クリスマスはみんなが休むプレミアムな日。日本も労働時間を短くするのには?
もういくつ寝るとクリスマス。12月25日のクリスマスはオーストラリアでは一大イベントなんです。
クリスマス直前になるとスーパーでは七面鳥、クリスマス用のデコレーション、フルーツケーキなどがセール
で売り出されます。
安売りになるのに加えて、誰もかれもが買い出しに出るのはワケがあります。
今回はクリスマスと仕事とお休みについて考えたのでそれをまとめてみました。
クリスマスデーはどこもお休み
クリスマスデーはオーストラリアにとってとても大切な日。宗教的な理由もありますが、それ以上に家族や仲間と一緒に時間を過ごす日だからです。
営業しているのは、ごく限られたガソリンスタンドくらい。ショッピングセンターは閉まっているし、街角のお店はシャッターを下ろしています。(シャッターがあるお店、オーストラリアには少ないです)
この日に備え、予め買い物をしておいたりプレゼントも早めに買い揃えておくのが無難です。
日本のお正月三ヶ日
もういくつ寝るとお正月。私が小さかった頃、日本のお正月の三ヶ日はどこにお休みで、せっかく貰ったお年玉もしばしは使い道がありませんでした。
いつの頃から一月三日から営業する所が多くなり、気が付けば二日、そして元旦営業するところが多くなりました。
サービスを享受する側としては便利だし有り難い限りですが、提供する側としては元旦から働かなくてはならないので大変です。
休日、祝日に働くと罰金レート?
オーストラリアでは、週末や祝日、早朝・深夜に働くとペナルティレート(特別手当)というもの適用され、日曜日には通常の2倍の給料が支払われます。
もし日本で同じ手当があるのなら、さながらボーナス・レートとでも言うのでしょうがオーストラリアの場合は他のみんなが休んでいる時に働くのは罰(ペナルティ)という考え方なのでしょう。
プレミアムフライデーの行方
日本ではプレミアムフライデーという政策を試みるみたいですね。
経済産業省のホームページを見てみると、プレミアムフライデーの目的は次の通り。
個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買物や家族との外食、観光等)や、そのための時間の創出を促すこと
2017年2月から「月末」の「金曜日」を軸に実施し、企業が従業員に対して午後3時には仕事を終えるよう呼びかけるそうです。この「呼びかける」というのがクセ者ですね。
しかしコンセンサスや収益の観点から見て、成功するとはとても思いません。以前、働いていた会社、「水曜日は定時退社デー」でしたが、誰も、一度たりとも定時で帰った試しがありません。
ましてやこのプレミアムな計画においては5時が定時退社時間としても、そこから2時間割り込んでいます。会社はその分の損失を補填しようとしますから、どこか歪みが生じてしまうでしょう。
百歩譲って3時に退社して「買物や家族との外食」した際、誰がそのサービスを提供するのでしょうか?
解決策はみんなで一緒に休む
プレミアムフライデーのアイデアは良いんです。残念ながら実施した際には、日本人の特技である「みんな仲良く横並び」の悪い面が如実に出ます。誰かが働いているのに他の人(もしくは会社)が休むのは機会損失だとばかりに巻き返しを図ろうとするでしょう。
これでは全く意味をなしません。足りない分の2時間は「プレミアムフライデー外の時間に2時間埋め合わせしておいてね」という事になるでしょうし、却って競争を加熱させかねません。
じゃあどうしたら良いかといえば、昔のお正月の三ヶ日の様にみんなで休めば良いのです。何の強制力も無いのでは実行されないでしょうから、オーストラリアの様にペナルティをしっかり課せば少しは違うんじゃないでしょうか。
まとめ ー みんなで休もうよ
いかがでしたか?政府がプレミアムフライデーを実行するのであれば、ゆくゆくは余裕のある勤労条件で十二分な収益があがるワーキングスタイルの具体例を幾つも見せて欲しいですよね。
プレミアムフライデーを達成した暁には、世界に向けてアピールできる、プレミアムエブリデーに切り替えれば余暇の先進国入り、間違いナシ!毎日午後3時に仕事が終わって素敵じゃないですか?
日本人は団結力が強みのひとつなので、ぜひ達成して時間的にも心理的にも余裕のある生活を取り戻してほしいです。
したらね~。