これがメルボルンのドーナツ・スタイル!メルボルン中心街にあるドーナツ屋さんトップ3を一気に食べ比べ
メルボルンの食、特にカフェ食のトレンドは日進月歩で進化しています。
ここ数年、その傾向は更に加速しています。トレンドの中心となった食べ物はカップケーキからマカロンへと引き続き、今はドーナツが脚光を浴びています。
今まではフランチャイズのドーナツ屋さんしかない印象だったメルボルンでしたが、最近は新たなドーナツ屋さんの新規開店が続いています。
今回はそんなドーナツのトレンドに切り込むべくメルボルン中心街限定でドーナツ屋さん巡礼をしました。独断と偏見でトップ3を順位付けし、それぞれのお店のレポートをお届けします。
3位. ドーナツタイム
メルボルン中心街の駅といえばフリンダース駅。その真ん前にあるカフェ横丁といえばデグレーブス通り(Degraves St.)。この小路にはカフェや食べ物屋さんが文字通り、所狭しと並んでいます。
この通りには良いカフェと同時に観光客向けの商業ベースに乗っかってしまっているカフェも多いので、どのお店を選ぶかは事前調査してから攻めた方が良い一角。
最初のドーナツ屋さん、ドーナツタイムは、そんなカフェが凌ぎを削る通りに出店しています。ドーナツタイムは最近、一気に店舗展開をさせていて急成長をしています。果たして人気の秘密はなんなのでしょうか !?
ネオンの看板もお店の色もひときわ目立つのでお店は簡単に見つかります。ここを目指して来ている人も多く、お店の前にはいつも人がいます。人がいない写真も撮ろうと思ってお店の前で相当 粘ったのですが、結局根負けしてしまいました。
お店のショーウィンドーにはドーナツがずらり。日本と違うのは、見た目の色と立体的なデコレーションを全面的にアピールしている事。日本だとちょっと考えられないアレンジメントもありますが、そこは素直に目を楽しませましょう。
ここのドーナツはベースがリングドーナツのタイプと、中にクリームなどが入っているタイプの2種類が主軸。それぞれにコーティングやデコレーションの工夫が凝らしてあります。
ここのドーナツ、それぞれの命名がオヤジギャグになっています。たとえば抹茶味であれば Matcha (本当ならMatch) made in Heaven、といった具合。オヤジギャグ好きな方なら、ここのドーナツ名を一通り読むだけでも楽しめるのでは。
お店にはドーナツを食べるスペースが全くないので、買ったらお持ち帰りのオプションしかありません。お姉さんの後ろにずらりと並んだミントグリーンの箱に入れてくれます。
箱は袋に入れてくれないので手で持ち歩く事になります。お店のマーケティング戦略なのかは知りませんが、この色の箱を手に持って歩いていると目立つのでお店の宣伝効果はバツグン。
4つばかり買ってみました。おひとつ $6(約500円)はメルボルンといえど高い価格設定。それでもお客さんが途切れずに来ているのだから、メルボルンの人達の、食への関心の高さを覗えます。まぁ、私も買ったワケなんですが。。。
こちらでは見目麗しいものをアイ・キャンディーといいますが、ここのドーナツは正にそういった感じ。生地はフワッとしていて程よい食べごたえ。味付けはそれぞれのドーナツの味のテーマを強く主張しているのでコーヒーなしだとキツいです。
どちらかといえば、味そのものよりも見た目のインパクトと突飛なフレーバーがウリなので、それを楽しむためのドーナツと理解した上でここのドーナツを食べましょう。
2位 ドウボーイズ ドーナツ
お次にご紹介するのはドウボーイズ ドーナツ。ここのドーナツは様々な有名カフェにも卸していて、何度か名前を目にした事があるし、食べた事もあります。でも実際のお店に行くのは今回が初めてでした。
ビジネス街のど真ん中にあるこのドーナツ屋さん。食べ物処はまわりにたくさんはないので、オフィスワーカーにとってはオアシス的存在なのでしょう。
大きなガラスのドアをゆっくり押して店内に入ります。
お店に入って、目の前にカウンターがあります。更にその奥では実際にドーナツを作っていました。飾りっけはありませんが、品のあるトーンで統一された店内は何とも落ち着きます。
