ラーメンライスはメルボルン近郊でもありつけるよ @ 博多 元助 Hawthorn店
困ったもので、ソイツは突然やって来る。前触れが無いのでことさらタチが悪い。
特におなかを空かせた時などは目の前を湯気をたち昇らせながら脳裏をゆっくりとよぎってゆく。
郷里を離れたイタリア人ならパスタ、ベトナム人ならフォーを無性に食べたくなる事があるだろう。
そして日本人ならインスタントから本格的なお店に至るまで、万人に愛されるラーメン。
漫画『銀河鉄道999』では「人類の永遠の口の友」とうたわれたラーメン。
十年ひと昔とは言ったもので、10年前のメルボルンにはラーメン屋さんはほとんどありませんでした。それが今や本格派のラーメン屋さんが、中心街のみならず郊外にまで店舗を伸ばし続けています。
以前のラーメン三国志の記事でもお伝えした様に、郊外のラーメン屋さんは増えつつあります。今回は学生の多い街、グレンフェリー駅から歩いて10分ほどのところにあるラーメン屋さんをご紹介します。
メルボルンでラーメン屋を開くのに必要なスキルとは
お店は博多元助ホーソン店。メルボルンには3店舗を展開していてやり手であると共に人気の具合が窺われます。元助は豚骨スープに細麺タイプのラーメン。
とんこつラーメンのスープを作る為には豚の骨が必要となりますが、特に旨味にこだわるのであれば「げんこつ」と呼ばれる部位の骨が必要となります。
ところがオーストラリアではこれまでそういった骨の需要があったわけではなく、専門に卸してくれる問屋さんがあるワケでもありません。
更にこちらでは扱いのない、辛子高菜やキクラゲ、そういったものの調達ルートを開拓しなくてはいけないのは殊更ハードルが高いでしょう。
そんなワケで、こちらでラーメン屋さんを開く場合、ラーメンの作る腕前はもちろん、新たな流通ルートの開拓するスキルも問われるのでありました。
ラーメンの注文方法
前置きが長くなってしまいました。お店に到着して入り口のドアを開けると「いらっしゃいませー!」と店員一同が威勢のよい声で迎えてくれます。アクセントからすれば明らかに日本人ではありませんが、それだけ社員教育とこのお店の気風が徹底されているのが見てわかります。
テーブルに着き、リング・バインダーのメニューを眺めます。あまり迷いもせずに一番のオススメである豚骨ラーメンを注文する事に決定。丁度キャンペーン中で、サイドディッシュ(餃子や唐揚げ)とドリンクが付いて4ドルだったのでそれも追加する事にしました。
決定した注文は備え付けの注文票に書き込んで行きます。ラーメンのスープの濃さや麺の硬さも指定できます。
カルピスの英語名は?
先にドリンクが出てきました。注文したドリンクはカルピスなんですが、英語名は「カルピコ」。カルピスは英語で発音すると不快な言葉に聞こえかねないので名前を変えたのだとか。
呼び方はともかくとしても、暑い日なんぞには最高の飲み物ですね~。
ラーメンライスの破壊力
実は私、ラーメンライスなるものを食べた事が無かったので、この機会に注文してみました。こってりしたラーメンをすすった後にご飯を食べると、口の中がリセットされるのでラーメンの旨さが引き立ちます。
レンゲでご飯をすくい、そこにラーメンのスープを入れて食べればおじや風にして食べられます。替え玉を注文するのも良いですが、ご飯の楽しみ方を改めて発見した気分でした。更に辛子高菜、紅しょうが、ニンニク、ゴマもあるので味の組み合わせは無限大に楽しめます。
ラーメンを引き立てるサイドディッシュ
サイドディッシュは2品、餃子と唐揚げを注文しました。餃子は5個セット。写真を撮るまでに待ち切れなくて1個食べてしまいました。
唐揚げはコロッと丸まっているタイプで中の肉汁がとってもジューシー。カリカリ部分の多い唐揚げとはまた一味違う旨さがあります。お好みでスパイシーなお塩を付けて頂きます。
まとめ
今までは、立地的に手が届きにくかったラーメン屋さんも、この博多元助の様に郊外への店舗展開があると、いち消費者として本当にありがたい限りです。
今後も、より一層店舗が充実してくれればラーメンの市民権も更に得られて、いつか街角にあるフィッシュ&チップスの店舗を上回る数のラーメン屋さんが存在する街になる、と踏んでいます。
Hakata Gensuke – Melbourne Hawthorn
月~金 12pm – 9.30pm
土~日 ランチ: 12pm – 3pm、ディナー: 5pm – 9.30pm