コーヒー豆を中華鍋で焙煎してみた(後編)
前回のお話の続きです。
買ってきてパッケージの開けたばかりのコーヒー豆。
普段、買って来るのは茶褐色のコーヒー豆なので、
なんだか違和感があります。
コーヒー豆焙煎のティッピング・ポイント
あくまで弱火でローストしてゆきます。
最初は全く変化がないので、本当にこんなとろ火で良いのかなと
心配になりますが、ただひたすら辛抱と我慢で炒り続けます。
ある時点から急に変化が起こるティッピングポイント。
クリームをホイップしている時や
プリンのカラメルを作っている時と同じ様に
コーヒー豆も、急に変化が起こり始めました。
一部のコーヒー豆が爆(は)ぜ出して色が付き初め
豆の皮がはがれ始めした。
ちょっと焦って豆を混ぜる手を早めます。
火加減はこのくらい。
お米ははじめチョロチョロなかパッパですが、
コーヒー豆焙煎はず~っとチョロチョロ。
不思議なもので、ティッピングポイントまでは
豆も色づかないし香りもしないのに、
ポイントを過ぎると同じ火力なのにどんどん変化が見えてきます。
これって英語の習得や技術を学ぶ時に似てるな~と思いました。
ある時点から急にものになる事ってあると思いません?
さあ、できた!
均一に色付いた所で火を止め、疲れた腕をぷらぷらさせてひと休み。
さあ、そのご褒美ともいえる、コーヒーを一杯。早速淹れてみます。
ワクワクしながらコーヒーをすすります。
あれ?何だか香りがしないし土っぽい味がする。
え?なんで土の味をしっているかですって?
そりゃ畑仕事中の不手際で何度も食べた事があるからです、ハイ。
どうやら、表面だけ炒れて中心までしっかり火が通ってなかったみたいです。
がっかりしてしまいましたが、気を取り直して更にローストします。
更にローストしてみました。
なんだかお焦げがあるし、色が薄いのもあります。
さすがに均一に焙煎するのってムズカシイですね。
やはり専用の焙煎機で均一に加熱、撹拌、皮の除去が出来ないと
きれいなコーヒー豆にはなってくれないみたいです。
このコーヒー豆で再度、コーヒーを淹れてみました。
今度は美味しくなったものの、今度は焦げた風味がしてしまいました。
まとめ
奥が生豆で手前がローストした豆。
ずいぶんと色が変わるものです。
ローストしてみた感想としては、ずっと手で炒るのは案外疲れます。
そして期待していたほど、焙煎の芳香はありませんでした。
やはり素人が中華鍋で焙煎した程度じゃキビしいですね。
それでも自家焙煎するのは面白いですし、
研究を重ねれば、これ以上のフレッシュローストされた
コーヒー豆はない訳ですから、そういった意味でも
コーヒーマニアの方は是非一度、試されてみては?
焙煎している間は、コーヒー豆から剥がれ落ちた皮が
熱に煽られてそこら中を舞い落ちます。
ですのでお掃除の手間を考えると、
相当の覚悟がない限り、おうちでの焙煎はあまりお勧めできないかもです。
おあとがよろしいようで。