オーストラリアの学生カバンは巨大バックパック。なぜデカイのか、その謎に迫ります!
オーストラリアの通勤時間帯。駅で電車を待ちながら陸橋の下を走る車や路面電車をボォ~っと眺めます。
天気が良い日は気分が良いですが、ドンヨリ曇っている時には今ひとつシャキッとしないものですね。
最近のメルボルン郊外から中心街へと走る通勤電車は混んでいます。ここ最近の人口増加がその主な原因ですが、シートの配置が通勤電車なのにボックス席という、よく訳の分からない仕様になっています。
通勤電車には中高生も多く乗っています。その学生たちが持っている学生カバン、中学、高校を問わず大きなバックパックなんです。容量的には登山にでも使えそうなくらいの大きさ。
ではなぜそんなに大きいバックパックを背負っているのか、今回はその謎に迫ってみました。
なぜ大きなバックパックなのか?
日本の登下校中の小学生のランドセルからは竹の定規やリコーダーがニョキッと飛び出しているイメージがあります。
ランドセルに収まりきらない上履き袋や夏期のプールで使う水着が入った袋は、手に持ってそれをぶら下げて蹴りながら学校に通ったもんです。
よくよく考えればランドセルにはそれほど収容力が無かった事が伺えます。まぁ最近のランドセルは圧倒的に軽量化され、容量もA4のファイルケースが楽々と入れられるほどの大きさに進化しています。
一方その頃オーストラリアでは、学生たちは巨大なバックパックを持って登下校をするのです。バックパックが大きいのは、それだけ中に入れるものが多いから。では具体的な中身は何なのか、ひも解いてみましょう。
ノートパソコンを入れる必要がある
最近、メルボルンの学校で中高生がノートパソコンを持って通学するのが普通になって来ています。
どんなノートパソコンを持っていくかは、学校によって様々。自分で選んだ機種で良い学校もあるし、学校指定のノートパソコンだったりと色々。また小学校だとiPadを指定する学校などもあります。
ノートパソコン、軽い部類でも1kg前後あるしアート系の生徒はMacbook Proを持っているので相当重いんじゃないでしょうか。
弁当箱がデカい
生徒たちが持ってくるお昼ご飯のお弁当のサイズ、生徒たちが食べる量は日本とさほど変わらないのですが、問題はお弁当入れているお弁当バッグ。
日本ならお弁当箱を布製の袋かお弁当包みで包むだけですが、こちらにはお弁当をお弁当バッグに入れる文化があります。
問題は、このお弁当を入れるお弁当バッグ。お弁当バッグには断熱材が入っていて、飲み物やフルーツを入れるスペースも確保されています。更に中休みに食べるスナックも入れるので、結果として大きいお弁当バッグが必要になります。
そしてそのお弁当バッグをバックパックに収納するワケです。
オーストラリアの教科書はデカい
オーストラリアの中高生用の教科書は、どの科目でも大体がA4サイズ。しかも教科によっては厚さがゴルフボールの直径ぐらいあります。
仮に一日4科目だけあったとしても、そのぶ厚い本が4冊。それプラスノートと考えるとかなりのボリューム。
そんなに重い教科書を何冊も積んでいたならカバンも相当重くなろうと言うもんです。
まとめ
いかがでしたか?メルボルンに在住の方は巨大なバックパックを背負った学生さん達を見かけたら、中身はそういう事になっていると考えて暖かく見守ってやって下さい。
あ、更に体育がある日には体操着なんかも入っているので相当パンパンになっている事でしょう。
オーストラリアの学校にこそ、二宮金次郎の像を置いた方が合っているのに、と思った朝のひとときでした。