「いらっしゃいませ」を英語では何と言ったら良いのかを考えた @ Yoku Ono

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メルボルンは国際色豊かな街。メルボルンの街中を歩いてみても様々な国の料理店があります。

逆に日本では考えてもみなかった国の料理、例えばアフガニスタン料理、ネパール料理、ギリシャ料理のお店があちこちにあって「ほ〜、こんな料理もあるんだなぁ」と発見が多いんです。

しかもそれぞれの料理店、その国から移民してきた人達、もしくはその家族が働いている事が多いので本場の味や雰囲気が楽しめる点が面白いんですよ、これが。

ときどき、料理店に入った際、その国の言葉で挨拶された事がありました。イタリア料理なら「チャ〜オ!」、メキシコ料理なら「オラ!」といった具合に。

じゃ、果たして日本料理店は何と挨拶したら良いのか? 今回は、そんな事を考えるキッカケがあった顛末をお伝えします。

最近の料理店の日本らしさとは。


向かった先は Yoku Ono Ramen + Sake。ラーメン屋さんでありながらバーと居酒屋が同居している様な雰囲気のお店。

「日本の街角の店に迷い込んだかの様な雰囲気」とメニューにありましたが、どちらかというとオシャレなタパスのお店の感じに似ています。書道や凧、絵画が飾ってある中、バーカウンターにヒッポリト星人の人形が置いてあるのを私は見逃しませんでしたよっ。(ヒッポリト星人とは

選択肢がある、ということ


先ほども書きましたが、オーストラリアにはいろいろな料理がある、というのと同時にいろいろな食事制限がある人々がいます。
それは宗教上の理由であったり、体質的なものであったり。ベジタリアン、ヴィーガンの人もたくさんいるのでレストランに行ってもそれらの人の嗜好に沿ったものがメニューに並んでいます。

ここのメニューで言えば、きのこ出汁を使ったベジタリアンラーメン。ラーメンを全て野菜だけの材料、しかもスープも野菜由来のものだけ、というのはラーメンの通常からすれば考えにくいかもしれません。

しかし、これからそういったタイプのメニューは日本にどんどん逆輸入した方が良いと思うんです。日本こそ2020年のオリンピックに向けてそういったメニュー開発をしていけば、日本の技術と研究心によってより良いものができるんじゃないでしょうか。

「いらっしゃいませ」は誰のため?


最近、新しくできたラーメン屋さんに入ると、日本語で「いらっしゃいませ!」と挨拶されます。これは相手が日本人だろうとオージーだろうと無関係に一律の挨拶。ですが珍しく(?)このお店では英語での対応でした。

メルボルンには、お店に入れば威勢良く「いらっしゃいませ〜!」の声が店内に輪唱のように響くラーメン屋さんもありますが、果たしてこれって言葉や文化を知らない人にとってはどう映っているのでしょうか?

英語でウェルカムと言えば良いか、といえばそんな事は無いんですね。お客の方は実際に即した体験(Authentic) を期待して来店しているのだから英語で言うのは却って避けた方が良いでしょう。

実は、もう1ステップを踏めば現地民に理解してもらえるのではと思うんです。それはどうしたら良いかというと。。。

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現地人が知っている挨拶から入る


日本にあるレストランだと「いらっしゃいませ、こんにちは。」と言う挨拶をよく聞きます。

外国においてはこの逆をやれば良いわけです。すなわち「こんにちは、いらっしゃいませ。」と言う風に。

なぜ「こんにちは」を先に持ってくるかと言うと、これにはちゃんとした理由があります。

現地の人たちの既存知識を活用する


言葉は通じてこそコミュニケーションとしての機能を発揮します。なのでオージーの人たちもおそらくは知っているであろう「Kon nichi wa !」を先に持ってくることによって「あー、挨拶してくれているのね。」というふうに親近感を持ってもらえます。

同様に、お会計の後、店を出るときに店員さんが言ってくれる「有難うございました。」もありがとうございましたの間にちょっとだけ間(ま)をいれれば、”Arigato”だと気付いてくやすくなります。

オーストラリアではちょっとした日本語であればオージーの人は知っています。それらをうまくお店とお客さんとの心の繋がり(ラポール)に使えれば、ただ単純に挨拶する以上の効果を生み出す、とラーメンをすすりながら考えていました。

まとめ


人類、みな麺類。ラーメンが取り持つ文化の架け橋。更にはより身近になってもらえるような挨拶で日本好きなオージーが増えたり、より深く好きになってもらえたらいいなと思ったお食事なのでした。

この挨拶方法は日本でも使えるし、外国からのお客さんが多い料理店ならぜひ使ってほしいコミュニケーション手法です。

それではまた! 有難う ございました。

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