世界的なイラストレーター、クリストフ・ニーマンが描いた飛行機での体験スケッチがあるある過ぎて笑える
年末年始にかけて日本から海外、もしくは海外から日本へ帰省されるかたも多いと思います。
長い飛行機の旅、もう苦行の域に達していませんか? 長時間に渡り狭い席に拘束され、あまり寝心地も良くないので頭がボヤ~っとした状態になり、目的地に着けばフラフラになりながらスーツケースを取りに行く。だれもがそんな経験をされた、もしくはこれからする事になると思います。
今回は、そんな体験をアーティストのかたが面白おかしく描いているイラストをご紹介します。
クリストフ ニーマンって誰?
世界的に有名なイラストレーター、クリストフ・ニーマン(Christoph Niemann)さんはドイツのベルリンがベースの芸術家でイラストが特に有名。著名な雑誌のカバーイラストを幾つも手掛けていらっしゃいます。
クリストフさんがニューヨークからベルリンまでのフライトで体験した事をイラストに描いています。このイラストはNew York Times紙とSueddeutsche Zeitung紙にも掲載されました。やっぱりみんな同じ事を思うからでしょうね。
尚、元のイラストは英語のキャプションでしたが、クリストフさんにコンタクトしたら、日本語訳にするのを快諾してくれました。この場で感謝したいと思います。
ではさっそくイラストを紹介していきましょう。
ひじ掛け、微妙ですよね。特に三列シートの真ん中に座って、左右のお客さんがひじ掛けを占領しちゃった際には、文字通り、肩身の狭い思いをします。
隣りに超太った乗客が座った際には、ひじのみならず、体の色んな部位がこちらの席まではみ出して来た、という実体験があります。
ピーナッツに限らず、出されたおつまみってついついガツガツ食べてしまいます。私も抑制しなければ。私はよくピスタチオの殻を積み上げて遊んだりしているので、このイラストに共感してしまいました。
シートは倒せるには倒せるんですが、倒す際に、後ろのお客さんが気になりますし、倒れる角度も気休め程度。
狭いシートの上では、右を向いてみたり左にもたれたり。靴を脱いであぐらポジションになってみたり、ちょびっと体育座りをしてみたり。頑張って色んな体勢をとってみるのですが、結局は心地が悪くてやめるのですが、またしばらくするとモゾモゾし始めてしまいます。
飛行機内の空気は、独特の乾燥があったり、妙に寒すぎたりで、意外にのどが渇きます。乾いた口の中の感触って、イラストの通り、上手く言い表せないんですよね。
私のシートのポケットには色々と詰め込むタイプなので、このイラストは私の事を描いたんじゃないかと少しビクッとしました。
実は私も永いこと、窓の小さな穴は不思議に思っていました。実はあの穴がある事により二重窓のガラスへの圧力を分散させ、なおかつ窓が曇らない様にしているんです。意外な秘密があの小さな穴には隠されているんですね~。
預けた荷物の受け取りでは、ときどきファスナーが壊れて全開になっているボストンバッグや、かどがベッコリへこんだスーツケースとかを目にする事があります。自分のは無事であります様にと祈る気分でカルーセルに自分のスーツケースが姿を現すのを、ひたすら待つわけです。
まとめ
今回はイラストを7枚、紹介しましたが、この他にもあるので、オリジナルはこちらのページ(題はRed Eye)からご覧になれます。こういったウィットに富んだイラストがお好きでしたら、クリストフさんの本、Abstract Cityも楽しめると思います。
あまり楽しいとはいえない様な体験でさえも、楽しく伝えられるクリストフさんのイラスト。こういった着眼点とユーモア溢れた伝え方は大いに参考にしたいところです。
したらな~。