ゴボウうどんやビートルートうどん !? 新しいUdonのトレンドはメルボルン発。 4色うどんの個性と味はいかに!
「これからは個性の時代だ」といったフレーズ、聞いた事が有るでしょうか? 教育界では割と耳にするんですが、一体「個性」とやらは何なんでしょうかね?
大辞林を調べてみると、個性とは
“ある個人を特徴づけている性質・正確。その人固有の特性。”
とあります。
個性はそもそも保有しているものではなく、与えられるものでもなく、創り出すもの、という考え方があります。それに倣うとすれば、普段食べてけているのものでも個性を創り出す事ができるはず。そんな事を考えていたらアイデアが浮かんできました。
個性溢れるうどんはどんな味がするのか?
という事をテーマに「旅するうどん店」のジョンさんに無茶振りのお仕事を依頼しました。
私がうどんに対して持っていた疑問などを率直にジョンさんにぶつけて未だかつて無いうどんを作ってもらってみた、そんなお話です。
谷村うどん店、臨時開店
今回登場するのは以前のブログ記事でもご紹介した、谷村ジョンさん。前回はジョンさんに教えてもらったうどんの食べ方を存分に楽しませてもらいました。
が!今回は私からの型破りな仕事依頼をお願いしてしまいました!では私がどんなうどんをお願いしたのか、見ていきましょう。
超特濃!抹茶うどん
私が常々思っていた疑問、日本は茶そばが出まわっているもののなぜか茶うどんというものを見たことがありません。少なくとも私の生活していた東京圏では見たことがないんですよ。
静岡を訪れた際、特濃抹茶アイスクリームを食べたんですが、それはそれは衝撃的でした。
そんな訳で、すごいインパクトのある抹茶うどんを食べてみたい、というわけでジョンさんにお願いしました。
ひと味違う「ごぼううどん」
肉ごぼううどんがおいしいのであるのなら生地にごぼうエキスを練りこんでも美味しいのでは? と思ったので、これまたジョンさんにお願いしました。
この黒い液体、漆黒の光沢を放っていますが、実はこれ「ごぼうの絞り汁」なんです。60センチ位のごぼう二本ばかりすりおろして、それを渾身の力で絞りました。
オーストラリア風味? ビートルートうどん
オーストラリアを象徴する味にはベジマイトやミートパイがあります。
そしてオージーが、食事の付け合わせとして食べるのが上の写真の”紅色のニクいヤツ”。ビートルート(ビーツ)と呼ばれるカブの一種。
オーストラリアのマクドナルドの期間限定メニュー、オージーバーガーには、ビートルートがはさんであるほどこちらでは定番です。ロシアの名物料理「ボルシチ」にも使われていますね。
この汁をうどんに乗り込んだらきれいな色のうどんができるんじゃないか、と想像し今回のレパートリーに加えていただきました。
汁だけを使って練りこむうどん
ごぼうとビートルートのうどんは、基本は汁だけでうどんを練り込んでいきます。
水で練るのとは勝手が違うので、とてもやりにくそうでした。
三色だんご ? いえいえ、うどんの生地です
そうしてうどんの生地が3色、練り上りました。発色はめちゃめちゃきれい ! 人工着色料は一切使っていません。
これを一晩、寝かします。果たしてどうなります事やら。
伸ばすのも一苦労
さて、寝かしたあとは麺棒で生地を伸ばします。しかしここで問題発生! 麺棒に生地がひっついてしまいました。
通常の生地であれば、生地が麺棒にひっつく事はないそうなのですが、そこら辺は新しい素材を使ったので未知の世界、ジョンさんは勘を働かせて伸ばしていました。
切るのも一苦労
通常のうどんであれば、サッサッサッとうどんを切ってゆくジョンさんですが、新しく試した生地だと、切ったうどんが刃にくっついて切りにくそうでした。
やってみて初めて分かる困難がいろいろとあるもんですね。
生地の塊だと三色だんごみたいでしたが、伸ばして切ればヤッパリうどんらしくなりますね。
3色並べてみると、それぞれの色の濃淡具合がハッキリと見て取れます。
別々のお鍋で同時に茹でます。それぞれに茹で湯がいい具合に染まってました。
四色うどんのでき上がり!
オリジナルのうどんを加えた4色、すべて茹で上がりました。早速、試食タイム ! まずはそれぞれ、めんつゆ等はつけずに素の状態で食べてみました。
ビートルートうどん
鮮やかなピンク色になったおうどん。その発色具合に反して風味はそれほど感じられませんでした。
超特濃抹茶うどん
大量に抹茶を入れた混ぜ込んだだけあって、風味も味もバッチリ抹茶味 ! 正直、茶道でお濃茶を頂いているくらいの抹茶の味がしました。
上の写真の右奥が抹茶うどんなのですが、写真で見てとれるように発色はあまり良くなかったです。もうちょっと抹茶を減らしたほうがよかったかな?
ごぼううどん
見た目がまるでこんにゃくをうどんにした感じ。正直、1番期待していなかったのがごぼううどんだったのですが、1番味わい深くて美味しかったのがこのうどん。
これを肉うどんにして食べたらお肉にも汁にもすごく合うんじゃないでしょうか。
まとめ
普段のうどん作りからはかけ離れたうどん達。生地に汁を練り込む割合、生地の硬さ加減、ゆで加減など全てがセオリーと違っているうどんでした。 でもそのおかげで今回の試みで得られたのは、味や風味も新しい発見。頭の中に思い描いていたものが具現化するというのは凄くエキサイティングだし、私としては面白い体験をさせてもらいました。
こんな突拍子もない提案に、二つ返事で乗ってくれたジョンさんのチャレンジ精神と寛大さには本当に感謝です。もしジョンさんとコラボで面白い事をしてみたい、という方はコチラのリンクからジョンにコンタクトしてみて下さいね。
それではまた!
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