メルボルンの列車が建物の屋上に !? 電車がハンバーガー屋さんの Easey’s

2017年8月24日

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私がカフェに行くの事が好きな理由のひとつとして、非日常の空間を体験できる事です。

その空間に流れる雰囲気、音楽、人の行き来を全てひっくるめて楽しむ、そんなひとときが大好きなんです。

メルボルン市街から車で10分くらい東に行った場所にコリングウッドという街があります。ここにはグラフィティアートやオシャレなカフェがたくさんあるんですよ。この地域には趣向を凝らしたデザインの建物が多いので、街なかを歩いていても飽きる事がありません。

その中でもひときわ異彩を放っているのがこちらの建物。建物の上に突如、電車の車両がみっつ、仲良く並んでいます。近所に駅も見当たりません。もうこれだけでも十分、変わっているのですが、車両のひとつはレストランになっているんです!

今回は非日常を通り越して、異空間を楽しめるレストランをご紹介します。

ひときわ目立つ建物


入り口は枕木とレール。もうこの段階から鉄道の匂いがムンムンです。本物のレールと枕木を使用しているので、扉は非常に重いのなんの。がんばって開けましょう。

上を見上げると、ひさしの部分にはコンクリートの枕木が並んでいます。


入ってすぐのエリアには、レトロなゲーム機が並びます。ケチャップとマスタードの容器がポイント高いです。これを見て、高速道路のサービスエリアや駅の立ち食いセクションでアメリカンドッグをよく食べていた事を思い出しました。

壁には一面、グラフィティアート。私はメッセージ性のあるグラフィティアートは好きなんですが、文字を装飾した類いのものは、スプレー技術を見せびらかしているだけに受け取れるのでいただけません。


エスプレッソマシンは電車のカラーであった、黄色をベースに緑のストライプ。マシンの前で仕事をしているのはオーナーのお兄さん。若いのにやり手です。


エレベーターに乗って、電車のある4階へ。ここも標識が電車と同じものになっています。4番駅、ザ・ヤードへと向かいます。

このエレベーター、妙に遅くて止まるんじゃないかと心配になりますが、果報は寝て待て、焦らずにいきましょう。

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異空間のレストランへようこそ


エレベーターが4階に到着してドアが開くと、そこは電車の中。まだ他のお客さんが来ていない時間帯だったので列車内をぐるっと見て回りました。

運転席付近はラウンジシートになっていました。小田急電鉄のロマンスカーでも、ここまで最前部には行けないでしょう。外観から見えた通り、運転席の窓から外は何もなく、真下の道が見えます。

運転席の操縦桿は実際に動かす事ができて、ちょっと感動。小さい頃、電車の一番前の車両に乗って、車掌さんが運転しているのを見て一度やってみたいな~と思っていたんです。ここならやりたい放題です。電車は動き出す心配はありません、念のため。

先日訪れたボールプールもそうですが、幼少の頃にしたかった事が立て続けに叶ったカタチで自分でもびっくりです。


座席はオリジナルのものが使われています。生地はおばあちゃん家にある座布団の柄。座面の中のクッションは新しくした様で、心地よい弾力性がありました。

各テーブルには、なぜかiPad が設置してあり、しかも勝手にいじれるし何のブロックもかかっていませんでした。取り立てて面白いアプリが入っているわけでもなく、存在意義が不明なiPadなのでした。


窓の外には隣の車両。外装に施されていた落書きは、あえて落とす事はせずあるがままにしてありました。この車両はメルボルンで実際に走っていたもののおさがりで、日立製なんです。買って来た車両はわざわざ落書きが多いものを選んだんでしょうかね。

黄色いスイッチパネルは、ドアの開閉ボタンです。脇のドアからではありませんが、外に出る事もできます。外席もあり、車輪や電車下部を眺めながら食事も面白い体験かもしれませんね。


車両中央に位置するドアは女子トイレ。残念ながら男子トイレは変哲のないトビラでした。


メニューも見て楽しいものに仕上がっています。値段が時刻風に書いてあります。チーズバーガーが$14(約1,300円)、ダブルバーガーが$17(約1,600円)。バーガーだけでこの値段はメルボルン基準でも高いです。付け合わせでポテトフライのラージ(大)も注文しました。

ハンバーガーのお味は?


ダブルバーガーはシルバーのトレーに乗って出て来ました。付け合わせはなし。バーガー自体のサイズはそれほど大きくないのですが、いかんせんお肉がダブルになっているので、食べ応えはあります。バンズはとってもふんわりしていて黄色がかっています。ウェイトレスさんにどんなパンなのか聞いてみたらポテトパンなのよと教えてくれました。パンの生地においもさんを練りこんであるそうです。

フライドポテトはラージ(大)を注文しましたが、思ったほどは量が入っていませんでした。通常のカフェで出てくるフライの量を考えると、ここのは明らかに小さめ。切断面がひし形をしていて、カリカリ度がアップする工夫がなされていました。実際、たべてみるとカリサクで美味しかったです。

まとめ


このバーガー屋さんは、ちょっとした異空間を体験したい人や電車が好きな人向けですね。車窓から見える風景は、メルボルン市街を一望できるし、遥か田舎の方にあるダンデノン山帯まできれいに見えました。そういった雰囲気と景色は、ここのハンバーガーの最高のスパイスとなっています。

単に美味しいバーガーを食べたい、というのであれば他のお店の方をおすすめしますが、ここの独特の雰囲気は一度は体験してみる価値がありますよ!

したらな~。

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Easey’s(ホームページ
3/48 Easey St, Collingwood VIC 3066
日〜木 11:00 〜 22:00
金〜土 11:00 〜 23:00

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