世界一 住みやすい街、メルボルンに異変あり?移住するなら4つのポイントをおさえて町選び!2017年版

2017年8月27日

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カフェに行ったときには、いつも目を通しているものがあります。
それは各社の新聞紙 。メルボルンには大きい新聞社がふたつ。お固めの The Age紙、そしてタブロイド風のHerald Sun紙。

メルボルンの新聞紙は全てタブロイドのサイズ。おかげでカフェの狭いテーブルにあっても幅を取らなくてすみます。

週末にカフェに行けば、特別刊で旅行記事やエンターテイメント、そして不動産の記事がてんこ盛りに載っています。

6年連続で「世界一住みやすい街」に選ばれたメルボルンですが、ここのところ、住んでいる人間からすれば目に見えた変調があります。

どんなところが変わってきたのか、今回はメルボルンの住みやすさ、そしてどんな点が変わってきたのかお伝えします。

1.地価の上昇


Real Estate Institute of Victoria より。リンクはこちら

上の画像が表しているのは家の価格の中央値(メジアン)。淡い色は40万ドル(4,300万円)未満から濃い色は100万ドル(8,800万円)まで。2015年の時と比べると明らかに濃い色のエリアが増えています。

最近ではお金持ちの移民資本は珍しくなく、地価は確実に上がり続けています。中央値が100万ドルを超えた地域は、俗に「ミリオンダラー・クラブ」と呼ばれているんですが、最近は「え?そんな町がミリオンダラー・クラブ入り?」と二度見するほど驚かされる事があります。

先週、新聞紙を読んでいたら、ギリシャ系移民の多い町、Oakleigh Southもミリオンダラー・クラブ入りを果たしていました。中心街からははずれているこの地域まで地価高騰の波がここにまで及んでいるのかと驚いてしまいましたよ。

北部ではPreston, Coburg, 東の海岸沿いではAspendale, Chelsea, Mount Martha, 東部郊外ではVermontViewbank もこのクラブに名を連ねました。

上のマップはふたつのサイトの情報を合わせたもの。赤いポインターは一般投票で「住みやすい町」のトップ10に選ばれた町。

青いのは不動産投資サイトで、今後資産価値が上がると予想される町。さすがに両者は噛み合いませんね。

2.衛星都市の隆起

以前、何か大きな買い物をしたい時にはメルボルン中心街に出てショッピングをするというのが鉄板でした。ところが最近では電車駅の開発とショッピングセンターのリニューアルが続発しているんですよ。

それにより、身近な場所で必要なものが揃うようになりましたし、更にショッピングセンターの周りには大型マンションやアパートが建設されています。

中国系移民の多い、Box Hill や Doncaster はこの傾向が顕著にみてとれますね。

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3.地域の雰囲気の変化

上の項に関連するのですが、以前は多少ガラのよろしくない町だったのに、そこの地価が上昇したせいで新たに入居してくる人たちが今までの町の雰囲気を変えてゆく、という現象がみられます。

また、2にも関連しますが、新たなショッピングセンターや町並みのおかげで良い風評が広がって、そこから更に町が良くなってゆくという上昇スパイラルに乗る事もあります。

例えば、Fitzroy。ここはおしゃれなカフェやレストランが立ち並び地価も相当高いのですが、ひと昔前、ここらへんは「労働階級者の町」というイメージがありました。ただ、今はそんな事を言っても誰も信じない位に発展しています。

4.混み始めた

メルボルンの新聞社が、メルボルンに住んでいる200名にアンケートを実施。「メルボルンの成長に伴って困っている事」に対する答えがこちら。

  • 車の混雑
  • 電車・路面電車が混んでいる
  • 空港の混雑
  • アパート増えすぎ
  • 住人の急増で車や人が急に増えた
  • 病院、学校等のインフラが追いついていない

と人口の増加は、私も肌で感じるところですね~。やはり車も増えたし、メルボルンの中心街にいる人の数が増えたと感じます。

これに伴い、新興住宅地はメルボルンの中心街から20km以上離れた町にじゃんじゃかでき始めています。

まとめ

街の中をドライブしていて思うのが、ちょっとした空き地があると、すぐ家が建ち始める事。大きな区画があろうものなら、すぐにマンションが立ち並び始めます。

2017年度において、住む地域探しのキーをおさらいをすると、

1.地価の上昇
2.衛星都市の隆起
3. 地域の雰囲気の変化
4. 混み始めた

の4つです。

確かにメルボルンは人気のある街だし、住みやすいとは思いますが、果たしてこの発展ぶりはどこまで続くのでしょうか。

もちろん発展する事は良いのですが、人のマインドがそれに追いついていっているのかは疑問です。

私としては、箱モノを進めるのと同時に道路や人の輸送手段といったインフラをシッカリと整えていって欲しいです。

それではまた!

【あわせて読みたい】
メルボルンに移住するならどの町?数値で見るメルボルンの町事情・2015年版

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