スプリングベールはおさかな天国!魚屋さんには珍しい魚がたくさん並んでいたので紹介します!
オーストラリアといえばオージービーフが有名ですが、魚や貝、エビやカニなどの甲殻類もたくさん消費されています。
とはいえ、お肉屋さんに比べて魚屋さんは ① その数が少ない ② 魚の値段が高い ③ 鮮度が悪い という悪い条件が三拍子揃っています。
それでも市場(マーケット)に赴いたり、掘り出し物を見つけて買ったりすれば、安くて鮮度の良い魚にもありつけます。
そんな訳で、良い魚を探しにスプリングベールという街へ行ってきました。この町はベトナム系移民が多く住んでおり、中心にあるショッピングセンターにはベトナム語を掲げたお店がたくさん並んでいます。
そこにある魚屋さんでは、オーストラリアの一般的なお魚屋さんではお目にかかれない変わった種類のものが並んでいました。
魚好きな私としては、魚オタク心がくすぐられるラインナップでしたので、ご紹介します!
魚屋さんに来てみたよ
このお店はスプリングベールで一番大きい魚屋さん。
鮮魚はもちろん、イケスの生きた魚や冷凍ものまでなんでも揃います。
まずはこんなお魚たち
一番左からマス、カマス、マレーコッド、マナガツオ、マダイ。
アメリカですとパイクといえば獰猛な魚で有名なんですが、オーストラリアではカマスの事をパイクと呼んでいます。
マレーコッドはメルボルンのあるビクトリア州とシドニーのあるNSW州の堺にあるマレー川に生息する魚。コッド(=タラ)という名前が付いていますがタラとの血縁はありません。
ルアー(疑似餌)釣りができるのでゲームフィッシングの対象になっています。
左から順に謎の魚、アジ、ウマヅラハギ(すでに皮が剥いである)、シロギス。
オーストラリアは魚に疎いのか、青魚はたいがいmackerel、クロダイっぽい魚は全部 bream という名前が付いています。
タナゴとヘラブナの合いの子みたいな形をしていますが、調べたところ、レッドフィン・バルブ(Barbonymus schwanenfeldii) という魚でした。
となりのカレイも、ひし形っぽい形をして日本のとはちょっと違う感じ。
太刀魚(タチウオ) 発見!
左からタチウオ、イシモチ(だと思う)、タチウオ(下処理済み)、また謎の魚。
タチウオの名前の由来は、その身がキラキラしていて、刀(太刀)ににているからという説と、泳ぐとき立った姿で泳ぐから、という2説あります。
謎の魚はsand perchと書いてあります。調べたら上の画像の魚とは全く違うものでした。オーストラリアにありがちな、魚の名前を適当に付けてよんでいるせいでしょうか。
このヘビのような頭とウロコ具合、見た目はどちらかというとライギョに近いです。でも斑点模様もないし、独特の背びれも無いし正体がわかりません。
シャコもいた
エビのセクションにはシャコもいました。英語でマンティス・シュリンプというのですね。
確かにシャコのはさみは、カマキリ(マンティス)のような形状をしています。
タウナギがいた
東京なら上野公園や石神井公園でお目にかかれるタウナギ。こんなところで見られるとは予想外!
オーストラリアには日本で見かける形のタウナギはいないハズなので、これは輸入ものでしょう。
オーストラリアにあさりは無い?
オーストラリアでは よくお目にかかるピピと呼ばれる貝。
日本のアサリのように 表面がザラザラしておらず、むしろ触った感触はツルツルしています。外見は違うものの、バターで酒蒸しにするとアサリと同様に美味しいですよ。
ちなみにオーストラリアにはシジミがいないので、シジミのお味噌汁は食べられません。
カニと戯れる
他の魚屋さんにも行ってみました。なんと生きているカニを売っていました。
サイズは甲羅の直径が 5cmぐらいでチョコマカ動き回っています。これってスープのダシにするんでしょうか? 身を食べるには小さいですし。
ブリ、なのか?
まな板の上に夢創作に放り出されている振り。 キングフィッシュ(=ブリ)と書いてあるのでブリなんだと思うんですが、 造形的に微妙にブリとは違うんですよね。
まぁ、そこら辺はいい加減ですね。。。
はつの考察的まとめ
つらつらと写真を載せて来ましたが、それぞれの写真に写っている魚の鮮度、どう感じましたか?
「死んだ魚は目を見りゃ分かる」といいますが、澄んだ目をした魚はあまり見かけられません。オーストラリアの鮮魚事情は改善の余地、アリですね。
最後に、印象に残った写真を一枚。上の写真なんですが、おばちゃん 籠の中に入っている三角帽、 いかにもベトナムな雰囲気を出しているスプリングベールらしいなあと思いました。
それではまた!
店名: Frozen Mart (最寄り駅はSpringvale)