ラベンダー漬はちみつを作ってる時に思った事 ー 養蜂家はナウシカに登場する「森の人」である

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前回に続き、みつばち絡みのお話。

今シーズンは春先の天候不順もあり、はちみつの収穫量は例年の半分。いつもは初夏に1回、秋にもう1回 はちみつを収穫するんですが、今年は秋の収穫のみ。

上の写真の木枠がフレームと呼ばれるもの。みつばちはここに巣を作り、はちみつを貯蔵します。

フレーム内に貯められたはちみつが完成するとロウで蜜蓋をして密閉したら完成。フレーム内の面積がほとんど蜜蓋になったら収穫できるんですよ。

ミツバチはどれだけはちみつを貯めるのか?


みつばちは一体どれだけはちみつを貯めるのでしょうか?

そのシーズンの気候にもよりますが、ひとつの巣からは1年で20〜40kg収穫できます。

記録的なものとしては、ひとつの巣からは120kgも採れたという話を師匠から聞きました。ただ、この場合はいくつもの好条件が重なってなし得た記録でしょう。

どれだけはちみつを収穫しても大丈夫なのか?


ミツバチが何故はちみつを貯めるかといえば、それはハチ達の食べ物であると同時に冬に向けた貯蔵食でもあるんですね。

だからハチ達がはちみつをたべて冬を乗り越せて、春が順調な天候である前提なら巣の中に10〜20kgもあれば大丈夫なんです。

「10〜20kg」って大きなブレがありますが、はちみつを消費する量は巣の中にいるハチの数や血統によってもまちまちなので数値を単純化する事はなかなかできません。

そこら辺の事はハチと相談して様子を把握するしかありません。

相談といっても直接ハチと話せるのではなく、彼らの巣の周りの行動パターンや貯蔵したはちみつの増減を診て判断するわけです。

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ナウシカに登場する「森の人」に似ている


相手はミツバチ(=自然)であり、収穫しても大丈夫な量の正解なんてありません。その都度、ミツバチと「対話」をして収穫量を決めます。

宮﨑駿監督が描いた漫画「風の谷のナウシカ」に登場するキャラクター「森の人」。彼らも養蜂家同様、虫と共存しています。

森の人は虫の卵を飲んだりするんですが、その卵は「虫に頼んで分けてもらう」そうです。なんだか私の養蜂スタイルに似ているな〜と感じています。

最近は私の頼み方がうまくなったのか、ハチを全く怒らさずにはちみつが貰えるようになりました。

できあがり

庭から収穫したラベンダー、ビン一杯に詰めたところに はちみつを注ぎ込みます。

プロポリス同様、数ヶ月寝かせたらできあがり。

今まで はちみつに漬けた事があるものは、レモン、金柑、にんにく、そしてマニアックなところではバニラビーンズなどなど。それぞれ風味がはちみつに付いて美味しいんですよ。

みつばちにもらった「おすそ分け」、今年も大切に頂きます。

それではまた!

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