この日、出ていたフレーバーは10種類。前出のドーナツ屋さんに比べてオーソドックスな見た目。
ここでは通常のドーナツと、ミスタードーナツのオールドファッションの様な硬めの生地のドーナツがありました。早速そのメープル・グレーズ掛けとジン+ジュースを注文。
「席にお持ちしますので掛けてお待ち下さい」と言われたので、カウンター席に腰を掛けてひと息。すると先にお水を持ってきてくれたので喉を潤しながら道行く人を眺めていました。
ここのお店は、このカウンター席と、テーブル席が3つ位。決して広いとは言えませんが、心地の良いレイアウト。何より道路に面した壁が、上から下までのガラスになっているのでゆったりしたスペースの演出がなされています。
運ばれてきたドーナツには木製のナイフが添えてありました。こういった、ちょっとした気遣いは嬉しいですね。
メープル・グレーズを切った面。ミスタードーナツのオールドファッションよりもソフトで通常のドーナツより硬め。外側はカリッとした部分とグレーズの歯ごたえと相まって、美味しい仕上がりを見せたドーナツでした。
1位 ショートストップ
最後にご紹介するのがショートストップ。以前にもご紹介した隠れ家カフェ、クリンパーのすぐ近くにあるドーナツショップ。隠れ家カフェの近くと言う事はそれだけ横路地を入っていったところにあるんです。
ここのドーナツの特徴は、なんといってもドーナツ生地のオリジナリティ。通常のモチっとした生地やクルーラーとチュロの中間っぽいもの、そして期間限定で色んな材料を混ぜ込んであるものなど。
このドーナツ屋さんに来て困るのが、定番以外のドーナツは常に新しいフレーバーがラインアップに加わっている事。このお店に来る頻度を上げれば解決されますが、そうでない場合はいつもどれを選ぼうか迷ってしまいます。
上の写真のように厨房が全てガラス張りで見れるようになっています。
店員さんがせっせとドーナツを作っている姿、そして形を見たりあげたりしている姿を見るにつけ、出来立てのドーナツが食べられる、というメッセージがひしひしと伝わってきます。
この店でも、店内に大きなショーケースがありドーナツがずらりと並んでいます。やっぱりドーナツがたくさん並んでいるのを見ると豊かな気分になれますね。
店内にはカウンター席とセミ・カウンター・テーブルのみ。天気が良いとお客さんは店の前のスペースで思い思いにドーナツを頬張っています。
このお店はマルがモチーフなので、店内の至るところにマルがデザインされている。ドーナツをパクついている間に探してみるのも楽しいですよ。
店内は明るく、名前の通り、ちょっとしたスキマ時間があれば寄りたくなる様な素敵なお店でした。
まとめ
今はまだ見た目の豪華さにこだわっている感がありますが、これからはもっと、ショートストップの様に生地の味や食感、それとトッピングとのマッチング具合も洗練されてゆくでしょう。
3店舗中2店舗はオープンキッチン的にドーナツを作る過程も見て楽しんでもらおうというレイアウトになっているのが興味深かったです。例えば日本のミスタードーナツですと完全にキッチンと隔たっていて、どうやってドーナツができているのか分かりませんものね。誰がどこでどうやって作ったのかという情報(トレーサビリティ)が、オープンキッチンで更に進みそうです。
なお、今回はここ近年内にできたドーナツ屋さんのみを対象としました。昔からあるドーナツ屋さんやクイーンビクトリアマーケットのドーナツ屋さんはまた次の機会に。
したらな~。
以下、各ドーナツ屋さんの情報と地図です。
5 Degraves Street,
Melbourne CBD, VIC 3000
月~金 07:00-23:00
土~日 08:00-23:00
ドウボーイズドーナツ(ホームページリンク Instagram)
535 Bourke St, Melbourne CBD
月~金 07:00 – 16:30
週末はお休みなので注意
ショートストップ (ホームページリンク Instagram)
12 Sutherland Street,
Melbourne 3000
月~金 07:30 – 17:30
土~日 09:30 – 17:30