デキるオージー達に学んだ、幸せなお金持ちになるための5つの「リッチ」とは?
突然ですが、お金持ちの世界ってどんなものか興味がありませんか?
オージーのお金持ちって、案外身近なところにいたりするんですが、身なりや言動からはあまり察知する事ができません。でも話をしてみると、お金持ちの人が共通して持っている価値感みたいなものがあるな~という事を感じました。
英語でリッチというと
オーストラリアではリッチといういう単語を単にお金持ちのことを指しただけに留まらず「満ち足りている、潤沢にある」といった意味合いで使われます。私の身近な例でいえば、ケーキのクリームが濃厚な場合、リッチと表現します。お金持ちの事をリッチとも言いますが、wealthyという表現も多く使われています。
さて、今回はデキるオージー、お金持ちのオージー達をつぶさに研究した私がお届けする、そのオージー達がお金持ちになるために、果たしてどんなリッチの要素に重点をおいているのか、順を追って紹介します。
1.身体的リッチ
実は私、オーストラリアの自転車大会で足の骨を折ったことがあるんです。そりゃもう痛くて痛くて参りました。
会場には救急車があり、救急隊員が駆けつけてくれてくれました。手当てをしてくれたときに「あなたのお名前は?」と聞かれ答えようとするのですが、脳みその中には「痛い!」という脳内警告灯が鳴りっぱなしで自分の名前ですら口をついて出てきませんでした。
これはちょっと極端な例でしたが、例えば偏頭痛があるだとか歯がシクシク痛んだりしているとつい意識がそそっちのほうに持っていかれますよね。
まず冷静に思考するためには身体的に充足していないといけません。それが身体的リッチです。
オーストラリアは世界の肥満度で5位に位置するほどおデブさん率が高いのですが、同時にジョギング、ウォーキング、サイクリングなど運動している人を頻繁に見かけます。
太っている人が多いのも事実ですが、身体的リッチを意識している人が多いのも事実です。
こちらの仕事習慣で、ちょっと体調が悪くなるとすぐ仕事を休む、というのがあります。自分の体を休める事を最優先事項にしているというのもありますが、調子が悪くて周りの手足まといになるぐらいならキッチリ休んで回復させる、もしくは風邪なら人にうつさない様にする、という考え方から来ています。
2.精神的リッチ
身体的リッチでの歯の痛みの様に、気になっている事があると常にそちらへ意識が向いてしまいます。これではベストパフォーマンスを叩き出せるわけがありません。
そこでどうするかというと、よく聞くのがヨガやピラティス、レイキや瞑想教室に通っていたり、マインドフルネスを実践したりして、定期的に頭の中をスッキリさせた状態にリセットします。
私も一度、瞑想(Meditation)教室に行ってみましたが、気分のリフレッシュ、というか脳みそが空っぽになる感覚って気持ち良いな~と思いました。
3.交流的リッチ
オーストラリアのビジネスパーソンがセミナーなどで自己紹介をする時、自分がどんな仕事をしているかを述べた後、ほぼ必ずと言って良い程、家族の紹介をします。それだけ家族の事を大切に思っている表れですし、家族を大切にしている人の方が信頼できるというワケですね。
交流的リッチは人間関係全般に渡ります。家族や友人、仕事仲間やビジネスパートナーなどなど。
家族は生まれついたものなので選べませんが、仕事ではうまく顧客を選ぶようにしている所が多いです。お金になるから、という理由よりもどれだけその仕事にワクワクできるか、一緒に働いていて楽しいかという事を重要視しています。
友人関係でいえば、あまり好きでもない人と無理に合わせる事はせず、どんどん新しい友達の輪やコネクションを作っていっています。オーストラリアだからこういったサバサバした関係ができる、ともいえますがぜひ参考にしたい事がらです。
4.時間的リッチ
オーストラリアの時間の流れは、日本に比べれば相当ゆっくりだと言えると思います。事の運びのスピード感が日本に比べたらノンビリなので、正直イライラする事も多々ありました。
ただ、一度しか無い人生、有意義に使おうという姿勢の表れでもあります。オージーは休暇を頻繁にとって旅行をしたり家族と過ごしたりします。特に小さい子供がいるオージー達は、「今しかできないから」と言って色んな場所に旅行に連れて行き、色んな景色を見せたり体験させたりする、というパターンが多いです。
過ごす時間の質もそうですが、量もしっかりと確保してエンジョイするのがオージー流、ですね。
5.金銭的リッチ
何と、一番最後に来るのが金銭的リッチです。意外に思うかもしれませんが金銭的リッチの優先順位は一番下に位置しています。金銭的リッチは「仕事」に置き換えて考える事もできます。オージーの仕事への価値観をみてゆくとお金についてどう考えているのかがあぶり出されて来ますね。
オーストラリアでは、通勤時間が長過ぎるという理由で転職しますし、「飽きたから」という理由で全く異なる業種の資格を取り直して再就職したりします。
私はあまり転職を経験した事がないんですが、「仕事に就けなかったらどうしよう」という不安はオージーには少ない様ですし逆に今までの経験に積み上げをしてより給料の高い仕事、もしくは他のリッチ要素が高い職を探して就く事が多いです。
そしてビッグマネーを手にした人は、おうちやホリデーハウス、旅行に使っています。これは上に挙げたリッチ要素と絡んできますが、お金を成功の象徴や名声の為ではなく、幸せを共有するために使っている、といえるでしょう。
まとめ
いかがでしたか? 日本の社会の価値観とは、また一味違うオーストラリアの価値観。印象的なのは金銭的リッチを達成する為に他のリッチ要素を切り捨てる事がない事。幸せになるのにはお金だけじゃない、というわけですね。
日本で生活していた頃、自分の中の優先順位がしっちゃかめっちゃかで「考える」という事さえしてなかった気がします。
日本でのサラリーマン時代は深夜に仕事から地下鉄に乗って帰り、最寄り駅からアパートまでトボトボ歩くのですが月を見上げたという記憶が無いんです。その時は体も精神も疲弊していた上に人間関係も芳しくない状態で生活していました。どちらかといえばリッチよりプア的要素が多かったですね。
オーストラリアに来てから、最初は「オージーは仕事の進行が遅いな~」とか頭ごなしに思っていましたが、紐解いてみればカンタン!オージーにはオージーなりのリッチの優先順位があっただけなんですね。
5つあるそれぞれの「リッチ」はお互い相互に絡み合っているので、ひとつの要素だけを充足させようとするとなかなか難しいもの。なので解決法としては5つあるリッチの、ひとつのリッチを改善すると他のリッチがより良くなるものを選んで取り組んでみる事。
ぜひ全ての要素でリッチな人生を歩んでいきましょう!
したらな~。