メルボルンの小川では何が取れるのか? タモ網持って「ガサガサ」でこんな生き物を捕まえたよ
夏の盛りも超えたメルボルン。庭の畑では とうもろこしを全て収穫し、 パリッとしたきゅうりは もうそろそろ食べつくし、秋を感じさせる ヘの字に曲がった物がつるに垂れ下がっている飲みになりました。
それでもまだ暑い日が時折あります。そんな折をみて小川への冒険旅行へ。
以前の記事で 仕掛けを使ったザリガニ取りを試みましたが 今回は俗に「ガサガサ」 と呼ばれる、タモ網だけを使った 方法で攻めてみました。
今回はガサガサを使ってメルボルンでは何が取れるのかについてご紹介します。
ガサガサに向かった場所は?
メルボルンには一番大きな川でヤラ川というところがあるのですが、ここの上流、更にそこから支流へ向かって車で行きました。
メルボルン中心街からなら車で2時間ぐらいかな?牧場地帯を抜けて山林といった雰囲気の田舎道をひた走ります。
前回訪れた時よりも水の量が圧倒的に少なく、場所によっては完全に干上がっていました。
「 こんなところに本当にザリガニはいるのか?」 と訝しげに思っていましたが、そんなのはただの杞憂に終わりました。
水の中にいる生き物たち
たも網を水にいれると上の画像の通り。水は濁っていてお世辞にも清流といった感じではないです。
ただしヤラ川の水は元々からそんな感じの濁り具合なので、この水が別に汚いというわけではありません。
流れが滞ってしまって溜池状態になっていて、水が少ない箇所だと文字通り「水たまり」になっていました。それにも関わらず、生き物はその水を得て生きているのでした。
水が無くなったところにもザリガニが!
水が干上がり、泥溜まりになっている箇所。大きな岩をどけてみると幾つもの穴ぽこが。その泥穴の中に潜るように、ひっそりと佇んでいるザリガニが!
大きな岩をどかしてビックリしているのか、ザリガニは動きが鈍いので簡単に捕まえられました。
さて問題です。上の写真、ザリガニは何匹写っているでしょうか??
青いハサミのザリガニさん
たも網で水の中をさらって捕まえたザリガニ。ハサミの青さに驚く事ひとしきり。前回に見たカワセミの青さにも繋がる不思議な色。
ちなみにこのハサミ、先っぽが非常に尖っているので挟まれると皮フに穴が開きます!お子さんとザリガニを取りに行く場合は注意してあげて下さいね。
色んなサイズのヤゴたち
今度は違うサイズのヤゴ(トンボの幼虫)が取れました。
水から揚がったときには死んだふりをするのですが、水に戻してあげるとすぐにスイスイ泳ぎだします。
小ザリガニとツーショットの大ヤゴ。日本だとオニヤンマがいますが、こちらはあまり大きなトンボは見かけないし、絶対数も少ないです。
やはりオーストラリアはそれだけ水が少ないのでしょうね。日本の情景で、夕焼け一杯の赤とんぼが懐かしいです。
タイコウチもいた!
タイコウチもいました。日本では昆虫図鑑でしか見た事が無く、オーストラリアで初対面を果たしたのでした。
タイコウチはカマキリの様なオノで小魚などを捕まえて食べます。私にとってはカブトムシの様に憧れの存在だったのですが、そんじょそこらにいるワケではなく今回、初めてお目にかかりました。
ミズカマキリもいた!
ミズカマキリはその名前とは裏腹に、カマキリとは関係のない種類の生き物。水の中に棲んでおり、長いおしりのストローの様な器官を水面に出して呼吸します。
細長い体からは想像がつかないようなつぶらな瞳。
ドジョウもいた!
小さなドジョウともご対面。日本であれば、小魚は色んな種類がいそうなものですが、今回のガサガサで出会えたのはドジョウさんのみ。
ヤラ川にはニジマスや土着の魚もいるんですが、乾季にはもっと水量がある場所に避難しているんでしょうかね?謎です。
はつの感想
ガサガサをしていたのは2時間ぐらいで引き上げました。ザリガニ数匹以外は全て川に戻して帰路につきました。
メルボルンでも十分に楽しく水遊びができるし、水辺の生き物もいるのには驚かされました。また来年、遊んでもらう事としましょう。
それではまた!
追記: 帰りの道中、ヤラ川がすぐ脇に流れているワランダイトという町に寄って今度は岩遊び。暑い日だったので冷たい水に足を浸しながら神経を集中して石をひたすら積む(上の写真)。瞑想にも通じる遊びができます。