携帯電話のデータ通信量が無制限に?オージー店員のラテラル思考のおかげで得した同僚の話
オーストラリアは物価が高いと言われています。殊に通信絡みのものは、クオリティーが高くないし、サービスも不行き届きな割に値段ばかり張る、そんな声が私の周りからも聞こえてきます。
特に携帯電話の通信料金は高くて、規定のデータ量をオーバーしようものなら即刻スマホのデータ通信を控えないとすぐに追加料金が膨れ上がります。
そんな中、同僚が通信量無制限の携帯電話、まぁいわゆるスマホをもっていました。
今回は、そんな不思議なスマホの話です。
先日、仕事先でのミーティングでの話。
その日は普段使っているミーティングルームとは別に場所とは別の部屋で集まりました。
そうしたらナゼかそこはWi-Fiのつながりが悪く、必要な資料をオンライン上で開くのにもすごく時間が掛かってしていました。
そうしたら同僚のTさんが突然、全員に向かって言い放ちました。
「ボクのスマホのWi-Fiに繋げていいよ。」
驚きつつもすかさず聞く私。
「全員でそんなことしたら膨大なデータ量をダウンロードに使ってしまいませんか?」
「大丈夫。ボクのスマホ、データ通信量が無制限だから。」
「ええ??、そんな携帯電話の通信プランありましたっけ?」
オーストラリアは携帯電話のデータ通信料金がめっちゃ高い。そんな中で無制限プランなんて聞いた事がなかったので余計にビックリ。
ミーティングの後、Tさんは携帯の話をしてくれました。
データ通信量が無制限の秘密
Tさんのスマホは、どれだけデータ通信を使っても、通信量はゼロと表示されたまま。でもそれだと、どれだけデータを使ったか分からずに後で膨大な追加費用が来る可能性があります。Tさんはそれを恐れて代理店に赴いたそうです。
そして店員さんが直そうとしてもダメで、専門の技術屋さんがスマホを見ても結局その問題は直せなかったそうです。
そこで店員さんの一言。「じゃぁデータ通信量は無制限と言うことで。」
そんな顛末で、彼のスマホはデータ通信量が無制限になったそうです。
ロジカル思考から行けば会社側はちゃんと問題を解決し、代金を頂戴し、同じような問題が今後起こったときのためにフィードバックをする、と言うものですね。
ラテラル思考ででの解決の仕方は「めったに起こらない問題なので、この場合は特別サービスとして通信量無制限にしておく。仮に直すとしても莫大な時間と労力がかかる。それならばこの個別のお客さんのデータ通信量を無制限にしてしまったほうが安上がり。」
と言う考え方なのでしょう。
まとめ
ちなみにTさんの電話会社はオーストラリア最大にして大手のT社でした。今、調べてみたら一番通信量が多いプランでも15GBで70ドル(約5,900円)。無制限というプランは存在しません。Tさん、相当ラッキーですね。
果たして電話会社がとったラテラルな行動で、消費者であるTさんは相当な恩恵を被りましたが、会社経営の観点からしたら、どうなんでしょうね。
ただ、ひとつ言えるのが、このやり方と対応はいかにもオーストラリアらしいな~と感じました。
したらね~。