時間と幸せの程よいバランスはどこにある?オーストラリアの時間感覚を端的に表す画像がこちら
オーストラリアで時間にまつわるイライラを体験した事はありませんか?
約束したミーティングの時間に遅れて来たり送り物が予定の日に届かなかったり、納期なんぞあって無いようなもの。
おうちを建てた方々のお話は、笑うに笑えないような話がたくさんで心底「すごいな~」と感心してしまいます。
時間をきっちり守る会社もある
flickr.com CC by Brandon Warren
オーストラリアにいる人達が全員、いい加減なわけではありません。ここで私の体験をお話ししましょう。
日本でも名の通っている運送会社。そこを通して小包を受け取る事になっていました。仕事先で小包を受け取るはずだったのが、その時は遠征していて受け取れませんでした。すると携帯電話に連絡が入り、自宅の留守電にもメッセージ、ご丁寧にファックスにまで連絡が入っていました。至急、配送先を変更してもらう様にお願いしたら、約束の時間キッチリに小包を受け取る事ができました。
オーストラリアで、これほど時間キッチリなサービスを受けた事がなかったので正直、もの凄く驚きました。でも、やっぱり「オーストラリアは**だ」とひとくくりにできるもんじゃないなとしみじみ思いました。
時間きっちりのオージーと時間にいい加減な日本人
よく「オージーは時間を守らない」という話を聞きますが果たしてこれは本当なのか、検証してみたいと思います。
よくオージーは時間に対してルーズという話を聞きますが、そんな事はありません。例えば私がこよなく愛するカフェやレストラン。閉店が午後4時だとするのなら、片付けを3時半ごろから始め、4時にはきっちり閉店します。
逆に日本でのお仕事ライフを考えてみましょう。終業時間もなんのその、上司が仕事を終えるまで何となく会社に残って、その流れで飲み会に行って心身、そして財布の中身まですり減らしてからうちに帰るという図式。みなさんも心当たりはないでしょうか。
日本はなぜか、スタート時間はしっかりと守る割には、終わりの時間に関しては曖昧です。しかも残業手当などは有って無い様なものでした。
オージーの時間のとらえ方
あるカフェの営業時間の看板。始業時間は週日は午前8時から、週末は午前9時からと書いてありますが、終わる時間はいずれの日でも午後4時ぐらいと書いてあるではないですか。いいですね~、このおおざっぱ加減。
確かにこのカフェは田舎の方になったので、時間の加減がルーズなのかもしれません。
では続いてもう一枚、今度はメルボルン中心街で写したもの。
メルボルンのお店ではよく見る書置き。通常は「5分で戻ります」とか書いてあって、5分後にその店に戻ってみても再開している事は滅多にありません。
このお店の場合、その上を行く「すぐ戻ります」という書置き。オージーの言うところのすぐって一体どれくらいなんだ~と小一時間、問い詰めたくなる衝動をグっと抑えて、このお店の前を通り過ぎました。
まとめ
そもそも、店がオープンしている最中なのに、短時間でも閉店してしまう事に驚いてしまいましたが、これって実は効率が良いんじゃないか、と思える様になってきました。たとえば、そのお店で働いている人が、どうしてもトイレに行きたい時には5分でも店を閉めて素早く用を足す。そしてスッキリしてから接客してもらった方が、私が客なら嬉しく思います。
日本は何事もオンタイムで進むんですが、時間にがんじがらめになっている感があります。オーストラリアの場合、ちょっといい加減でも融通が利いて心を必要以上に縛り上げられません。その代わりにルーズさも目立ちます。
果たしてどちらがより良いのかは、人それぞれの価値の尺度によると思います。でも私は、オーストラリアの時間のとらえ方のほうが、社会発展のスピードこそゆっくりになれど、社会全体の幸せ度は高いと思います。この「いい加減」の誤差の範囲が日本とオーストラリアでは隔たりがあります。それでのストレスを貯め込まずに、なるべく「違い」自体を認識して対処すれば、イライラせずに毎日を過ごしていけますよ。
したらな~。