「プロトモーフ」

プロトモーフは従来のエイリアンとは外見が多少異なっている事から、従来のエイリアンの呼称「ゼノモーフ」ではなくプロトタイプから来る「プロトモーフ」と呼ばれています。

プロトモーフとゼノモーフの違い

ゼノモーフは体の部位がなぜだかメカメカしく、プロトモーフの方が生物っぽさがまだまだあります。これからデヴィッドが人体実験を繰り返してより「完璧な生き物」=ゼノモーフに仕上げてゆくのでしょうが、機械っぽさの説明がつきません。そこで2つの仮説を立ててみました。

1.実はエンジニア達は有機物と無機物を融合し、無機物を「栽培」する技術を持っていたのではないか?

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エンジニアの宇宙船は、まるで生き物のような造形をしています。実はこれって無機物を「栽培」して宇宙船を「育てた」のではないでしょうか。エンジニアがその技術を持っているとしたら、『プロメテウス』が舞台になった星からエイリアン:コヴェナントが舞台になった星に辿り着くまでの間にデヴィッドが修得、それをゼノモーフ創造に活用した、という風に考えられます。

2.フェイスハガーをデヴィッド自身に寄生させて新たなエイリアンを創造する

デヴィッドはフェイスハガーを改良し、アンドロイドである自分にゼノモーフの胚を寄生させ、寄生した生物の特徴を継承するというエイリアンの特性を活かして機械っぽいゼノモーフが誕生するのではないでしょうか。

キリスト教の話になぞらえれば「犠牲」というのは大きなファクターを担っています。なので最終的には、永遠の命を持つデヴィッドは完璧な生物を生み出すために自分を贄として捧げ、自分を創った人間より、人間を創ったエンジニアより、更に優れた生物を創造する事で自分が神になる事を達成しようとするのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか? 私の妄想全開の記事になってしまいましたが、今後のエイリアンシリーズの映画の事を考えると本当に楽しみです。

まとめると;

  • 『エイリアン:コヴェナント』続編のタイトルが4作ほど作成される可能性がある
  • Blu-Ray DVDの映像特典からいろいろなストーリーラインが分かる
  • 次作ストーリーを想像して読み解くにはキリスト教の話がヒントになる
  • ゼノモーフ誕生の秘密はアンドロイドとエンジニアの技術にあるかも

日本でのDVD発売はしばし先になりそうですが、辛抱強く待つことにしましょう。これから出るエイリアン:コヴェナントの次の作品は、願わくば独特の世界観をそのまま維持しつつ、見ている私たち観客を恐怖のどん底に落として欲しいものです。

それではまた!

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